ジャズ・コンポジション「拍子についての考察」

バークリー音楽大学の教授が執筆したジャズ・コンポジションを書くための理論書をコツコツ読み進めていきます。

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ジャズ拍子の歴史

ジャズのルーツである、アフリカン・リズム、ブルース、ゴスペル、マーチ、ワーク・ソングなどはすべて2拍子系の音楽であった影響で、多くのジャズは4/4拍子のスウィングフィールで書かれ演奏されてきました。

しかし、それ以外の拍子も歴史上多く現れ、
1950〜1960年代にはジャズワルツが流行し3拍子系が頻出するようになりました。

その他の拍子も1959年に発売されたDave Brubeckの「Time Out」を皮切りに、多く出現するようになりました。

Tack Fiveの5拍子なんかも大変有名ですよね。

1970〜80年代にフュージョンが台頭すると、ロックの影響よりスウィングしないイーブンな8分音符が使われるようになりました。
ジャズ純粋主義者からはこのロックの影響を腐敗的だと捉えられ、「スウィングしなければジャズではない(It Don't Mean A Thing. If It Ain't Got That Swing.)」と抵抗されました。

メトリックモジュレーション

曲中である拍子記号からある拍子記号へ切り替わる拍子変化をメトリックモジュレーションと呼びます。
以下の曲だと、途中で4/4拍子から6/8に切り替わり、また4/4に戻るメトリックモジュレーションが起こっていますね。








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