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その6 「安心・安全」と生産・販売

土作り八分と苗八作

表記のような整然とした畑を見るたびに思います。
美味しい農産物が育つんだろうな~と。
製造業には、3Sとか4Sとかの標語があります。
整理、整頓、清潔、清掃だったかしらね? 
雑な畝作りの畑をみると、_| ̄|○したりするのは偏見でしょうか?

農水省が昨年から「みどりの食糧戦略」を打ち出している。
唐突感は否めないが、SDGsやらの影響もあるんであろうね。
戦略の中で銘記されてるのが何点かある。
その1,有機栽培農地を25%100万haを目指す!
その2,CO2を削減する
有機栽培100万haは唐突感がありありですが、懸命な官僚諸兄の企ては、安心、安全な食を目指そうね~かと勝手に推察。
道の駅が隆盛だが、何処の道の駅にも、安心、安全が掲げられている。
生産者の顔と名前を貼り出して、安心・安全?
とても、奇異に感じ続けていた身。
それを云うなら土作りだろうよ! EUでは硝酸濃度が一定数を超えると出荷留め、かつ、廃棄処分されるぞ! 
と、常々感じていた。
誰が考えついたのは不明だが、「安全」「安心」の四文字を皆さんは安易に使ってよろしいんですか? 
単なるキャッチコピーの使い回しではありませんか?と。

農水の政策は一石を投じることになる。
有機栽培=無農薬、無化学肥料と規定されてるが、受け止め方次第。
あれは、土作りを疎かにしないでくださいな~との示唆であろうかと。
そもそも、春から秋までは、温帯地方独特の高温多湿が続くのが日本農業
🐛さんや病原菌の活動を食い止めることは出来得ない。
どんなに頑張っても、コナガやアブラムシの発生は阻止出来ない環境にある。30年ほど昔、有機栽培のガイドラインを制定したのは農水省。
特別栽培とか、減農薬とか減化学肥料が流行した。
現場の農民でも理解出来ないことを、土を知らない生活者が認識できる筈も無い!
もう一点。いつの間にか、ガイドラインに準拠するための監査団が雨後の筍のごとく、排出した。
登録認証機関なるものがそれ。
ポッと出のあんちゃん!ねえちゃんが、突然、農地にやってきて、米の検査員よろしく、チェックして、有機認証!なんぞをしてたっけね^^;
而して、米国発のOrganicfarming=有機栽培や有機農産物は、一部の皆さんを除き、姿を消そうとしていた。

絶妙のタイミングでの政策の打ち出しであろうかと思う。
が、今回もまた、頭でっかちの認証機関が増加する政策だけはお辞めいただきたい!
製造業は、早くから品質管理を徹底してきた。
社員もパートも一丸になって、QC活動(品質管理)をし続けてきた。
昭和の時代。日本の製造業が頂点を極めていた時代のこと。
バブル崩壊とサラリーマン経営者と、外圧の株主優遇圧力もあり、国内から次々と製造業は中國大陸を始めとした(固定費削減=低賃金労働者を求めて)海外へ逃避した。
経団連の強さがどれほどのものかは不明だが、一方で消費税は福祉目的税との謳い文句で、いつの間にか10%になっている。
裏側で企業の税率を低減させている。
企業の配当も、30年前に比べると、倍増しているとも伝わる。
結果、国内GDPは30年間、ほぼ変わらず。
平均年収は、漸減しているのがひとつの要因だが、原因は、製造業の海外移転と消費税にあるのは自明。
が、学ぶべき点も多々ある。製造業の品質管理!と工数管理!

先日、ネギ出荷作業の話題になり、我が家の奥さんがとあるメーカーのモデルになってるよ!と聞いた。
YOUTUBEにもアップされてたので、観てみると、作業の仕方が農家のそれでは無い! メーカーに勤めてたの?と聞くと、某大手製造業勤務経験と。
得心した。淡々と作業しているが、製造業では当たり前の作業。
徹底して作業効率を高める工夫を日常でしている。
製造業のコスト管理、工数管理は、凄まじいものがあり、徹底している。
この皆さんが工場が無くなったことで行き場を失っている?と感じてもいる。製造業ではあたりまえの作業軽減と工数低減。

https://www.youtube.com/watch?v=dhfNsjx0y-Q

が、農業に足を向けた皆さんは些少!
この世代がいる間に、製造業の品質管理を農の世界に導入したい!と念じている。むろん、土作りは品質管理にダイレクトに繋がる。


外部のあんちゃん!ねえちゃんの監査を受けずとも、信頼いただける品質管理、生産管理、コスト低減を自ら行ない、同時に、土壌の品質管理を行えば、確実に生活者の支持を受けられる!と考えてもいる。
むろん、あの面倒な自主規制?の等級と選別からも開放されるべきであろうかと。いつも、作業をみるたびに、笑ってしまうのが、出荷規格。
果樹にも野菜にもすべてに規格が決められている。これは、安心、安全とは無関係であり、無駄な作業かと感じてなりません。
優先すべきは、味であり、土作りと途中の品質管理にあろうかと^_^

日本全国同様かと思うが、出荷規格です。ジイさん面倒だから、やらねえ!
とあるスーパーの野菜売り場。手間暇かけてますね。DB箱から出してるでしょうね?

販売も多様化、店舗も多様化

通常、農産物の販売は、
1,出荷組合⇒JA⇒青果市場⇒小売店(飲食店)
2,庭先の直売
3,直売場での販売(道の駅、SM,ホームセンター店頭、庭先)
あたりが現在の概況であろうか。

常々感じているが、スーパーマーケットは毎日、配送拠点から数台の配送車を店舗に走らせている。帰路は、空の台車を持ち帰るだけのこと。
これを使えば、運送業者の増収にもなり、農家も配送の手間が省けるんでは?と。
まぁ生産数量と販売予定数量の調整が難しいのは重々承知しているが、小売店も差別化を模索しているのは自明。
風穴をあけない限り、先には進めないよね!と。
まだ、システム構築に邁進している小売店があるとは寡聞にして無い!

当地は、首都圏の大消費地を抱えている。
いくらでも出来るかと思うが・・・。
手をあげる小売店が無いものかしらね?
物流業界は、ドライバーの高齢化と定員割れに苦しんでいるようだ。
無人化が叫ばれてるが、一朝一夕には、無人化、自動運転の世界には至るまい! 

ちなみに道の駅併設の農産物直売施設に一言申し添えておきます。
常々、感じていたことですが、主婦の店から始まった、国内のスーパーマーケットは、自社責任で、敷地を確保し、建物も什器備品も揃えた。
業界から声は上がらないが反則でないのかしらね?と。
だって、道の駅は敷地整備も建物も什器備品も国と自治体の費用だよね。
いちぶのJAは自前で産直施設を設置しているが・・・・。
道の駅に立ち寄るたびに思う。反則じゃね?

新しい道の駅。国交省のヒット策のようですね。次々に新たな展開をしています^_^


土作りと品質管理は別の機会に詳しく書きます!



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