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マトリックスレボリューションズのあらすじ

前回の記事ではマトリックスリローデッドのあらすじについての解説でした。→コチラ

今回はマトリックスレボリューションズの解説になります。

マトリックスレボリューションズはマトリックスリローデッドの完全なる続編でマトリックスリローデッドのエンディングでも次回へ続くと画面に出て終わりました。

前作のリローデッドで、ネオは全人類ではなくトリニティ1人を救う選択をしました。それは理屈ではなく愛のために何もかもを捨ててしまうような人間特有の行動で機械にはこの人間の愛情という生きていく上で非合理なもが人間にとっての最大の欠陥なのだと思っています。

トリニティはネオの力によって既に心肺停止の状態から息を吹き返しました。ネオのこの選択によって人類滅亡までのカウントダウンが始まります。ネオとトリニティはマトリックスから現実世界に戻ったのですが、現実世界ではロボット軍のセンティネルに見つかり攻撃を受けます。しかし現実世界のネオがこれを謎の力で弾き返しました。一体何が起きたのでしょうか。ここはマトリックスではなく現実世界です。マトリックスで使っていた様な力をネオは現実世界で発揮しました。ネオ自身もなぜ自分が現実世界で力を使えるのか分かっていません。しかしその力を使った後ネオは意識を失います。

センティネル
サティとトレインマン

目が覚めたネオは電車のホームに居ました。そこはマトリックスのような仮想空間でした。しかしマトリックスに入る際の首にプラグを指し接続するプロセスを介す事なく仮想空間に接続されています。

別の世界にいるサティとネオ

サティという女の子がネオに話しかけてきました。サティもまたプログラムで現在はエグザイルのようです。サティはネオに、ここがマトリックスとは別の空間で電車の終着点がマトリックスに繋がっているという事を話します。またこの空間は、トレインマンという人物作った世界で外部とマトリックスを繋ぐための仮想空間だと言っています。マトリックスに外部ソフトを追加するプラグインのような感じかと思います。

電車に乗るとマトリックスに入る事が出来ますが、乗る許可はトレインマンが与えており、ネオはトレインマンに乗車を拒否されます。どうやらトレインマンのボスはネオ達がキーメーカーを奪ったメロビンジアンでネオに懸賞金を掛けているようです。トレインマンは自信が作った仮想空間にネオを閉じ込めておく気のです。

同時期にマトリックスに入ったモーフィアスとトリニティ達は預言者に会い、ネオの意識はマトリックスとの境界に居る事を知らされます。モーフィアス達はネオを取り戻す為、メロビンジアンの元に向かい、メロビンジアンと再び交戦します。戦いの末、トリニティがメロビンジアンに銃口を突きつけネオをマトリックスに引き戻すよう要求します。トリニティはメロビンシアンに心中するか要求を呑むかの2択を迫ります。メロビンジアンは、打てばトリニティも死ぬ事になると揺さぶりを掛けますがトリニティは動じません。トリニティはネオのためなら死ぬ覚悟のようです。メロビンジアンはトリニティの意志の固さに負け要求を呑み、ネオを電車に乗せるよう指示して、ネオはマトリックスに戻って来る事が出来ました。

預言者オラクル

ネオは再び預言者オラクルに会いに行きました。
ネオが現実世界で力を発揮したり、接続なしで仮想空間に入れた事の理由を伺うと、預言者はこの様に言いました。

『救世主の力はマトリックスを超越し最後には元の場所へ戻っていく』

これに関しては筆者もよく分からずにいます。ちょっとネオだけ飛躍し過ぎな気もしています。

続いてオラクルは現実世界で人間側だけでなく機械側にも危機が迫っている事を告げます。コンピュータウィルスとなったスミスが機械側でもどうしようもないほど力を持ち始め次々と感染しているようで、放っておくとマトリックスだけでなくロボット達の住むマシーンシティにまで及ぶと言います。そしてスミスを止められるのはネオだけだとオラクルは告げました。

話を終えたネオがその場を去った直後に、スミスがオラクルの前に現れました。そしてオラクルにも感染します(乗っ取っる)。スミスに乗っ取られた者は皆スミスになり、マトリックスは現在スミスだらけの世界になっているようです。コンピュータウィルスがシステム全体に感染している状態です。人間に例えるとウィルスが細胞とくっ付き増殖し重度の感染症を起こしている状態です。

マシンシティ

ザイオンに機械軍による人類殲滅作戦が迫っています。ネオはこれを止めるにはロボットの本拠地、マシンシティへ行く必要があると仲間達に伝えますが、無謀だと反対されマシンシティに向かう船の使用が許可されません。そこにナイオビ(ロゴス号の船長)が自分の船を使えと言い、ネオはロゴス号でマシンシティへ向かう事になりました。ナイオビも救世主の存在は信じていないがネオ自身を信じていて、それが理由で船を貸すようです。船にはネオとトリニティが乗船します。

マシンシティ
現実世界のスミス?

