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ジャズ・コンポジション「アレンジとフォーマット」

バークリー音楽大学の教授が執筆したジャズ・コンポジションを書くための理論書をコツコツ読み進めていきます。

出典はこちら

2パートのソリライティング

2パートのソリライティングはコードではなくインターヴァルの形でハーモニーが表現されます。それぞれのインターヴァルは以下のようなイメージを持ちます。

3度、6度
協和的、多く使われる

2度、7度、トライトーン
不協和的

4度、5度
モーダルな印象

ユニゾン、オクターブ
ドラマティック、パワフル、ダイレクトな印象

不協和音程は通常3度、6度の協和音程に解決していきます。
また西洋和声的には禁則に当たる4度、5度の連続音程もジャズでは自由に使うことができます。

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ガイドトーンを利用したカウンターポイント

ガイドトーンには1声部の連なりでハーモニープログレッションを表す意味合いがあります。
ガイドトーンを利用するとメロディだけでなく、そのカウンターポイントを作るのにも役立てることができます。

例えば以下の用なコードプログレッション上に2つのガイドトーンラインとルートを取るベースラインを書きます。
これを上から順番に装飾していくとコードプログレッションの中で複数声部を持つ楽曲を簡単に作っていくことができます。

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ネイバートーンやエスケープノートなどを加えていきます。
この時モティーフの模倣や変化を意識して作ると、以下のようになります。

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フォーマット

イントロ、インタールード、エンディングのフォーマットを効果的に使うことで、楽曲の完成度を高めることができます。

それぞれの役割は以下のような感じです。

イントロ
楽曲の要素として以下のようなものを少し見せてリスナーが楽曲を受け入れやすくします。
・曲中で代表的に使われるオスティナートを提示
・重要なコードやコードプログレッションを提示
・重要なモティーフやテーマに関する素材を提示

以下の曲でもオスティナートがイントロ部分に使われていることが分かるかと思います。

インタールード
以下のような要素で楽曲の中に小休止をもたらします。
・ペダルポイント、ブロークンタイムフィール(素早く不規則なリズム変化)、音数の少ないコード伴奏などをとも鳴るモティーフやテーマに関する素材
・セクションの間をつなぐ橋渡し的なパッセージ
・転調を含むパッセージ

以下の曲でも曲中盤でペダルポイントが出現しています。

エンディング
曲を終わらせる。もしくはフェイドさせる要素。
場合によってはその後に続く新たな楽章への橋渡しになったりもします。

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