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【バスケ】信じ切った男たちが起こした奇跡~「BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち」鑑賞記

先週末から公開された「BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち」を見てきました。ご存じ昨年夏のワールドカップ沖縄大会のドキュメンタリー映画です。ちょうど昨年にはこのタイミングでWBCのドキュメンタリーが封切られ、スマッシュヒットとなったことは記憶に新しいところですが、今回はその第二弾といったところでしょうかね。こうなったらシリーズ化してほしいくらいです(笑)

さて、いずれも共通するのが「結末を知っているのに手に汗握る」という嬉しい不思議な追体験ですかね。今回も当然大感動でした。そして始まってからずっと目頭がジーンとなっている状態でエンディングを迎えてしまいました・・・(実話)。いやー、「信じる」って深いですよね、本編を通じてこの言葉が繰り返されていて、いろいろと考えさせられました。


結末を知っているのに、手に汗握るという・・・

これは映画「THE FIRST SLAMDUNK」同様で、結末を知っているのに、やっぱりラスト数分は手に汗握ってしまう(さらには息も止めたくなりません?)。あの感じです。WBCなら準決勝。村上選手がサヨナラヒットを打つのを知っているのに、バッターボックスに立つ村上選手を祈る気持ちで応援してしまう、あの感覚です。ちなみにW杯沖縄大会では、ドイツ戦×→フィンランド戦○→オーストラリア戦×→ベネズエラ戦○→カーボベルデ戦○という流れで進んでいきます。

日本代表+日本のレジェンドも登場!

あの大会でファンになった「にわか」としては、当時の日本代表メンバー全員がとにかく大好きすぎるので、スタメンだけでなく、控えのメンバーまでチーム全員が最高だったので、そんな彼らのコメントのみならず、試合だけでは見えてこない裏側を映してくれたことが嬉しかったですね。さらにはレジェンド佐古選手、田臥選手も特別出演。歴史に残る五輪自力出場を決めた日本代表チームにレジェンドたちからも労いの言葉で花を添えています。

勝利の女神、広瀬すずさんがナレーションを担当!

ナレーターは広瀬すずさん。彼女は当時のテレビ放映時も大会レポーターとして活躍されており、まさにこの大会の「勝利の女神」。ちなみにエブリン馬瓜選手も当時は中継に出演されており、劣勢になっても常に鼓舞し続ける彼女のポジティブな姿勢が本当に素晴らしかったことを覚えています。話を広瀬さんに戻すと、実際のバスケ経験者でもあるそうで、このレポーターのお仕事を楽しんでいらっしゃった感じが伝わってきたので、今回もナレーターとして参加して、見ている方としても当時の感覚が蘇るという、にくい演出だなと思いました。

もう一度、あの大会を追体験し、再認識したこと

改めてバスケットボールって「流れ」のスポーツだな、って見ていて痛感しましたね。ほんのちょっとしたプレーから、一気に勢いづいて流れが変わる。そうした流れを呼び込む戦いでもあるんですよね。今回のドキュメンタリーでもその辺りが上手に取り上げられており、劣勢で流れが悪いタイミングで、コートに入って一気に流れを呼び込む一発を決める・・・そして・・・という展開も描かれており、一度(いや、実は何回も)見た試合なのに、新鮮に感じるシーンも多々ありました。


フィンランド戦では「あの」シーンも見られました!

嬉しかったのは、もちろんフィンランド戦。この18点ビハインドをひっくり返した「神がかり」ストーリーはもはや伝説でしょう。さらに私としては反撃のきっかけは第4クォーターで富永選手がアンスポーツマンライクファールを相手からもらうシーンだと思っているので(もちろん山王戦のあのシーンです笑)、そこがしっかり入っていましたので、嬉しかったですね。そしてそこからは「ゾーン」に入った日本チームの怒濤のゴールへとつながり・・・という展開。当時「リアル山王戦」と評された(勝手に私だけかもしれませんが・・・笑)、大盛り上がりの第4クォーターはかなりの尺を取って見せてくれてました。

ゾーンに入った比江島選手のギャンブル起用

私はフィンランド戦が好きすぎるので、ちょっと忘れていたのですが、実はベネズエラ戦の方が危なかったんですよね。あの試合はゾーンに入った比江島選手のセレブレーションポーズが話題になりましたが、実は第4クォーター時には4ファールで、あとのない状態だったんですよね、すっかり忘れていました。そこからスイッチが入ったかのように正確に3ポイント、さらには華麗な(というか唯一無二の?)比江島ステップでシュートを決め続ける比江島選手。この映画でも大きく取り上げられています。

沖縄アリーナ「第ゼロ感」大熱唱シーンに感動!

そしてもう一つ嬉しかったのは(というか、嬉しいシーンばかりだったんですけどね←そりゃ、総集編だから、あたりまえなんですが・・・汗)、カーボベルデ戦が終わった後の沖縄アリーナで起きた、「第ゼロ感」の大熱唱シーンを入れてくれていたことです!さすが、分かっていらっしゃる!!!私もテレビ中継を見ていて、会場で「第ゼロ感」が流れ、会場に残っていたお客さんたちが大声で熱唱されている光景がとても印象的で(たしか、エブリンさんも言及されていたはず)、もう一度見たいな・・・と思っていたので、このシーンもまた嬉しかったですね、本当に。

コート内だけでなく、ベンチメンバーの熱さもしっかり収録

途中、途中、に代表メンバーのインタビューが挟み込まれ、これもまた、当時の心境などを率直に語っており、非常に良かったと思います。中でも私自身、スタメンではなくベンチメンバーだったので、全くレベルは違っており、同じように表現するのが本当に失礼極まりないことは百も承知なのですが、当時の日本代表の川真田選手、原選手、井上選手、吉井選手、西田選手たちがベンチから大声でコートのメンバーたちを応援している姿もまた胸熱でした。そして我が事のように、シュートが決まると彼らのベンチ一帯だけが「別空間」のように大盛り上がり。こういうところからも、このチームが一丸となっていたことが伝わってくるな、と感じましたね。

結果は・・・★★★★+1/2(四つ半)!

欲を言うと、ちょっと時間が短い!(笑)。もっと見ていたい!というところでしょうか。こうなるともっとプレーシーンのみならず、インタビューも見たいし、裏側のシーンなんかも・・・とどんどん欲深くなってしまいました。が、話を戻すと、それほど非常にテンポ良く、全くダレることなく、絶妙なスピード感で昨年のワールドカップを振り返っています。もう一回(と言わず何回でも)、あの大会で感動したい方にはぜひぜひオススメです。なんとわずか数週間限定公開ですので、やっぱり大画面で楽しみたい、という方はお早めに。

ちなみに直前に「THE FIRST SLAMDUNK」の復活上映の予告編も流れておりました。こちらもどうせ見るなら、映画館サイズの大画面で楽しみたいですよね。単純な私はこの予告編を見て、「よし、今年も参戦するか!」と決意したのでした。(←動かされやすすぎだろ!)

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