2階の床鳴りの原因究明

新築木造2階建、1階は16.5畳のLDKと4.5畳の和室。
2階は6畳が2部屋と7畳の寝室というまどりです。

2階の6畳2部屋はそれぞれ玄関外壁の上、和室壁の上にあるため大丈夫なのですが、寝室の下は8畳ほどのリビング空間になっているためか、少しジャンプしてみるだけでも耳障りな振動、音があります。
寝室下には壁や柱がないためある程度はしょうがないかと思いますが、この振動と音がかなり気になります。

これは構造上しかたがないことなのでしょうか?
それとも施工や設計に問題ありでしょうか?


長期優良住宅は耐震等級2でも取得できますが、3ということで剛床で壁は大半が耐震壁という構造だと思いますので、一般住宅より室内の反響音が大きくなります。

とはいえ2階の1室のみ、耳障りな振動・音を感じられるのは気になりますね。
壁の配置や梁の位置などが分かりませんので、以下の方法で試してみてください。

調査方法として

1.窓を閉めた状態で音を出したときと、開放した状態の時に感じる耳の音圧に差があるかどうか、また耳栓をした状態でも音を出してみる

⇒気密性がある住宅の場合に差を感じます(部屋ごとに差があるのは床面積・壁内の断熱材の有無などで違いが生じます)

2.1で音に差を感じなかった場合は、足ではなくサッカーボールやバレーボールなどを床でついてみる(引渡し前なので難しいかもしれませんが、足で感じる音は骨伝導での低音も感じてしまうので)

⇒普通はボールが板の上で跳ねる音だけします。
跳び箱の踏み台のようなバタバタした音の場合は、剛性床合板とフローリングが留釘だけ効いていて接着不良の場合があります。
ボンボンと低周波のような音圧を感じた場合は、危惧されていた2階床と1階天井間の空気による太鼓現象の恐れがあります。

その場合は他の部屋との違いを感じられるように、1階にユニットバスがあれば天井点検口から顔を出した状態で、他の人に各部屋でボールをついてもらって聴き比べてみてください。

ほぼ竣工しているとのことで今から1階天井内に断熱吸音材などを入れるのは大変だと思いますので、音が気になる部屋の下にあたるリビング天井に換気口を設け空気圧を逃がすことも一つの案です。
また音が気になる部屋の壁仕上げを漆喰や吸音タイルなどを後付する方法もございます。

金属音などが聞こえた場合は、金物工法の接続不良などの原因が考えられますが、長期優良住宅の検査は一般住宅の検査よりチェック項目も増えますので、施工不良ということは考えにくいと感じます。

1の方法で耳栓をした状態でも肌で感じる場合は、低周波が原因でエコキュートなどの機器や幹線道路の振動が原因の場合もございます。

音がする部屋が寝室ということで、子供部屋のように跳ねたりすることはなく、音の原因が起きにくい状況になると思いますが、引っ越し時には解決できると良いですね。

ご参考になれば幸いです。

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