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【映画】一番怖いのは人間の心!?~「陰陽師0」VFXも凄かった!

「一日一映画」-なんとか三日坊主までは達成することが出来ました(笑)。今回の作品は話題の「陰陽師0」です。評判になっていたので、予備情報ゼロで観てきましたので報告したいと思います。

ネタバレを想起する内容も含まれていますので、ご覧になる前の方におかれましては、ご注意をお願いいたします!


まずはあらすじの確認から

平安時代に実在した陰陽師・安倍晴明が陰陽師になる前の物語を、原作者・夢枕獏の全面協力のもと完全オリジナルストーリーで映画化
呪いや祟りから都を守る陰陽師の学び舎であり行政機関でもある「陰陽寮」が政治の中心となっていた平安時代。青年・安倍晴明は天才と呼ばれるほどの呪術の才能をもっていたが、陰陽師になる意欲も興味もない人嫌いの変わり者だった。ある日、彼は貴族の源博雅から、皇族の徽子女王を襲う怪奇現象の解明を頼まれる。衝突しながらもともに真相を追う晴明と博雅は、ある若者が変死したことをきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀に巻き込まれていく。

映画.comより


映像が美しい!そしてVFXが凄い!

とにかく全編、映像がめちゃくちゃ綺麗でした!さらにストーリー上、ファンタジーの世界観ですので、そうしたいろいろなVFXを駆使した場面も違和感なく、自然な感じで見せてくれました。これって一番大事ですよね、CGがCGっぽくないっていうんでしょうかね?このあたりはシロートなので、あまり詳しくありませんが、やっぱり空々しいCGってどうしても気になるじゃないですか。この作品はそういう感じがあまり無かったように思います。

ハリー・ポッター+ホームズとワトソン!?

若き陰陽師たちの養成所「陰陽寮」が舞台ですので、なんとなく「ハリーポッター」の世界に近いのかな、と思いました。書物の中には漢字のみならず、アラビア語やラテン語でしょうか、アルファベット表記も見えましたので、そういう細かな点まで気を配られていたように思います。そして主人公の安倍晴明と相棒を務める源博雅のコンビは、なんとなくですがシャーロック・ホームズとワトソン博士のイメージ。まあ、こういう「バディ」ものにありがちな凸凹コンビなんですが、いざという時は互いが互いを助け合う。特にボケ担当の源博雅の飄々感+おっとり感が妙に良い味出していたように思います。

山崎賢人さんはシリーズを何本抱えているんだ!?

すみません、あまり邦画のこうした大作モノを観ていないので、偉そうに語れないのですが、そんな私でも山崎賢人さんくらいは知っているわけで・・・とにかく多数の大作に主演されていますよね?「キングダム」「ゴールデンカムイ」などなど。恐らくこの作品もヒット次第では続編シリーズ化もありなのでは・・・?(そんなエンディングでしたね)。

そして相棒の染谷将太さんも演技派として名を馳せている名優。今回はコメディリリーフ的キャラクターを見事に演じていました。さらには皇族のお姫様役の奈緒さんがめちゃくちゃ可愛かった(笑)。さらにはお姫様の居城のデザインとか映像がまた素晴らしい。このあたりはぜひ劇場で確認して下さい!ちなみに脇を固める俳優陣も豪華な名優揃い。おそらく佐藤監督だからこそ集結したのではないでしょうか?

いよいよ核心「一番怖いのは人間の心!?」

オフィシャルサイトで佐藤監督が仰っていたのですが、平安時代の設定ではありますが、現代のフェイクニュースにつながる「人が作った話を信じてしまう」というものをテーマに含めたそうです。ですので、陰陽師だけにやたらと呪術を用いるのではなく、それこそ「人は信じやすいということ」「人は見たものを信じたがる」という傾向について語られている点が斬新だったように思います。

「すでに陰陽寮や村上天皇のことまで調べていたので、若い頃の安倍晴明を描こうと思いました。現代に通ずる話も入れたくて、“フェイクニュース”をテーマのひとつにしています。人が作ったストーリーを信じ込んでしまう。みんなが“呪”にかかる話にしようと考えました。晴明がいた頃は陰陽寮に貴族以外も入れたので、出世の物語としても面白くできると思いました」(佐藤)

オフィシャルサイト「プロダクションノート」より抜粋

人間というのは遙か平安の世も現代と変わらないようで、結局は自らの保身や出世、富と名誉といったものを常に追い求めてしまう・・・そういった人間の「業」のようなものもテーマとして触れられています。このあたりも映画に深みを与えてくれたのではないでしょうか。いつの世も変わらないんだな・・・と思いましたね。

複雑な深層心理の世界が描かれている多面的なストーリー展開

ということで、「心」がテーマでもあるので、夢と現実を行ったり来たり、というか、「意識下」の中での戦いが描かれています。ですので、時々「これは現実なのか、夢なのか」が曖昧に。ま、恐らくそのあたりも計算されて作られたのだと思いますが、理解力に乏しい私はたまに混乱しました(笑)。この感覚、かなり古い映画ですが「ザ・セル」というサスペンス映画に似ていたように思いました。ちなみにこの作品も映像が素晴らしいんです!(私は次作「落下の王国」も好きです)

結果は・・・★★★☆☆!!

今回は星3つとさせて頂きました。気軽に楽しめるホリデームービーって感じなので、アトラクションを楽しむ感覚で鑑賞されると良いのではないでしょうか?というか、久しく日本映画をしっかり観ていなかったので、VFXのレベルの高さに改めて驚かされました!それこそ私の知っている平成初期の邦画というと、どうしてもチープ感が否めないというのが定番だったように思うのですが、いやいや、「食わず嫌い」ならぬ、「観ず嫌い」でした・・・大変失礼しました。先ほども書きましたが、シリーズ化できるようなエンディングになっているので、清明&博雅コンビの活躍をまたスクリーンでみたいですね。

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