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選挙は「投票日当日投票所投票主義」

静岡県知事選挙の投票日に感じたこと。
公務員時代を振り返ると、当日の選挙事務は忙しかった。
投票管理者になると責任重大で、自分の判断ミスで
選挙無効になったら・・と思うと前日から緊張していた。
選挙は長い間「投票日当日投票所投票主義」を貫き、
現在でも選挙期日に投票するのが原則となっている。
しかし今の投票方法は、投票率のアップ、事務の簡素化を目的に、
期日前投票が推奨されている。(?) 
以前の「不在者投票」は、投票日当日に「不在」となる
それなりの理由がなければ認められなかったし、宣誓書を書いたり、
投票用紙を内封筒及び外封筒に入れ、外封筒に署名する手続きもあり、
確かに面倒くさかったけれど、それだけ一票の重みを感じた。
投票立会人も、投票時間の間に、外封筒、内封筒から出して、
数の確認をしながら、投票箱に入れてもらっていたのを思い出す。
何を言いたかったかと言えば、投票行為が容易になった分、
選挙自体の重みがなくなり、候補者の主張を比較する前に、
多くの有権者の投票行為が行われることが気になっている。
期日前投票や、投票時間の延長、有権者の年齢引き下げなどの対策が、
どれほど選挙の投票率に影響しているのか、検証すべきでは?
そんなことを感じている。
今後、デジタル庁などの開設により、選挙もネット投票が議論される。
しかし、選挙は投票率さえ上がればいいものではない。
一票の投票が自分たちの生活を変えるという意識の醸成が必要となる。
選挙の目的と目標、しっかり認識すべきであろう。
選挙当日まで、悩んで悩んで・ということがあってもいいのになぁ。

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