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【時事】新型ホンダジェット2028年発売!~本田宗一郎さんイズム

先にお断りをしておきますと、実際、飛行機や自動車にも詳しくありません。ほとんど報道されているレベルの知識しかありませんので、その道の方々からすると、「違うんだよなー」とか「このレベルで語るなよ」とお𠮟りを受けそうな気もするのですが、もしよければお付き合いください。

先日、報道でタイトル通り「新型『ホンダジェット』製品化、2028年発売へ!」というネット記事が配信されました。

ホンダの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニーは6月13日、新型小型ビジネスジェット機を製品化すると発表した。現在、生産・販売中のベリーライトジェット機のワンクラス上のカテゴリーへの参入となる。2028年ごろをめどに米国連邦航空局(FAA)の型式証明取得を目指し、開発を進める。 新型機は、最大11人の乗員・乗客が搭乗可能。通常のライトジェット機より20%、中型ジェット機より40%以上も燃費を向上し、ライトジェット機として世界初となるノンストップでの米国大陸横断が可能になるという。同社の山﨑英人社長は「新型小型ビジネスジェット機の製品化によるライトジェット機カテゴリーへの参入は、ホンダの新領域である『空のモビリティ』への新たなチャレンジだ」とコメントしている。

「ITmedia ビジネスオンライン」6/14(水) 16:06配信

なんだかワクワクしてくる内容ですね!すでにホンダでは小型飛行機部門では上位だそうで、この新型飛行機で追い風に・・・と期待が高まってきます。内部もホンダ独自の技術がちりばめられており、なおかつデザインもかっこいい!!

ま、細部に関しては、専門家の方々にお任せするとして、日本製飛行機が世界を席巻する・・・というだけで気持ちが高まります。たしか戦後、日本とドイツは航空技術に関する研究を一旦中断することになったんですよね。そこから地道に少しずつ力をつけて復活し、とうとう小型機部門のライトジェットで初のアメリカ大陸横断可能・・・ってどこまで凄いんだ!

うろ覚えで恐縮ですが、たしかホンダといえば「米国マスキー法」攻略のストーリーも有名ですよね。当時の技術では不可能と言われた排ガス性能エンジンをホンダが見事に開発したという、あの話です。もう頭の中で中島みゆきさんの「地上の星」が流れてきています(笑)。しかもホンダはこの技術をライバル各社にも公開。なんてカッコいいんだ!

やっぱりホンダの凄さは創業者である本田宗一郎さんのイズムをずっと守っていることだと思います。しかもただ守るのではなく、その伝統を大事にしつつ、常により高みへ挑戦しているところがまた素晴らしい!本田宗一郎さん話はあちこちで書かれていることと思いますが、自分も一つだけ紹介させてください。

「得手に帆あげて」
人生は「得手に帆あげて」生きるのが最上だと信じている。だから今でも機会があると、若い人に得意な分野で働けと言っている。会社の上役は、下の連中が何が得意であるかを見極めて、人の配置を考えるのが経営上手というものだ。(中略)そのためには一刻も早く自分の得手なものを発見しなくてはいけない。

本田宗一郎「一日一話」独創に賭ける男の哲学/PHP研究所

もちろん紹介したエピソード以外にも素晴らしいもの、今に通じるもの、というか、まさに今こそ必要なものなどが満載なのですが、今回はこの「得意を伸ばそう」を紹介させてもらいました。先日のWBC準決勝での周東選手など、まさに「得意を伸ばす」の好例ですね。自分の強みを知り、それを伸ばすために日夜研究されていたと言いますから、本当に頭が下がります。そしてここ一番、という最高の舞台でおそらく日本中、いや世界中があの素晴らしい走りに驚愕したと思います。

学生時代(特に小中学生期)は得意なものだけでなく、不得意なもの、苦手なものにも触れることが大事だと思いますが、それ以降は自分の「武器」について少しずつ気づき、それを伸ばすことも大切だと思います。そして社会人になりチームで活動する組織に参加することになったら、一人一人の強みを生かす、それを伸ばすことで1+1が2でなく、3、4、5・・・となるようマネージするのが上役の役目なんですよね、ま、これがなかなか難しいわけですが・・・。


ちなみに今回、ホンダジェットに関する記事を読み、ふと本田宗一郎さんのことが気になり、手に取ったのが10年以上前に買ったこの本(本田宗一郎「一日一話」独創に賭ける男の哲学)。久々に読み返したら・・・これが素晴らしい!本田宗一郎さんからいい意味で「喝!」を頂いた気持ちになりました。—「俺たちがここまで日本を盛り返してきたのに、お前たちは何をやってんだ!」と。これも「本」のすばらしさですね、お会いできない方と「本」を通じて「対話」できるという(こういうのはAIには出来ないのでは・・・?)。さて、もう一回、しっかり読み直さなくては。


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