AbemaTVに出演したら、嫁からボロクソにフィードバックされた話 #アベプラ
先日AbemaTVに出演した。ある日なぜか会社宛にオファーがあり、興味本意で引き受けた。その実態は、想像以上にテレビで、制作進行もテレビ朝日できっちりしているし、視聴者層もスマホからネットにアクセスするようになった層という感じがした。
僕が出た番組は、AbemaPrime。21-23時に放送しているニュース番組。メイン演者は、ケンドーコバヤシさん。僕はコメンテーターという立ち位置だった。トピックは、パチンコ規制と蓮舫氏の戸籍公開、飲みニケーションの是非だった。正直なんとも言えない。とりあえず若者視点での意見を期待されてるのかと思ったが、もう一人のゲストが24歳のうめけん君であることを知り、完全にポジションを失ったまま番組に突入した。
余談だが、僕はここ2年半ほどは会社を立ち上げ仕事に集中するため、メディア・イベント系の依頼は断っていた。だから久々の出演だった。討論系はNHKなど色々経験したが、ニュース番組のコメンテーターは初めてだった。まぁ言い訳はここまでにしておこう。
なんとか番組は終えて、帰宅後、ソファに横になった。「久しぶりにメディアでたら疲れたわぁ。アベマ見てた?」と嫁に声をかけると、「あぁ、アンタのあかんところ全部出てたな」と、そこから猛烈なフィードバックが始まった。あまりにつらい経験だったので、ブログに残しておきたい。(ネットで数千数万くらいのコミュニティで生きている人が、100万人の層にリーチしてしまうときの参考になるかもしれないから…)
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僕がダメだったのは、大きく3つらしい。
※実際はマシンガンのように1時間くらい説教を浴びせられたが、あとから振り返ると3つだった。嫁のテンションで共有したい。
1. まず人の話を聞いてない。
普段、一瞬の暇さえあればスマホ見る癖がモロに出てる。展開が読めてる話を聞けない体質だから、目の前のものをいじりたくなってるのが、見てわかった。実際台本をパラパラめくってるところカメラに映り込んで、スパッと切られてたやろ。素人かよ。スマホいじりすぎて、会話してる相手の表情や感情を捉える力が衰えてる。基本的にスタジオの中で一人すべり倒してたのは、インプットの姿勢が腐ってるからだよ。隣の若い子のほうがワイプで抜かれてる時も相槌とかうなづきとかあって営業魂感じたわ。それに比べて、なんなの?
……はい。
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2.すぐ論点変えたがる。提案したがる。
基本的にテレビは「へぇ〜」「アホか〜」「そ〜そ〜」と、脳みそ使わずにだらしなく見たいメディア。だからニュースのコメンテーターは、ちゃんと解説するか、代弁するかしかない。なのにアンタは、新しい意見を言いはじめる。論点変えて、ニュースの切り口さえも変えたがる。そんなんだれも聞いてへん。討論番組とちゃうねん。気持ちよく聞いてたのに、急に斜め上のこと言い出すから、あんたの発言の後、スタジオ盛り上がってないやろ。みんな石を投げてその波紋を待ってるのに、急にわけわからんところに投げるから、司会さえも拾えてないやん。そもそもテレビ見てる人、アンタの提案、求めてません。
……はい。。
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3.自分が少数派であることを忘れ、一般化する。
SNSに慣れすぎてて共感の輪ができると勘違いしてる。まず誰もアンタに興味ないし、共通事項もない。自分や周りが日本全体から見たとき少数派だって分かってる?最近こういう人増えてますやんかぁ、みたいな言い方されても「そんな奴、いる?おらへんおらへん」となるだけ。少数派の意見を言いたいならデータとかファクトで、こういう人もいるんですよと言わないと。または割り切って個人の経験談として語らないと、視聴者からすると何も代弁されてないのに、代弁してる風に語っててウザいだけ。だからコメントも、なんやこの金髪丸メガネ、になるんやで。
……はい。。。
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まぁこんな感じだった。つらい。あまりに正しくて、つらい。ちなみに嫁曰く一番マシだったのは、一番最初のコメントだったという。
「パチンコ業界の出玉規制のこの問題、高木さんはどう思いますか?」
「そうですねぇ、地元に帰ると、パチンコしかやることないって人多いんですよね。ある意味で社会の習慣になってしまってるから難しいですよねぇ…」
アホみたいなコメントだった。あぁ何も考えずに喋ってしまったなと喋ってすぐ後悔してた。後半巻き返さなきゃと頑張った。ただそれが唯一のテレビ的なコメントだったと指摘され、あのあとの頑張りは一体なんだったんだろう…と虚しくなった。
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基本的にぼくはなにか提案することが好きだ。新しい論点を設定することも好きだし、価値観を変えるようなメッセージを言うのも好きだ。「世の中の予定調和をひっくり返したい」というのが基本的なモチベーションだ。だからそもそもテレビに無理があったのだ。共感のポイントが違う。それが分かっただけでもよかった。
そんなようなことを言ったら、「アンタ今年30歳になるのに、いつまでアングラトンチンカンやんねん。楳図かずおみたいにアーティストで問いとして生き続けるの?違うやろ。アンタはどっちかと言えばデザイナーなんやろ。だったら、100万人の気持ちくらい、サラッと代弁できるようにならんとどうすんの?自由ブログで何か言った気になんなや」と嫁にカウンターされた。うぅ。、
この厳しさを愛と呼ばずに、なんと呼ぶのだろう。あまりにもつらいので、ポジティブに受け止めて、生きていきたいと思う。……… 死にたい。