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~最低賃金はおおよそ50円アップの方向~しもむら通信8月号_vol8

みなさん、こんにちは。
社労士のしもむらです。

信じられないほど暑い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
我が家は1歳の息子がおり流行りものにはのっかろうなのか、保育園で手足口病にり患し夫と交代で看病にあたっております。
朝と昼は子供の看病、夜間は仕事という朝型人間には中々過酷なスケジュールでした。

なんとか親にはうつらないで…!と思っていると今度は私が久しぶりに咳ぜん息になるという不始末。
今年は特に外気温と室内の温度差が高くぜん息持ちにはなかなか厳しい夏になりそうです。

毎月のようにお伝えしていますが、皆様もくれぐれもお身体は大事にしてくださいね。


今年度の最低賃金は全国平均で5%アップの方向性

2024年10月から変更予定の最低賃金が過去最大の全国平均5%の引き上げで調整予定とマスコミから発表かありました。
昨年度も過去最高でしたが今年度はそれを上回るということになります。

おおむね今の時給から50円増が予想されており、特に中小企業は労務費の見直しが必須です。

最新情報が発表され次第、こちらのブログでも随時お伝えさせていただきます。

小話~月給制の最低賃金の確認方法~

「自社の最低賃金のチェックは大丈夫ですか?」と社長さんにお伺いすると

「実は少し不安なんです…。」といった声を聞くことが多いです。
時給の従業員さんであればチェックは容易ですが、月給制の従業員さんとなるとどのように計算するか意外と分からないといったお声を聞きます。


今回はわかりにくい月給制の最低賃金の計算方法についてお伝えします。
※下記はあくまで一例です。
 正確な計算は専門家に個別にご相談ください。

計算するのに必要な情報は下記になります。
・年間休日
・支給している給与額(手当の名称が分かるもの)

年間休日は1年間で何日休みがあるかです。
土日休みであれば年によっても変わりますが、2024年は104日。
土日祝日休みであれば104日+14日(2024年の土日と重ならない祝日)合計118日。

上記の日数以外に年末年始や夏季休暇の会社独自の休日を合計した日数がその会社の年間休日になります。
週4日出勤、週3日出勤の方であればお休みの日を上記の年間休日に加算します。

次は支給している給与(手当の名称が分かるもの)です。
支給している給与のうち、最低賃金の対象外になる手当を引き算します。
支給対象外になる給与は下記の図の通りです。

厚生労働省ホームページより引用

上記の情報が揃うと下記の計算式で最低賃金を計算していきます。

月給÷1箇月平均所定労働時間≧最低賃金額(時間額)

月給は毎月の給与額から最低賃金の対象外になる手当を引き算したもので計算。
1箇月平均所定労働時間は年間日数から年間休日を引き算し、12ヶ月で割り算。
上記の数字に1日の所定労働時間をかけたもので計算可能です。

例:
366日(2024年)-104日(土日休み)=262日(年間出勤日数)
262÷12ヶ月×8時間(1日の労働時間)=174.66(1箇月平均所定労働時間)

計算例ばかりで恐縮ですが、下記のような方であればこのような計算になります。

東京都の事業所勤務(最低賃金2023年10月1日以降1,113円)
土日休み
1箇月平均所定労働時間 174.66時間
基本給 195,000円
通勤手当 5,000円

195,000÷174.66=1,116(端数切り上げ)
最低賃金が1,113円ですのでぎりぎり上回っているので現段階では最低賃金以上の給与となり問題ないです。

ですが、20204年10月以降は今の給与額では最低賃金以上にならない可能性が高いため
昇給を行わなければならない、となります。

月給以外にの計算方法についても厚生労働省のホームページで確認可能ですので
こちらからご確認ください。

8月の労務管理の注意点

①6月支給の給与、賞与から定額減税が始まっています。
控除額をすべて引き切るまで12月まで続きますので、ご注意ください。
②住民税の控除額が7月の変更になっている場合がありますのでご注意ください。
③夏季賞与を支払った場合、賞与支払届の提出漏れにご注意下さい。

おわりに

先日知り合いの社労士の先生方一緒に飲みに行かせていただき、その流れでカラオケスナックでカラオケをする機会がありました。

私は個人的に昭和歌謡が好きでおそらくその先生の好きな年代かな?という曲を披露させていただきましたが
私が思っていた以上に盛り上がり嬉しいやら恥ずかしいやらということがありました。

個人的には歌は苦手意識が昔からあるのですがこの年になってからだいぶ恥ずかしさが減って人前で歌えるようになってきました。
歳は重ねたくないとよく言われますが、個人的には年を取ってからの方が羞恥心が減り思い切ったことができている気がします。

人によって考え方はもちろん違うと思いますが、いくつになっても今が充実していると思えるような目指していきたいなしていきたいです。

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