マスクの裏に隠された思い

 このご時世、街でマスクを着用している人を見かけるのはもう見慣れた光景になった。むしろマスクをつけていない人を見ると「大丈夫かな」とさえ思ってしまう。新型コロナウイルスの影響で、日本が、世界がダメージを受けている。キャンセルが相次ぎ、観光業を営む会社が人件費を抑えるために休業を迫られている。その他にも影響を受けている企業は少なくない。そんな状況にも関わらず、生産が追いつかずに希少な価値を持つようになったマスクを転売し、自分の利益に繋げようとする人もいる。いつになったら何も心配せずに街に出かけたり旅行が出来たりするのだろうか。

 そんな中、本来の営業ができずに勢いが失われている企業に元気をもたらせようという存在がいる。

「就活生」

季節は、3月。就活シーズン真っ只中。春に向けてだんだんと気温が上がり、新年度を迎えようとしている。着慣れないリクルートスーツに身を包み、第一志望の会社に内定がもらえるように必死に頑張っている。新年度入社予定だった人達の内定が取り消しになったというニュースも出ている。こんな時だから自分の入る会社はどんなことがあっても大丈夫なところがいいと思っている人も多いのだろう。

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 自分が今までやってきたことをうまく面接で伝えられるかな、どんなこと聞かれるんだろうと不安に思っている人も多いだろう。大丈夫、今、日本を元気に出来るのは、未来のことを見据えて企業を見ている就活生だ。

 彼らも例外なくみなマスクを付けて就職活動をしているのだが、まっすぐでキラキラした眼差しをした彼ら。マスクの裏に隠れた想いをぶつけてくれ。

がんばれ、就活生。

 

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