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カルチャーとコミュニティこそが価値の源泉。だから濃さが大事。

昨晩、錚々たるIT起業家/経営者の人たちと話してて確信したけど、結局は、Culture & Community に行き着くんだよな。その匂いが価値を生み出す源泉だから。

ITサービスというのは、基本的に、それらをローコストで拡張してくれる装置。だから中身がないまま、側だけ強化すると失敗する。数年かけてでも源泉を作ったほうが結果的に、トレンドに左右されない利益率の高い商売になる。(いま自社事業やってて失敗経験からも痛感する)

VETEMENTSが、大手百貨店からの商談があったときに、「ミニマムは幾つか?」と聞かれて、「そんなものはない。しかしマキシマムはある」と答えたのは有名な話で。実際に消化率90%を超えた、二次流通でも価値の落ちないブランドになっている。ただ広く流通すればいいわけじゃないことを、みんなが感じてる。

むしろ時代は、less is more. 大きさがあることは身のこなしを不自由にするから、ネガティブに働くケースが多くなってきている。熱量ある少数コミュニティがあることのほうが大事。価値を大事にする人ほど、小さく濃いものを作りたがっている。ただ、その結果がまだ数字的に可視化されてないから語りづらいだけ。経済指標として付いてくるのは、時間の問題だと思う。

コンテンツがプラットフォームを持ち、プラットフォームがコンテンツをつくる時代。境目は溶けていくなかでの論点は、ビジョンというか熱量で一気通貫できているかどうか。その純度が、いわゆるブランドであるからこそ、もう広告なんかでは作れないんだよね。商品も流通もビジネスモデルもユーザーも社員も株主も、その一致を見られている。