zoom用に外部カメラを接続する

zoomでウェビナーを行なうにあたって(といってもウェビナーの契約はしておらず、ミーティングの設定で他の参加者のカメラとマイクを切っているのですが)、外部カメラを接続しようと思ったのですが、実況などの配信やyoutubeでの使用については情報がありましたが、zoomについてはあまり情報がなかったため、参考に記事を書きます。

結論から言えば、ネットに上がっている他のサービス同様に、外部カメラとマイクをパソコンにつなげば、zoomでもそれを使用して会議なりウェビナーなりができます。

手持ちの機材の他に、いくつか機材を用意しましたが、設定としては以下のようになりました。

画像20191006

機材
① ミラーレスカメラ(画像を出力)
② マイク(音声を出力・ミラーレスカメラに接続)
③ キャプチャデバイス(ミラーレスカメラのHDMI出力をパソコンに取り込む)
④ パソコン(zoomを使用)

ケーブル
❶ 電源カプラー
❷ HDMIケーブル
❸ USB-Cケーブル

1つずつ説明をしていきたいと思います。

① ミラーレスカメラで映像を撮るわけですが、カメラそれ自体で撮影しているわけではありません。撮影準備をすると、背面液晶の映像がそのままHDMI端子から出力されます(カメラがHDMI出力対応である必要があります)。写真モードでもビデオモードでも構いませんが、私はビデオモード(16:9)にしました。zoomで16:9が認識できるからです。

⓶ 音声はマイクでとらえています。カメラの内蔵マイクでも良かったのですが、指向性が高く(音を拾う方向が狭い)、周囲の音を拾いにくいと思ったこと、手元にマイクがあったこと、が理由です。なければわざわざ購入はしなかったと思います。マイクはカメラに接続しています(カメラが外部マイク対応である必要があります)。音声はカメラのHDMI端子から映像と一緒に送り出されます。

❶ カメラは通常、充電池で動きます。ただ、上記の通り、ウェビナーの間カメラはずっとモニタ(もしくはファインダ)がつき、HDMI出力を続けています。そのため、途中で電源が落ちるかもしれません。そのために、外部電源を使えるようにカメラ専用のカプラーを用意しました。USB給電(not 充電)ができる場合には、パソコンから電源を取りながら運用できると思います。

❷ HDMI出力に際しては、カメラ側の端子とキャプチャデバイス側の端子にあったHDMIケーブルが必要になります。キャプチャデバイスの側は通常、一般的なHDMI端子(タイプA)ですが、カメラ側はミニHDMI端子(タイプC)、もしくはマイクロHDMI端子(タイプD)だと思いますので、確認が必要です。

③ この設定の中で最も重要なのがキャプチャデバイスです。カメラのHDMI出力を受け取って、パソコンに接続できるように変換して送り出します。中でどのような変換をしているのかは分かりませんが、少なくとも通常、パソコンにはHDMI入力の端子はついていないため、HDMIケーブルの信号をUSB-Cケーブルの信号に乗せる作業は行なっているものと思います。USB-Aのものが現在でも売っているのかは分かりません。アイ・オー・データ機器「GV-HUVC」、アバーメディア・テクノロジーズ「BU110」などが有名なようです。どちらも特別なドライバ(パソコン上で外部機器を動かすためのソフトウェア)などは必要ありません。

❸ 今どきのキャプチャデバイスからの出力をパソコンに送るのはUSB-Cケーブルです。USB-Cに対応しているパソコンを使うか、変換アダプタなどが必要になります。

④ パソコンは、映像と音声の信号を受け取り、使える形式に変換(エンコード)するため、ある程度のスペックが必要ですが、今どきのパソコンであれば問題はないのではないでしょうか。途中で電源が切れることがないよう、電源コードにつなぐことを忘れないようにしましょう。zoomは自動で映像と音声を認識してくれますが、何かのタイミングで映像が入らないことがありました。その時は「設定」の「ビデオ」や「オーディオ」から入力源を選択し直せば認識されました。

簡単なような、複雑なような構造ですが、ご報告まで。

なお、ミラーレスカメラを使うよりも、HDMI出力に対応しているビデオカメラ(普通外部マイクにも対応しています)の方が使いやすいとは思います。ただ、ミラーレスカメラの場合、使うレンズにもよりますが、開放f値の小さいレンズを使うことで、背景をぼかして、画面を整理することができます。そこが利点でした。

カメラにしろ、ビデオにしろ、顔認識や瞳AFが効くものを使うと、話してる間顔にピントが合っているし、顔の前に何かを出せばそちらにピントが合うし、ピント合わせの難しさをだいぶ軽減してくれるのでお勧めです。ずっと自分を晒していたいかということはこの際問いません。

一体誰の役に立つのでしょうか。そもそもウェビナーで稼ごうとするならいざ知らず、専門家同士の情報交換であれば、画質や音質の良さよりも中身の方がずっと大事だと思いますので、そちらに労力をかける方が正解だと思います。正解が分かって不正解を出せるのは才能ですか、と尋ねるのはおやめください。

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