あたしと彼女の話1

 久しぶりに幼なじみに電話していい?と連絡をした。
珍しく、直ぐに返事が返ってきた。
近況を報告し、新しい職場の人間関係の事を相談した。
 彼女とは、長女で家族構成も似ていて同じ血液型な事もあり、考え方が似ている。
だから、きっと、あたしがとった行動が間違いでは無かったと認めて欲しかったのだと思う。
 すると、彼女は「自分も同じ立場だったらそうするよ」と言ってくれた。
そして、彼女の近況も聞き、たわいない話しをしばらくした。
 気になる人が出来たと報告もした。
深刻なお悩みを忘れ、誕生月が同じ、お姉ちゃんと同じ歳、名前の漢字が弟と一緒という共通点があったと恋バナに盛り上がる。

「その人が今度、友達とタコパするって話しをしてくれたの」
「タコパ?お洒落ワードすぎるね」
「でしょ!お洒落すぎて『へー良いね』としか返せなくて。てか、友達居るんだと思ってね」
「ひどっ(笑)」
「若干、嬉しそうだったの!
彼女かもと思って、内心、荒ぶってた」
「荒ぶってた訳ね」
「1番ショックだったのはね…」
「ショック?」
「あたしが出来るたこ焼きといったらレンチン」
笑いを堪える彼女。そして、わたしもレンチンよと言ってくれた。
 いつも、彼女は「無理に変わる必要はない」と言ってくれる。
だから、いつか、ズボラなあたしでも受け入れてくれる1人に出会えると信じてる。 

 今のあたしには、気になる彼の存在に助けられている。
 新しい職場に就職しなければ、別の会社に就職していたら、出会うことも無かった。
大袈裟に聞こえるかもしれないけど、出会えた事は運命だと思っている。
あたしがそう言うと彼女もそうだねと言ってくれた。












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?