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秘舞 1/2

     真夏の・・渓流釣り よりのつづきでです

 渓流・・長野に来たばかりの頃は、こちらの地域に、にこれと言って知人や親戚があるわけでもなく・・休日などは、何処にも行く宛もあるわけもなかった・・が・・ただ、周りは山に囲まれ、それによって、沢山の川筋がり、ありがたい事に渓流だらけ。
 初めてここ、長野県上田市に、来た時は真夏で・・休みの日などは、行く宛も、友人も居なかったので、ともかくは・・信州という言葉の響きとは裏腹に、里は、普通に暑い!、現在のように、ナビがやらある時代ではなく、最初は単純に山の上の方へ車で行ける所まで行き・・日陰に車を駐め・・勿論燃料も、もったいないので、エンジン切って昼寝でもしてるかと・・しかし、エンジン切ると、勿論エアコンも止まる・・と、・・真夏の山中は、想像以上に暑い・・今度は、車の扉全部開け、シート倒して・・と思いきや・・止めた場所も悪かったのかも知れないが、蒸し暑く・・快適じゃないし、山の中は静かだと思いきや、もの凄い勢いで、セミやらが鳴いていて、それも、もの凄い数の・・おしゃれに、セミ達の合唱ではなく、だた・・わぁ〜〜〜〜!と言う雑音に近い大合唱と大声援が混じったように、まぁ、その時の精神状況差し引いても・・メチャクチャうるさかったので、・・ 山に向かって、「うるせー!」と怒鳴っても、びくともしない、大合唱・・諦め、無理矢理昼寝しようとするが・・今度は・・次から次に・・蚊のオンパレード・・無防備に寝るどこではなった・・ってか、山に対し、知識、全く無かったかんなぁ〜・・・。

 今度は、素人発想で、ナビではなく、普通の地図見て・・沢添いの道を探し・・後に深い付き合いとなる、沢に出会う。

 途中までは舗装道路・・途中からは未舗装だったが・・上手に走ると、渓流の真に際まで行く事が出来て、車を止めてエンジン切ると・・近くに滝もあり、水の流れる音、おそらく音量的には、かなりものだし、やっぱり、山肌に囲われた山岳渓流、セミだって鳴いてるし、鳥の声も・・。

 車を降り、少し川面に近づく・・水が沢山があるせいか、今度は涼しく感じ・・山の声もうるさく感じず、心地良く聞こえてきた・・。何故だったのか・・

 最初は、ただ避暑の為だけに、この渓流い通っていてたが・・
そのうちに、とにかく全てが生きてるのだがら・・色々なもの?現象?生き物・・見たり感じたり出会ったるする事になるのだが、その殆どの生業や、意味などは、後で知る事だらけ、その時ただ、綺麗だなぁ〜とか、なぁ〜にやってんだぁ〜とか独り言ブツブツだった。
 そして、沢山の出来事の中の一つに、後に(今にしても)、思えば偶然に出くわしただけだった、ヤマシャクヤクの白い花の群れ・・その時は、へぇ〜綺麗な花だなぁ〜と、・・覗き込むと・・花の中にカミキリムシが・・花粉だらけで、もじもじしていて・・それこそ、「なぁ〜にやてんのお前」と・・声だけかけ、別れた。

それから何年か過ぎた頃、この渓流にて、岩魚求め毛針振るうようになっていた。

 もう、あの白い花のことなどは忘れ、ひたすら・・・岩魚、川面に目をこらし、ライズを探す・・ちょっと一休み、ウエーダー履いたまま、腰を下ろし、ロッドを置き周囲を何気に見ると・・おや?・・あぁ〜また、あの時見た白い花だと、いや〜綺麗な白色である、その頃は、フィルムのコンパクトカメラ持ち歩くようになっており、花にレンズを向けると・・おや^^、またカミキリ虫が・・体中に黄色い花粉つけもじもじしている・・とにかく写真撮って・・その日はそのまま帰る、

 いつしか、” しもじ ”名乗り、きのこの写真を撮り始めていた頃、なんだったか覚えていないのだが、まだネットなど普及しておらず、やっとメールが使えるようになった時代かなぁ〜・・メーリングリストなんものも主催してたので、その中でだったか・・本屋だったか・・とにかく、あの時に出会った花の名、ヤマシャクヤクという花で、1日花だと知る、そして、受粉する方法が・・風媒ではなく、この特定のカミキリ虫が蜜だかが目的なのか、分からんが、やってきて身体に、花粉つけまくり、受粉させる事を知る。

 さらに、山野草ファンにもかなり人気高いが、その栽培は、大変に、難しいとされていた・・

 やべぇ〜・・しもじ・何かスイッチが入ってしまった・・が、不思議な事に、今度は、意識して探そうとすると・・全く出会えなくなってしまった。

秘舞 2/2 に、つづく







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