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2020年の振り返り

大晦日である。

寝てるときに耳から脳みそが零れ落ちて全てを忘れてしまうかもしれないので、備忘録的に今年1年を振り返る記事でも残しておこうと思う。

とはいっても昨年(2019年)から帰国する8月末まではタイの山奥の村に住んでいたので、2020年の思い出の大部分はタイでの生活だった。

慣れ親しんだ日本での生活に比べると不便さを感じることは多少あったが、それ以上に刺激も多く、象が闊歩し自然が溢れまくる環境と村の人たちと過ごした体験は自分の中の価値観が大きく変化するきっかけになったと思う。

青空飲み

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村の副村長から「今、村のみんなと飲んでるからおいでよ」と電話がかかってきて向かうと青空飲みだったことが結構あった。

明るいうちは茣蓙を敷いて密造酒を飲み、暗くなると焚き火で明かりを作り、蚊に刺されながらさっきシメたばかりの鶏を焼いて食べる。

タトゥー自慢が始まり、タイの政治の話になり、日本との文化の違いについて語り、最後は中学生のような下ネタで盛り上がる。

色々な国を旅していつも思うのが、使っている言語は違えども下ネタは万国共通の言語なんだということだ。特に海外で外国人が現地人と仲良くなるのに大いに役立ち、大いにウケる。それはリアルな下ネタではなく中学生レベルの下ネタでいい。国は違えども男同士にとってのこのくらい頭の悪い会話のほうが仲良くなれるんだと改めて思った。村の友人達からもらった「金玉がデカそうな顔をしている」という褒め言葉は一生大切にしていくだろう。

小屋を建てる

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4月になるとコロナの影響で都市間がロックダウンされ、街の商業施設もほとんど機能しなくなったため、週に1度の食料品の買い出し以外に村から出ることはほとんどなくなった。

それと同時にタイ人の避暑地として人気を集めていた村に観光客が来ることもなくなり、村の友人達の仕事は減り収入に大きな打撃を受けるようになった。

そんな中、自分に何かできることはないかと思い、家の裏に意味もなくお手製の小屋をブッ建てるという仕事を作って、村の友人達に小屋を建ててもらうことがあった。

詳しくはこちらの記事に書いてあるが、メンバーを集めての打ち合わせ、木材の買い付けから組み立て、そして毎夜作業後に行われる飲み会の体験は、異国出身の自分も村の仲間の一人になれたような気がして嬉しかった。

また、このプロジェクトを上記のレポート記事にしたとき、読者の方から沢山の寄付と応援の声を頂いたことも大きな励みとなった。本当にありがたかったし、彼らも心底喜んでくれていた。(集まった寄付金はすべて手伝ってくれた村の友人達に渡すことができました。ありがとうございます。)

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