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N会とモーリー

今から4〜5年くらい前にN川さんという関西の広告代理店で働いていた人が転職で上京してきた。そのタイミングでN川さんは「自分が好きな関西出身の上京者」という括りで広告業界にいる知り合いを集めて飲み会を開いてくれた。

ありがたいことに自分もその末席に呼んで頂いたのだが、そこで出会った人たちとは一瞬で意気投合して仲良くなり、それ以来結構な頻度で飲みに行くグループになった。会の発起人になったN川さんを冠して「中川会」という名がついたそのグループは、全員活動時間が夜で、いきなり連絡しても大体誰かが飲んでたりするので、1軒目の会食が早く終わり飲み足りない時などは2軒目からお邪魔させてもらうこともあった。全員がリスペクトできる人ばかりで、当時の僕は「なんて気楽で刺激的な場所を手に入れたんだ!」と喜んだものだ。

グループの中に自分の席があり、自分の役割があり、全員酒飲みなので多少の粗相はお互いノーカウント、それがとても居心地の良い場所で、楽しいときは大いに笑い、精神的に辛かったときなどは随分と救われることもあった。おっさんになって仲良しグループなんてものが新たにできるとは思ってなかったので、これは自分の中ではなかなか大きなことでもあった。

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