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アユにとっては礫が必要。実は、小石ではないんですよ

毎年この季節になると、本流の外来種駆除作業を中断して、
11月下旬に、アユが産卵する(予定)の舟付場という場所で、
一年間に積もった土砂を少しばかり掘り直す、
水深25センチくらい、長靴の高さくらいまで掘り下げる
そんな作業を、毎年の恒例行事のように実施した。
アユにとって、良好な産卵条件を整備してあげるつもりで、
最後に、産卵しやすいような小石をばら撒いておく、
もう何年もそう理解していたら、自然保護団体の方から、
なるほど・・と思うアドバイスをいただいた。
「アユにとっては礫が必要。実は、小石ではないんですよ」
地質学では粒径が2~16分の1ミリメートルのものを砂、
2ミリメートル以上のものを礫と呼ぶ。
アユは、産卵の際には礫を動かして、その間に産卵するため、
アユが動かすことができる程度の礫(1-50ミリ程度)が必要。
また、アユが動かしやすい「浮き石」状態であることが不可欠。
だから、粒径0.5mm以下の砂泥は産卵の障害となるし、
あまり粒が大きいと、アユが動かすことができず、
これまた障害となる、ということだ。
アユが産卵している写真や動画だけではわからない情報、
一緒に作業して教えてもらうしかないなぁ。

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