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その7 農商工連係と在留外国人と食

医食同源とアーユルベーダ
帰郷して一年は故郷の現状を知ることに費やした。
なにしろ、30数年ぶりの故郷暮らし。
二年目に、一般社団を設立し、活動を開始したが、それでも手探り状態。
帰郷した折にスマホの登録者を半減させたが、いまでは、それを凌ぐほどに増えている。
加齢と共に、(昔からだが)固有名詞が出てこない身。必死^_^でおぼえた。その中の一人の女性が、近隣にスリランカ食材の店を開いた。
改めて、聴いたことは無いが、スリランカ人の支援を続けておられる。
びっくりしたのは、開店の式場。
僧侶の読経に併せて、幼児までが読経している。
なるほど、ミャンマーと同様に仏教の国なのね?と感心した。

写ってないが、右奥で数名の幼児(4~5歳?)が読経をしていた。

同様に、感じたことがある。
久しぶりに耳にした、アーユルベーダ。生命科学と訳せるようですね。
インド、スリランカ発祥の5千年もの歴史を誇る考え方のようだ。
ついでに、後に知ったが、過半のスリランカ人は、菜食主義、ベジタリアンでもある。これもアーユルベーダと仏教の経典由来なんだろうね?
彼女は、そのことを認識し、農地を借用してスリランカ野菜の栽培を在留スリランカ人の皆さんとしている。
アーユルベーダの基本は、医食同源と同様に、その土地から生まれたモノを食するのが基本。
昔、明治生まれのジイさんの口癖は、5里四方の食べ物は病知らず!だった。医食同源、五里四方と通じるなぁと感心した。

彼女たちが借用し、栽培しているスリランカ野菜!

もうひとつ感じたことがある。
当町には、2,000人を超える住民登録をした外国人が居る。
ベトナム、フィリッピン、中南米・・・。
この皆さんは、食はどうしているんだろ?
中南米を除く、アジア、東南アジアは、米食文化圏。
いわゆる、長粒種の文化圏。米の国際価格は国産米とは一桁違う。
平均して、500円/10kg 前後で推移している。
米をどうしているのか? 氣になって調べてみたら、いろんな工夫をして米を手に入れてるようだ。(米はタイ米も含めて日本はミニマムアクセスと称して農水省が一括管理している。これは米国のゴリ押しでCA米を押し付けられた制度がいまだに続いている)
店頭に並ぶ日本産米は、綺麗な粒が揃っているのは日常風景だと思います。
が、これは、農家が収穫し、後に精米時に色選なる装置を通して選別しているからです。当然ですが、数%の等外米が出る。
これを専門に購入しているグループがあると聞いた。
長粒種も国内のネット通販で売られているが、農水省が関税をかけて、民間に放出しているので、安くは無い。サイトによっては、日本米と変わらない!長粒種の栽培がどんなものか不明だが、自由米として、長粒種を栽培すると需要は極めて大きいと感じるんだけどね。
コシヒカリと比べ、5割も増収になれば、面白いんだが、寡聞にして栽培情報に接したことは無い!

農工商連係と農地と外国産野菜の生産と国際交流

彼女は最近、スリランカに限定することなく、国際交流のサポートもしているようだ。
今では、日本の学校に入学する子たちも目に留まる。
両親が外国人であれば、日本の風俗習慣は知り得ていない。
よほどでなければ同国人でコミュニティをつくってしまうからだ。
最大の壁は言葉かと思うが・・・。
そんな家族をサポートしている。
すべてが滅私奉公のボランティアであろう。
彼女の父君は、長い間、我が母校の野球部の監督をされていた。
他人であるジイさんからみれば、これこそ滅私奉公のボランティア。
私費を投じて、(グランドが狭いので)専用の球場まで造られた人物。

私費を投じて造成した野球場!

脇道に逸れてしまったが、彼は懸案だった甲子園出場を果たせないままに、引退された。
余談だが、昔は女子校だった高校が市内初の甲子園出場を果たした。
深田恭子が主演した映画「下妻物語」に次いでの全国デビュー。
結果として、下妻市の重鎮の皆さんは、広域合併が画策されてた時代に、提案された常総市へと名称変更するのを嫌ったようだ。
合併協議会に参加していた町が別の市と合併し、それを使ったらしい^^;
ちなみに、常総という名称は、常陸の国と下総の国を指す。
名称としては、関東鉄道常総線に名称が遺されている。
合併した一市一町は、いずれも、下総の国に属していたので、個人的に、常総市には違和感があるが。

農場内に外国産野菜専用のスペースを設けるのも一考かと感じている。
メンバーの中に、ほだされて、フィリッピンからやってきて、技能実習期間を終えた二人の子を雇用している農家が居る。
彼らから聞いても、野菜や米の確保に困っていると云う。
また、一方でスリランカカレ-の店が増えているとも聞く。
先駆者であるインドカレーとの大きな相違は、二点あるようだ。
インドカレーではOilを使うが、使わないそうだ。
もう一点はアーユルベーダの真髄が散りばめられていることにあろうかと。
ならば、農場の一角にアーユルベーダの畑レストランと交流の場が出来ないか?と。
また、管内には、小麦を栽培している農家が多々あり、パン屋さんもある。
国産小麦の食パンって見かけたことが無い。
パン用の小麦もあるんだろうが、過半は、輸入小麦。
一部では、ポストハーベストの害も指摘されている昨今。
国産小麦だけでふんわり出来ないのであれば、米粉を混合させても良いのでは?と。
具材は農場産のイチゴや果物を使えばよろしい!
これは農工連係になる。
場合によっては、(いろいろと難しいことは認識しているが)学校給食に向けたらよろしい。これは地域産の米や野菜や肉類も同様だが・・・・。
地産地消を喧伝される皆さんや首長さんはおられるが、寡聞にして実践している地域はあまり、聞くことはない!
未来を担う子どもたちの給食が得体の知れない農産物であれば本末転倒も甚だしい!

最近流行りのフルーツサンド。パン生地を国産にしたら愉しいね。
知り合いのスリランカ人が時折持参してくれるスリランカカレー!

無論、外国野菜の多品目生産している地域は少ないであろうから、拠点化すれば、首都圏のみならず、飲食店からの引き合いも多々あろう。
国際化を標榜するのであれば、農地も国際化をしないといけない!

循環農業の町!と併せて愉しそうで無いですか?



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