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山寺 ふたたび

前回訪れた時は、1時間半で昼食と山寺参拝を済ませようと無謀な計画を立てました。
その反省から今回はじっくりゆっくり参拝できるようにしました。

山寺駅のホームに
「山寺参拝には往復2時間かかります」との貼り紙がありました。

列車が仙台駅で遅れたので到着は予定より30分遅れ

今回はそれでも余裕なはず…です。

根本中堂でお参りして御朱印をいただきました 。

あの…。
前回も感じたのですが、立石寺のお坊様達の御朱印への思いが強いのか…
はたまたこれまでにとても嫌な思いをたくさんしてきたからなのか… 
御朱印をいただこうとする人が失礼な態度だったのか…

とにかく御朱印についての考え方や厳しい注意書きがたくさんありまして
怖い…と感じるのです。
前回も四寺廻廊の御朱印帳をいただいたけれど、他に通常の御朱印をください…なんて恐ろしくて言えなかった。

今回も御朱印をお願いすると、とても不機嫌そうに御朱印帳を受け取って

私は御朱印帳の書いて欲しい場所を開いて渡しました。
お坊様は受け取ると、前のページを一通り見て
「ふぅん」と言って書き始めました。
お寺の御朱印と神社の御朱印を分けて使っていたから何も言われなかったのかな?
これ、神社の御朱印も一緒に一冊で貰っていたら…と恐ろしくなりました。

気を取り直して煩悩を消し去るべく、一段一段登ります。

地元の小学生達と一緒に
賑やかに登り始めました
姥堂
歴史を感じさせる大木
もののけ姫のこだまがでてきそう

小学生達は大きな声で階段の数を数えながら登って行きます。
元気だなぁ

せみ塚

松尾芭蕉さんが詠んだ
「静けさや岩に染み入る蝉の声」の句の短冊を埋めた場所とありました

弥陀洞
仏様の姿が見えると良いと言われています
みんなじーっと上を見ています
性相院
前回は書置きの御朱印が置いてありました

建物の前に行ったら奥から声が聞こえたので近寄ると小窓から
「御朱印はこっち」と呼ぶお坊様がいらして
お願いしたいページを開いて渡そうとしたら
「ちゃんと窓の奥まで持ってきなさい!」と注意される

一段綺麗な石があったが乗って良いのか分からずにいたら、それが良くなかったみたい。申し訳ございません。

で、また前のページをペラペラ見て
書きながら
「写経は?持ってきた?」と聞かれ
持ってきていないと答えると
「スタンプラリーじゃないんだから。
1日一文字書いたって何秒もかからないでしょ?
毎日写経しなさいよ。
ただここで御朱印だけもらったって意味無いんだよ」
と、ずーっと仰る。

わかりました。そうします。
と返事して受取ると
「2種類書いたから600円ね」とのこと。
300円握って待っていた私を見て
「そこに書いてあるでしょ?
ちゃんと見て。
小銭持ってないの?
もっとジャラジャラたくさん用意してきなさいよ」

と、ずーっと仰る。

ここまで登ってきて
どうしてこんなにずーっとお小言?

小銭はたくさん用意してきましたが、途中いろいろ納める所があって足りなかったんです。

もう、ここには行きたくない

写経した物を持ち込みしなかったし
山寺でも写経はしなかった
小銭も足りなかった
確かに私の不徳の致すところですが…

煩悩は消えること無く
むしろ煩悩がマグマのように沸々と…
ああ、自分は小さいヤツだなーと凹みました。

気を取り直して先に進みます
五大堂からの眺め
ここまでがんばったご褒美のよう

こんな高い所に現代のような重機もない時代に、このような建物を作るなんて。
多くの人がここでこの眺めに感動したのだろうな…と思いました。

一般人は通れない修験者達の通る道?


この近くで親子のおサルに遭遇
親猿が威嚇してくるので
少し休憩しておサル達をやり過ごしました
ようやく奥の院
ここでもやっぱり
前のページ見られた
不機嫌そうに書くお坊様
なんか…ホントすみません

ここからの眺めは良き

膝がガクガクして
痛くて
ゆっくりゆっくり下山しました。

ヒンヤリとした空気
すれ違う人との挨拶
登る時には余裕が無くて見ることが出来なかった所も眺めながら
下界へ、現実に戻りました

下界に戻って
美登屋さんでお昼ごはん
だし蕎麦
冷たくてサッパリ、お出汁きいて
最高においしかったです

煩悩は無くならかったけれど
こうして目標を達成できた事は嬉しかった。
美しい景観の中で歴史を感じる事が出来た
長い歴史のほんの一部に関わる事が出来た

ありがたいことです。

この後天童温泉に移動して一泊します。


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