前回の記事で、マトリックスで任務中だった部隊員がスミスに乗っ取られたという経緯がありました。その後、部隊員はスミスに乗っとられたまま現実世界に戻ったのですが、ここでは既に意識がスミスに置き換わってるので、肉体は部隊員、意識はスミスとなっており、ついにスミスは現実の世界に部隊員の肉体を持って登場した事になります。このシナリオはあり得ない話ですが、理屈は通っているので納得出来て面白い展開でした。

スミスに乗っ取られたペイン


スミス vs ネオ  現実世界編

現実世界に現れたスミスはネオを殺しに行きます。
そしてトリニティを人質にとった所でネオと対面し直接バトルになります。戦いの中でネオは部隊員の姿をしたその男がスミスである事に気付かされ、あり得ないと驚いています。

スミスはこう言います。『私に行けない場所はない』と。

ネオとスミスの肉体戦で、ネオは顔に切れた電線を押しつけられます。これによってネオは両目を失明してしまいした。しかし視力を失ったネオは表面的なものでなく、中身が見えるような力を得ましたた。(ネオだけさっきからチート過ぎますよね) これによりネオはスミスが部隊員の姿ではなくマトリックスでの実際のスミスの容姿で見えています。

ネオから見たペイン。中身はスミスになっている


スミスの攻撃を交わしたネオはスミスに一撃を食らわせ、現実世界に現れたスミスを倒しました。しかしスミスはウィルスとして増殖してますのでプログラムのコアを倒さないといけません。またマトリックスはスミスの感染が広がり既にスミス一色になっています。

ロボット軍のザイオン襲来

ロボット軍によるザイオン襲撃が始まりました。人類も最後の抵抗を見せます。ロボット軍は掘削機でザイオンの上壁に穴を開け、そこから無数のセンティネルをザイオンに侵入させました。ロボット軍の攻撃は圧倒的で人間軍の抵抗は追いついていません。

人間側の戦闘兵器APU(Armored Personnel Unit)


そこにナイオビとモーフィアスの乗った船、ハンマー号がザイオンに急いで戻って来ています。ザイオンに入って何かをする気のようです。しかしザイオンは扉が閉じたままです。ザイオンでの防御戦でAPUに乗り指揮をとっている三船は最後までセンティネルを倒していきますが、25万体のセンティネルに圧倒され最後は敵の大群に飲み込まれてしまいます。しかし同時にハンマー号の帰還も察知しており、死に際にAPUの弾丸補充係のキッドという青年に自分の乗っていたAPUを使いゲートを開けるよう指示します。

APUに乗った三船


青年はまだ訓練プログラムを終えていないと言いますが、抜群の戦闘センスを見せていた三船も実は訓練プログラムを終えていなかったと伝えます。そしてキッドはAPUに乗りこみ扉を開きに行きます。センティネルの邪魔が入りますが仲間の助けもあり、ザイオンの扉を何とか開くことに成功しました。そしてハンマー号はザイオンに入った瞬間、EMP(電磁パルス)を使います。これによりザイオンに侵入したセンティネルを一掃します。

EMP(電磁パルス)

しかしこの攻撃は無差別攻撃で敵味方構わず、攻撃が全体に及んでしまう為、センティネルを殲滅する代わりにザイオンの防御システムも破壊してしまいました。

ザイオンは多少の時間稼ぎをしたに過ぎず、直ぐにロボット軍の第二部隊がザイオンに向かって来ます。

機械側のボス


ネオとトリニティはマシーンシティに到着しますが、察知したマシシティ側が大量のセンティネルを放ちます。ここでもネオは謎の力を使いセンティネルを迎撃しますが、数が多すぎる為迎撃が間に合いません。一旦船を上昇させ上空の雷雲に突っ込み雷でセンティネル達をショートさせ振り払いまいした。船は雲を突き抜け太陽か見える位置まで上昇しました。地球は闇に覆われているため日常で太陽の光を見ることはない為、その光景を目にしたトリニティは目の前に広がった美しい世界に息を呑みます。しかし雷を受けた船も動力を失い落下し始めます。マシンシティの上空から真っ逆さまに突っ込み半ば墜落のような形でマシンシティに着陸しました。
ネオは失明しているため目で見える光景は分かりません。しかし光で溢れた光景がネオには見えてるようです。その時トリニティの様子に異変を感じました。ネオは失明している為トリニティに何が起きてるのか分かりませんでしたが、トリニティは墜落の衝撃で鉄杭が体を貫いており瀕死の状態でした。トリニティは自身がここで終わりだと伝えネオにやり遂げるよう言い死んでしまいました。

