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あの澄んだ音はキミの

僕が大学でもっているゼミのような授業では、グループ毎に分かれた生徒達が企画を立て、1月の展示に向けて制作を進めてもらうということをしている。

その制作の中で とあるグループが「見え方を変える」をコンセプトに音と映像を使ったASMR的な企画を進めており、簡単に説明すると「美しい音を流してから、その音の正体は実はこんなんでした!」という現実と音のギャップが感じられるようなものに取り組んでいたりする。

先日、そのグループの中にいる一人の女の子のレポートを読んでいると、

うんこをしたくなったのでトイレの個室に駆け込みました。
座ってしばらくして「うんこが落ちる音」という音のアイデアが出ていたことを思い出した私は、これは今、私が録音しなければ!という使命感にかられました。
急いでビデオでその音を録音したのですが、結構素敵な音を録音することができたのでとても嬉しい気持ちになりました。

と綴られていた。

正直最初は何が書いてあるのか理解するのに時間がかかった。そして最後は本人がとても嬉しい気持ちになれてたようなので、それはとても良いことだとも思った。非常にポジティブ思考である。

プロジェクトを前に進めるために自分の排泄音を録る行動力たるや、我々大人たちも見習うべきベンチャー精神がそこにあったと思う。

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