妹のエピソードトークで打線組まない

意外に思われるかもしれないが、

私には兄弟が21人いる。


小さい頃はよくみんなでサッカーをしたり、

パスをしたり、ドリブルをしたりした。


兄弟のうち上の19人は、

私がまだ中学生にもならないうちに

皆オリックスの選手になってしまった。

19人ともだ。

巨人ファンだった父は激怒し、

19人全員と絶縁した。


程なく、オリックスの二軍から三軍を

私の兄たちで占めることになったと聞いた。


あんなに沢山いた兄弟は3人になってしまった。

私と3つ下の妹と8つ下の妹との3人兄妹だ。

3人ではサッカーはおろか野球すらできない。


反抗心を抱いた私は父の巨人グッズを

こっそりヤフオクで売りさばき、そのお金で

ありったけのトランプを買えるだけ買った。

家に届いた184組ものトランプを前に、

唖然とした父は自らを失い、怒るでもなく

ただ「凄いな!」と言っていた。

オリックスに入る方が2万倍凄い。


残った我々3兄妹の仲は非常に良く、

成人した今でも

毎晩必ず七並べをしているが、

オリックスについての話題は

未だに誰も口にすることはないのだ。





以上の話が嘘だったとして、

貴方は何を感じるだろうか。


オリックスの話は史実と異なる場合があるが、

実際に私には妹が2人いる。

戸籍上も普通に3人兄妹である。


この歳になって妹2人のことを考えると

中々感慨深く思う。

私は既に家を出ており、

してやれることなど少ないかもしれないが

2人とも幸せになってほしいと願っている。


私はかなりの常識人であるのだが、

妹たち、特に上の妹はその常識外れな腕っ節で

数々の逸話を残しているので、

今日はその一部を紹介したい。


以下はとっくに成人している

3つ下の妹のマジの記録である。





野良シマウマくらいなら日本のどこかにいると思っていた



キリンは流石にいないのがわかるらしい。

キリンは目立つもんな。  






割合の計算が全くできない

 


「割引」の概念がわからず、

センター英語のチラシの問題を捨てた。






数字は「1兆」で終わると思っていた



数字をわかった気でいるのは

俺の方なのかもしれない。






「アリを食べるからアリクイなの?」



そうだよ。






バイト先でクレーム対応中に定時になったことを確認し、客の文句が続く中「少々お待ち下さい」と言い残してそのまま帰った



「店長、あの人何か言ってますよ」じゃあ

ないんだよ。






「鮭のソムリエ」



ムニエルだった。






高校時代定期テストの問題範囲に当たるワークの問題を計算問題に至るまで全て覚え、暗記だけで学年30位になった



お前本当は頭いいんじゃないのか?






「今日お店にカンボジアっていう国の人が来た」



最高に頭悪そう。






「スペインってある?」



あるよ。






「私手相いっぱいあるんだよね」



やるやん。






「なんだっけ、あの4つある方角のやつ」



意味記憶全部死んどるんか?






そして今日も妹たちは逞しく生きている

 

 

今度会った時は、みんなで久しぶりに

トランプしような。














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