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【SLAM DUNK】 Last Game参戦レポート~IMAX&Court Side in Theater FINAL

いよいよ8月31日終映の「THE FIRST SLAM DUNK」。最終週は「Last Game」ということで、いろいろな企画上映が盛りだくさん。なんとか映画館に駆けつけることができましたので、その感想を綴っていきたいと思います。


やっぱりIMAXはスゴかった!

まずはIMAX上映。ここまでもはや回数をカウントできなくなるほど観てきました(たぶん20~30回の間くらい。とはいえ40、50回という猛者もいらっしゃるので、全然自慢しているわけではありません)が、IMAXは初。なかなか機会がなくて・・・(&お値段問題も)。しかし「お値段以上(byニトリ)」の価値のある体験でした。

なんといっても「ここまで細部にこだわっていたのか!」という発見がいくつもありました。波の音、風の音。そして通常フォーマットでは聞き取れなかった観客やその他登場している方々の言葉までクリアに聞き取ることが出来ました。例えばリョータが神奈川に転校してきたときのシーン。不貞腐れてボソっと自己紹介をするリョータに対して、クラスメイトたちは一様に「なんだよ、あいつ」というリアクションをするのですが、すごーく細かく今まで私には聞き取れなかったコメントまで入っていたことにビックリ。こんだけ見てきたのに、まだ新発見があるとは!

そして立体感ある音響という意味では、音が後ろからも聴こえてくることで、本当に映像と一体化しているような気分で鑑賞することが出来ました。しかも基本的にIMAXの劇場はスクリーンも大きいですし、席数も多いですから迫力がありますよね。前夜に「対ドイツ戦」を見たばかりなので、なんだかリアルと虚構の区別がだんだん分けわからなくなっていました(笑)。「いや、20点差は詰められるだろ」みたいな。ま、これは余談ですが。

劇場はほぼ満席!朝イチなのに・・・

話は変わりますが、土曜の朝イチの回を鑑賞したのですが、いやー、これがほぼほぼ満席。すごいですね、人気未だに衰えず。しかも客層は若干高め。ということは私のようなアラウンド40代がメインで、20代カップルやシルバー世代など多種多様。たぶん皆さんリピーターが多いんでしょうね。なんていうんでしょうか、お菓子やマンガ本の「大人買い」に近い感覚とでもいうのでしょうか?お菓子の箱買い、マンガの全巻買いのような。今の年齢だからできる子ども時代にはしてこなかったちょっとした贅沢。私にとって「THE FIRST SLAM DUNK」現象はそういう気持ちで捉えています。

井上先生降臨!Court Side in Theater FINAL

そしてこちらにもしっかり参戦してきました、上映後のお楽しみ、「Court Side in Theater FINAL」です。実際には8月15日に行われたトークショーを編集したものですので、本編よりは短くなっているんだと思いますが、それでも見ごたえ十分。というか、恐らく私も含めてほぼ全員がラストの井上先生登壇を楽しみにしていたのではないかと思います。

面白かったのが、前座?としてメインキャスト5人のトークもあったのですが、さすがに皆さん慣れてきているようで、トークが滑らか。特に花道役の木村昴さんは声優だけでなくTVにも出演されていることもあり、会場の沸かせ方を分かっている方。そんな前振りからの、井上先生だったので、木村さんをイジる井上先生も面白かったです。ファンにとっては「神」。もう何を仰って頂いても嬉しいわけで、一言一言に全集中して聞き入っていました。

気になるDVD化に関して井上先生のコメントは・・・?

ファン待望のDVDについては、もちろん検討されているとのこと。今年の冬になるのでは・・・?と仰っていましたが、すかさずスタッフに「映画も秋公開が冬になりましたよね?」と突っ込まれると、「いや、12月3日は晩秋だよ」とやり返す井上監督。きっと中身も凝られるんだろうな、と推測。こちらにも期待大です(ついでにDVD発売記念で、再上映とかないですかね?「ワンピース」とか「すずめの戸締り」がそうした上映会していますよね?ちょっとだけ勝手に期待しています)。

公開前の「事前情報なし」という宣伝手法について

そして若干の論争となった、映画の内容を明かさない手法に関しては「贈り物(プレゼント)」の喩えで、非常に分かりやすく解説してくださりました。「プレゼントを贈る時に、包装紙でラッピングしますよね?中身が見える状態で渡さないじゃないですか。相手がワクワクしながらラッピングを剥がして喜んでもらう、そんな感覚を見ている人にもしてもらいたかった」というようなお話をされていました。一貫していますよね、井上監督にとってこの映画は長年のファンへの「プレゼント」だったというわけです。

もちろんこれは結果論にはなってしまいますが、従来の映画のように「今回は山王戦を描きます」という売り出してもヒットしたんだと思いますが、主役がリョータという内容の変更は事前発表されてしまうと、サプライズも半減してしまったように思います。しかも原作やそれに沿った形のTVアニメのライトなノリは削がれて、よりリアルでシリアスなストーリーにもなっていたので、映画評論家や完成試写会などで事前にリークされてしまうと、ネガティブキャンペーン的な様子も考えられたように思います(今だからそう思うわけですが)。

井上監督をはじめ、スタッフ陣はストーリー、内容ともに自信をもっていたこともあり「絶対、ファンだけでなく見に来てくれるお客さんが喜んでくれるはずだ」という確信をもって、こうした今までにない手法で臨んだということなのだと思います。これはこれで結果オーライ。たしか宮崎駿監督の最新作も同じような手法が取られたことで話題となりましたが、これは本当に有名な監督・作品でないと難しいでしょうね。本来は作品を「認知」してもらってナンボの世界ですから。そういう意味でも本作は「特別」な作品だったと思います。

Secondはあるのか!?

監督曰く、「『ある』と言って作らなかったら嘘になるし、『ない』と言って作ったら嘘になる」という絶妙な言葉の言い回しで、ノーコメントということでした。とはいえ、今回「リアル」の最新作が発表されたり、まだまだ漫画家井上雄彦として活動もされていますし、「(新作を)書きたいと思っているんですよ」とも仰っていましたので、「バカボンド」や「リアル」を書きながらも、いずれは・・・とどうしてもファンとしては期待をしてしまうところです。

さいごに

一旦、31日で終了。ではありますが、冬にはDVDが出る予定とのことですので、暫くはDVD待ち、ということになるようです。が、やっぱりこの映画は「大画面」が似合う作品。先述したようにDVD発売に合わせたリバイバル上映だったり、数分程度でもいいので編集でカットした場面を付け加えた「特別編」などの上映会なんかがあっても面白そうですよね、絶対行きます(笑)。また、「応援上映」や「実況中継コメンタリー」など面白い取り組みにも多数チャレンジされており、映画を「見る」だけでなく「参加する」という新たな方向性を見出してくれたような気がします。このあたりはまた改めてまとめていきたいと思います。

連続鑑賞記録も一旦ここまで

ということで今回は「Last Game」参戦レポートということで、私にとっても一旦の鑑賞終了記となりました。本当にこんなに何回も見ることになるとは自分でも全く思っていませんでした。しかも毎回ラストで息を止めてしまうという(笑)。結末を知っているはずなのに、なぜか「大丈夫だよな?」と思いながら見てしまうというのも不思議な体験でした。また、観客席の隠れキャラやプレイヤーたちの小ネタを探すのも楽しかったですね。ま、このあたりに関しては別の機会に、ということで。

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