機械のボスに対峙するネオ

悲しみの中ネオは立ち上がりマシンシティのコアに向かいます。そしてロボットのボス?と対峙し、まずは自分の話を聞いて欲しいと伝え話し始めました。ネオはスミスの力が誰も予期していないところまで来ていて制御不能で、このままだとマトリックスだけでなくマシンシティにまで及び、それを阻止できくなるだろうと話します。ロボットのボスは人間の助けは借りないと一度突っぱねますが、ネオの話を聞きます。ネオはザイオンへの攻撃を止めさせる代わりに、自身がマトリックスに入りスミスを倒すと伝えます。ロボットのボスはその条件を受け入れネオに運命を託す選択をしました。ネオはロボットによってプラグを繋がれマトリックスと接続されました。

最後の戦い
ネオ vs スミス 最後の戦い

マシンシティから再度マトリックスに入ったネオでしたが、そこは大量のスミスが立ち並び、中央からコアのスミスが現れネオと対峙します。ネオはスミスに最後の戦いだと言い、スミスはそれを知っている、そして勝つのは自分だと言い放ち、戦いは始まりました。

スミスは戦いの最中、ネオの最後を感じると伝えます。そしてネオに感謝するとも伝えました。『ネオのおかげで理解できた。すべての生物の目的は死ぬことだと』とネオに伝えます。何も言わずネオは立ち上がりマトリックス1で見せたカンフーの構えを見せ、再びバトルが始まります。徐々にネオがスミスを圧倒し始めますが劣勢になったスミスに掴まれ上空からネオもろとも墜落します。ダメージを負いながらも立ちあがろうとしているネオにスミスはなぜ立ち上がり戦いを続けるのか?と訊ねます。

スミスのセリフ『命を捨ててまで立ち上がる。自由や平和、愛のため?それは愚かな人間の知性が目的もなく存在することを正当化した幻想でマトリックスと同じ虚構だ』

それでも戦いをやめようとせず立ちあがるネオにスミスは声を荒げます。そんなスミスにネオはこう応えました。『選択したからだ』と。一見なんの意味もないその言葉は、ネオや人間の行動は時に理屈ではないのだといった意味でしょうか、理解できないスミスはネオを吹き飛ばし倒れたネオに迫ります。その時スミスはこの光景に見覚えがあると言ってその光景を思い出しています。記憶を語りながらネオに近づきます。そしてそれが結末の光景で倒されたネオの前に自身が立ちネオに対してこう言っていたと言います『始まりがあるものには、終わりがあるのだ』と。その時スミスは自分が何を言っているのかわらず動揺しています。始まりがあるものに終わりがあるのであればスミスもまた終わりがある事を意味し、それを自分自身が言っているのですから。人間には命の限りがあり、だからこそ尊むのだ。それを図らずも理解していたスミス。そしてそれは人間だけでなく万物にも終わりがある事を理解しました。恐れたスミスに対してネオは、何故恐れる?その記憶(結末の光景)は正しかった。と言います。スミスはさらに恐怖しネオに腕を突き刺してネオに感染しようとしています。拳はネオの身体に突き刺さり、そしてついにネオもスミス化してしまいました。スミスになってしまったネオにスミスはこれで終わりか?と尋ね感染したスミスが頷きます。しかしそこにこれまでとは違う異変が起きました。乗っ取ったスミスから光が溢れ出し破裂してしまいました。この現象は他のスミスにも連鎖し感染したスミスが次々に破裂していきます。そしてコアのスミスも同様に光が内側から溢れ出し最後はコアのスミスも破裂してしまいました。ネオは自身の命と共にスミスを消滅させたのです。

内側から光が溢れ破裂寸前のスミス

戦いは終わりました。
機械軍はネオとの約束を守りザイオンの襲撃をやめさせ、人々はザイオンにいるセンティネル達が引き返すところを見て戦いが終わった事、ネオがザイオンを救ったことを理解し歓喜しました。

こうして人間の住む街ザイオンと機械の住む街マシンシティは守られ、物語は終わりました。

最後まで記事を読んで頂いてありがとうございました。結局のところマトリックスは最初と何も変わっておらず、人間と機械の関係、そして何も知らずにマトリックスで生きている人間達という構図は一作目からそのまま変わっていない状態です。つまりこの話を要約するとマトリックスというシステムのバージョンを更新したい機械側の思惑があり、ネオを使って更新を試みる中で色々と問題が発生しましたが無事にマトリックスはOS6.0からOS7.0にバージョンアップが完了したと言う話でした。しかしその中で人間味のある物語やネオの謎の力など、”信じていれば未来は変えられるのだ”という作者のメッセージが込められていたのかもしれません。

マトリックスリザレクションズはこの続きで、初めからガラッと展開を変えてきていて面白かったです。またこう言った映画は見た後に考察してあーでもないこーでもないって話をするのも面白いものです。
これまでの記事でマトリックスについて少しでも謎が解けた方がいれば幸いです。

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