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【実話】真実告知をしないと決めた夫婦の話

ご覧くださりありがとうございます。
養子当事者でYouTuberの志村歩です。

皆さんは真実告知について
どのように考えておられますか。
今回は真実告知をしないと決め、梃子でも動かぬ
そんなご夫婦のお話です。
この話を耳にした時の私の正直な気持ちをご覧ください。

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まだ少し肌寒かった4月下旬、私のもとに1通のメールが届いた。
送り主は、以前から定期的にやり取りをさせていただいている
養親さんである。


ご相談があります。
私の知っている養子縁組里親さんでその方は小学校1年生の子がいます。
ですがまだ、真実告知をしていないそうです。
その方が住んでいる地域は、高学歴の多い地域です。
小学校も中学校の保護者も意識高い系なので、子どもが
養子縁組であることを外で言ったらいじめの対象にならないか
心配で言わないそうです。

メールを一読するなり私は茫然とした。
世界中で出自を知る権利が通り沙汰されている2024年にこの意識である。
むしろ、このご夫婦は意識低い系ではないのか?とすら思った。

私は思わず手にしていたスマートフォンで
真実告知とは」と調べた。
すると厚生労働省のHPが一番最初にヒットした。
参考までに同省の解釈は以下の通り。

真実告知とは、「私(里母)はあなたを生んでいないこと。 生んでくれた人に はいろいろな事情があって、(いまは)あなたを育てることができないこと。 私たちはあなたを育てることを心から望んでいること。 あなたは私たちにとっ て大事な存在であること」を子どもに伝え、生い立ちをともに受け止めていく ことです。

厚生労働省 里親手引より

真実告知をするのがなぜ母親を前提とされているのかは非常に謎だが今回のポイントではないのであえてスルーしよう。
*きっと私が読んだ手引は古いのだろう。

つまり、里親子と特別養子縁組の違いはあれど
真実告知をおこなわないということは、少なくとも
上記の受け止めていくことをしないということである。
できないのではない、しないのだ

ハッキリ言うがこれは非常によくない状況である。
私の個人的な解釈をお伝えしようと思う。
真実告知は、養親が負う4大義務の1つである。
4大義務は以下の通り。

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