見出し画像

ずっとやりたかった「出前たまご」はじめました。

初めまして。
宮城県白石市、蔵王連峰の麓で養鶏場の経営をしている竹鶏ファームの志村竜生です。自己紹介は次回にして、先に新しく始めた新サービス「出前たまご」について書かせて下さい。

そもそも、出前たまご。

出前たまご、読んで字の如し。たまごをご自宅まで出前します。
うちは売上の7割ぐらい外食業の皆さんメインに卵を卸していたので大分打撃を受けています。

この状況で何をどうしたら良いか、考えた末に出た結論が「出前たまご」でした。正解かは分かりません。ですが、生産者と生活者と繋がり支え合うCSA(地域支援型農業)こそ、僕らのような地域に根付く生産者にとって一番大事なことだと改めて思い知りました。

支えてくれるお客様は近くに沢山いて、そのお客様ともっと向き合わないといけない。そしてうちを広めてくれた飲食店の皆さんがいたことが、この出前たまごをする上でもかなりの追い風に鳴っています。今はうちも窮地なので何も出来ませんが、出来ることから恩返ししたいと考えています。

コロナはかなり深刻ですが、今までの方向性を見つめ直すいいきっかけになっています。

今できることは4 万羽の鶏たちを守ること、働く仲間を守ること、そしていつもと変わらない愛情たっぷりの美味しい卵をつくることに尽きます。
どんな時も「卵を必要としている人へお届けする」ことしかございません。

そんな想いから、たまご農家直送のお届け便「出前たまご」をはじめることにしました。卵の栄養が、おなかを満たし、笑顔を作っていくことで免疫力を上げて、心も体も健康なくらしが送れるお手伝いができますように。と

出前たまご | 竹鶏ファーム
https://www.taketori-farm.co.jp/demae_tamago/


2020年4月21日のNスタみやぎで放送されました。

地元のローカルTVで取材していただきました。(映像に出てるのは弊社の専務・志村竜海)ありがたいことに、昨日の放送直後からたくさん反響があり、Yahoo!ニュースでも映像付きで見れますので是非ご覧ください。

コメント欄を読んでみると、

「一般家庭で30個って多いよ。そして高い。もっと考えろ」
うちでは朝食に二人で6個の卵を使いスクランブルエッグを食べてます
30個で5日間なので家庭によっては一度に購入する個数としては決して多くないです
ブランド卵なら決して高くはないと思います
この卵で卵かけご飯すると、信じられないくらい美味しいです!価格だけだと高く感じるかもですが、食べる価値が絶対にあります!あんな卵かけご飯を朝ごはんで食べれたら、めっちゃ幸せな一日の始まりになりますよ〜!!!!
「竹鶏ファームのタマゴ食べたことないのかな
スーパーで売ってるタマゴとは比べ物にならないぐらい違うんですよ。」
1箱30個入りで1000円(税込み)
高いでしょう
スーパーマーケットなら10個で130円くらい
高くても美味しかったら食べたいと思う人がいて、需要があって自信があるから出せるんだろうなぁ。
たまごは賞味期限が過ぎても加熱すれば美味しく食べられます。
1度買ってみたい!
欲しいと思わない人は買わなきゃいい話。
わざわざ人を傷付けるコメントを打つ必要はない。
たまご屋さん頑張れー!

確かにうちの卵は一般卵に比べて高いですが、そこまで極端に高くないのはコメントして下さってる方の意見通りです。グサッと刺さる言葉もありますが、応援コメントはホント胸が熱くなります(涙)

ちゃんと僕らの「味・想い・ストーリー」に共感してもらって食べ続けたいなと思ってもらえる人に届けたいし、それを分かりやすく伝えることも大切だと思っています。


画像1

そもそも、たまごのお試しサンプル。

昨日、社内からも「お試しサンプル2パックは多すぎる。」と朝礼で出たので、以下を社内向けにチャットワークで発信しました。

うちがサンプルをやる意義は、
①純粋に今辛い状況にある人を応援したいから(卵を必要としてる人へ届ける)
②自分たちもキツいので、多くのお客様にまず手にとってもらい、そこから生涯竹鶏たまごを食べてもらいたい。
やりたいことは、
宮城の地域に「卵は農家直送で届いたものを食べる文化をつくる」

①は、在宅にいてしんどい人を応援したいという気持ちです。WEBにも書いてある通り、緊急事態宣言が出て不要不急の外出は避けましょう。という今、僕ら生産者でたまご農家にできることってなんだろう?と考えた結果、(もちろんコロナ対策も万全にしながら)新鮮なたまごを直接届けることでした。

②は、やっぱり定期購入してもらい、リピートしてもらうのが一番で嬉しいですが、とはいえ地方の養鶏場。まだまだ知らない人も多いです。化粧品と同じように、まずは食べて下さい。からスタートです。正直ここだけの話、あまってしまう卵を破棄したり、ただ同然の価格で名も知れない卵として流通している事実もあります。なので、それよりもサンプルで食べてもらい知ってもらうことに価値を置きました。


宮城の地域に、卵は農家直送で届いたものを食べる文化をつくる

これが僕らがほんとにやりたかったことだと、このどん底の状況下で見つけた答えです。たまご農家として、食べて下さる方と直接言葉を交わし、対価を得る。もっと、良いたまごを作り、サービスをする。

ぼくら竹鶏ファームの挑戦は続きます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?