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戦争。比べものにならない

先日「8.12」は、日航機墜落事故を忘れないために、
映画「クライマーズ・ハイ」(横山秀夫原作・原田眞人監督)を観直す、
と書いたから「8.15」は「戦争について考える日」として過ごした。
「全国戦没者追悼式」の時間に合わせて、テレビで観ながら
必要な時は「起立」もしたし、正午に合わせて「黙祷」もした。
もちろん、映画鑑賞も戦争を題材にした作品を選んだ。
映画「ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実」。
ベトナム戦争・アメリカ帰還兵が抱える心の揺れを感じながら、
戦争のもつ意味や、名誉勲章について考えていた。
しかし「2021.8.15」で一番記憶に残ったのは、
地元、静岡新聞の朝刊コラム「大自在」に書かれていた。
(導入部や、まとめを省略して申し訳ないが・・)
「先日、90歳を過ぎて幸い元気な母親に、何気なく
『コロナと戦争とどっちが大変』と聞いたところ、
『戦争。比べものにならない』と返ってきた」の一文。
悩む時間もなく、瞬時に「戦争」と答えたことが想像できる。
コロナ禍がなかなか収まらず、感染症戦争・・なんて例えるが、
「戦争」という言葉を使うこと自体、申し訳なく思った。
私たちが、コロナ感染拡大で、旅行にも行けない、
飲みに行くこともできない、イベントもできない・・と
騒いでいるのを、戦争経験者はどんな思いで聞いているのだろう。
「欲しがりません、勝つまでは・・」のフレーズを
「出かけません、収まるまでは・・」に変えて、
今こそ、戦争を知らないと言われている8割の国民に、
その戦争の悲惨さを伝えてもらいたいなぁ。

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