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最近遊んだマーダーミステリーゲームの感想【2023年9月3日】

マーダーミステリーゲームをよく遊んでいますが、遊んだその時は楽しくてもあとから思い返すと「あれってどういう話だっけ?」「どういうシステムで誰が犯人だっけ?」ってなるパターンもあって意外と忘れてしまうこともあると気づいたのでなるべく感想を書き留めていこうと思います。
なお、プレイするマーダーミステリーゲームは9割型オフライン用のパッケージ作品です。

個人的評価基準

5点:ストーリー、キャラクター、システムなど要素それぞれの完成度が高く、作品としての強い特色やオリジナリティがあり非常に楽しめた作品、そして多くの人におすすめ出来る作品。
例:超能力者バトルロワイアル、ホワイト・レイヴン・レッド・ダイ

4点:要素それぞれの完成度が平均点を上回っているか、マイナス要素があるもののそれを上回るプラス要素を兼ね備えた総合的に楽しめた作品。
例:ゆっくりと苦しみをもって、カタリカタリ

3点:要素それぞれの完成度が平均点程度、またはプラス要素とマイナス要素のバランスが同じくらいの作品。大きなマイナスはなく最低限楽しむことが出来るもの。
例:消えたパンツと空飛ぶサカナ、奇想、アムネジア

2点:平均点以上だと感じる要素が少ない、またはある特定の要素で大きなマイナス点があるなど。このあたりから、つまらなかったが面白かったを上回る可能性が割と高くなってくるかもしれない。
例:アンカーミステリー01 西洋鎧の鳴る館、五つの柩

1点:特定の人には刺さるかもしれないが多くのプレイヤーが満足するには至らないと思われる要素がある作品。
例:作品名は伏せる

廃城の錬金術師(MYSTERY PARTY IN THE BOX SERIES版)

この作品だけ写真を撮り忘れた

• 版元:グループSNE・cosaic
• 形式:オフラインパッケージ作品
• プレイ人数:6人
• プレイ時間:180分
• 発売日:2022年6月30日
• (マダミス666版は2021年11月20日)
• 個人的評価:2

ゲームマーケット2021秋で発表されたマダミス666という企画のうちの一作品。グループSNEのシリーズで再販された。
この作品最大の売りは、カードを引いて得られた情報等をマップに直接書き込んでいくというスタイル。非常に特徴的なシステムであるが、逆にこのシステムが没入感を削いでしまってるように感じた。言い方を変えれば作業感が強い。
またキャラそれぞれの目標や秘密のバランスもあまり良くないように思えた。ビアトリクスについての扱いもどうかな……。

マーダーミステリーで初めてのプレイ感なのと、オフラインならではのギミックだったので斬新な作品であったことは確か。
マダミス666から変わっている内容等はあるんだろうか?
個人的評価はやはり独自ギミックの印象がかなり悪かったので2としたが、むしろスタンダードなつくりになっていたら3くらいだったのかもしれない。

凍てつくあなたに6つの灯火

ハウでプレイしたので箱の後ろにハウのHOがある

• 版元/作者:檜木田正史
• 形式:オフラインパッケージ作品
• プレイ人数:6人
• プレイ時間:210分
• 発売日:2021年11月20日(ゲームマーケット2021秋)
• 個人的評価:3

ゲームマーケット2021秋で発表されたマダミス666という企画のうちの一作品。
過去に起きた集団石化事件の謎を解くというあらすじで、プレイヤーは犯人ではないという事前情報を得た状態からスタートし、それぞれの想いが乗っているキャラクターの為に動いたり考えたりする。情報量はかなり多い上に情報が出きったあとも次の展開がありボリューム感は満足できる内容でした。また出てきた大量の情報を整理していくやり方がジグソーパズルを組み上げていくようで楽しめた。一見すると情報の整理は作業感が強くなってしまうが、そこはフレーバーでうまく調整されていたように思う。

個人的には気になったこととして、過去の事件を解くという立ち位置が一長一短で、疑われたりするストレスが薄いのと同時にそのスリルも薄くなってるのがどっちがいいんだろうと思ったり。強い言い方をすれば、過去の事件に対して他人事感がある(身近な人がその事件に関わっていたという情報をもってしても)。でも推理部分濃いからこれでいいのかな。
あと説明書と解説がひとつの冊子になってる上に改ページのつくりが変なのでプレイするときは気をつけたほうがいい。

アスタリウム

話によると同人作品としては売れ行きがよく再販までされたらしい

• 版元/作者:TOXY GAMES
• 形式:オフラインパッケージ作品
• プレイ人数:6人
• プレイ時間:180分
• 発売日:2021年11月20日(ゲームマーケット2021秋)
• 個人的評価:2

マーダーミステリーゲームが流行りだしてから常に一定数存在する宇宙SFもの。今回は宇宙ホテルでの事件を扱ったSFマーダーミステリー。
キャラクターの背景や過去の情報などが複雑に絡んでいる推理難易度高めのシナリオという印象でした。一応許容範囲内とは思うけど、人によっては(卓によっては)真相解明に不満が残る作品かもしれない。
宇宙関連のプレイヤー知識ももしかしたら少しいるような気もした。

一部のキャラの目標とカードの情報が難しそうだったのでバランスにちょっと難ありなのと、行動の選択肢もこれでいいのかな?という部分も少しあり。個人的には実際3点くらいかなと思いつつ、終わった後の雰囲気的には2点くらいに感じたので上記とした。
余談ですが調査トークンの形状がかなり独特でした。作品の雰囲気には合っていたかも。

別荘殺人

グループSNE・cosaicのシリーズはパッケージデザインがそろっているので集めたくなる

• 版元/作者:グループSNE・cosaic
• 形式:オフラインパッケージ作品
• プレイ人数:5~6人
• プレイ時間:60分
• 発売日:2023年3月10日
• 個人的評価:3

とある別荘でそこを訪れた客の一人が死んでいた、容疑者は別荘に残った人の中にいる……というよくあるサスペンスストーリー。
60分でマーダーミステリーゲームをしっかり楽しめる。キャラクターの抱える秘密がマーダーミステリーゲームにありがちなネタだったり、また人によってはあまり気分が良い内容ではなかったりするかもしれない部分もある。また構造がそこまで複雑ではないのでマーダーミステリーゲームに慣れた人がプレイすると一方的なゲーム展開になる可能性もある……が、そんなに不満が残るようなものでもなく、満足は出来ると思った。

大手メーカーのシリーズだけあって、比較的安価でちゃんと楽しめる作品がいくつも出ているのはその存在がうれしい。

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