ジャズ・コンポジション「ハーモナイゼーション」

バークリー音楽大学の教授が執筆したジャズ・コンポジションを書くための理論書をコツコツ読み進めていきます。

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ジャズにおける作曲の理論と実践 ジャズ・コンポジション

ハーモナイゼーション

１つのメロディをハーモナイズする可能性は多岐に渡ります。
ごく短いメロディノートの場合は、それをただの装飾音（アプローチノートやエスケープノート）として捉えることができますが、４部音符よりも長くなる場合は、その音をサポートするコードが選択されているべきです。

C音というメロディノートをハーモナイズする場合、テンションを含まない場合だと以下の譜例のようなものが選択できます。

9thテンションを含む場合は、

11thテンションを含む場合は、

13thテンションを含む場合は以下のようなものが選択可能です。

メロディがアルペジオの形をしている場合もあり、一見するとアルペジオの始点からコードを構成したくなりますが、これも複数の可能性があることに注意すべきです。

例えば、以下のアルペジオがあった場合、E-7だけでなく、CMaj9、A-11、Fmaj7(#11)、G13の５種類が候補になります。