旗本退屈男最終話【千代田城へ乗り込んだ退屈男／前編】
怪談のいわれのある屋敷に住む、梅甫、小芳夫妻。小芳は吉原で明石となのった遊女上がり。曲輪にいたころ、この明石をめぐって梅甫とはりあった腰本治右衛門は、今では千石の旗本にのぼりつめていた。
治右衛門は配下の黒鍬組をつかって、夫婦の仲を引き裂こうとする。そこへのっこり顔を出したのが、ご存知退屈男こと、早乙女主水介！
天下御免の向こう傷と、篠崎流正眼崩しを武器に、主水介、最後の退屈払いがはじまります。
■登場人物
・早乙女主水介……眉間の傷がご自慢の旗本。江戸名物退屈男。
・菊路……主水介の妹。
・京也……菊路の恋人にして、主水介の片腕。剣の達人。
・篠原梅甫……円山派の画描き。幽霊屋敷に住んでいる。
・小芳……梅甫の妻。元吉原遊女。
・下総十五郎……小芳の兄。侠客にしてきっぷのいい男。
・腰本治右衛門……元黒鍬組、人足頭。娘が将軍家のお手掛け物になって以来栄達し、今は千石の小納戸頭取。
・団十郎……なりたや。主水介にほれこんでいる。
・上村吉三郎……立女形の名人。
■旗本退屈男 最終話目次
0:00 一
7:39 二
16:00 三
22:04 四
28:43 五
32:57 六
40:13 七
48:12 八
54:36 九
■用語集
出方（でかた）……芝居茶屋などで、客の案内をする男。
実体（じってい）……まじめで正直なこと。そのさま。
人中（じんちゅう）……ひとなか。多くの人のなか。
打擲（ちょうちゃく）……打ちたたくこと。
名代（なだい）……有名なこと。名がよく世に知られていること。
傾城（けいせい）……絶世の美女。
裲襠（うちかけ）……りょうとう。武家女性などが、秋から春にかけて着用した礼服。
てんごう……ふざけること。いたずら。じょうだん。
二本差（りゃんこ）……武士のことを嘲る言葉。
寒竹（かんちく）……竹の一種。
文筥（ふばこ）……書状などを入れておく手箱。
候間（そうろうあいだ）……ありますので。ありましたので。
拙邸（せってい）……拙宅。自分の家をへりくだっていう。
初更（しょこう）……五更の第一。午後七時または八時から二時間をいう。一更。戌の時。
入来（じゅらい）……他人が来訪することを敬って云う言葉。
陸尺（ろくしゃく）……輿や駕籠を担ぐ人足。
■第一話 「旗本退屈男」
https://youtu.be/v0DLSfAV9Ok
■第二話 「続旗本退屈男」
https://youtu.be/D3dfu6b44Cg
■第三話 「後の旗本退屈男」
https://youtu.be/fIjGUiVK57g
■第四話 「京に上った退屈男」
https://youtu.be/pPEt_K1X1uU
■第五話 「三河に現れた退屈男」
https://youtu.be/8MDvYKsa2hs
■第六話 「身延に現れた退屈男」
https://youtu.be/feNyCL-Rg6s
■第七話 「仙台に現れた退屈男」
https://youtu.be/2z72gNweZm0
■第八話 「日光に現れた退屈男」
https://youtu.be/i92diLldH4c
■第九話 「江戸に帰った退屈男」
https://youtu.be/d6olp8EVeFo
■第十話 「幽霊を買った退屈男」
https://youtu.be/qpSqa62MVHY
■第十一話 「千代田城へ乗り込んだ退屈男」
前編 https://youtu.be/yC7qk47YZ9k
後編
#旗本退屈男 #佐々木味津三 #講談調朗読
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