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【社員を大切にする】とはどういうことか?

よく勘違いされがちですが、ダメなリーダーほど、社員にやる気を出させたり、モチベーションを上げたり、がんばる理由を与えたりしています。

え?それがいいリーダーなんじゃないの?
って思いますよね?違います。ダメなリーダーのやっていることなんです。

本当にいいリーダーは、そういう類いのことは何もしてないです。
社員のやる気を出させよう、モチベーションアップさせようと、がんばる理由を必死に伝えたりしてないです。

一番大事なのは、『自ら考え自ら行動し自ら検証できる』こと。【自律】する力を自ら育むことができるようにすることです。

色々な組織を見ていても思うことがあります。SNSでもそうですが、その店その会社の社員さんの雰囲気がリーダーの質だということです。

『楽しそう』に映ってる職場などを見て思うのですが、それはあくまで表面上であり、本当の『楽しさ』とは違います。

楽しそうな職場ってどんなでしょうか?

『和気あいあい』が楽しいと思っている人がほとんどだと思いますが、『和気あいあい』は『馴れ合い』であり『お友だちごっこ』にも近いものです。

はっきり言いますが、菓匠Shimizuは厳しいです。仕事だし、プロフェッショナルなんだから当たり前です。ちょっと偉そうに聞こえるかもしれませんが、ただ単に楽しそうに見える職場と菓匠Shimizuを比べると、目指しているものが違います。そこそこのことを目指しているのであれば、そこそこの関係性とそこそこの楽しさがあればいいと思いますが、僕はそれを目指していないので、厳しくなるのも当然だし、それを望んでいる人たちが集まってきます。最初から自立している訳ではありませんが、その環境の中で他とはあきらかに違うスピードで気付き、成長していきます。

それを『天才集合型組織』といいます。

社長やシェフが、社員と同じ高さ(低さ)で接しているような描写が、あたかも「いい会社」であり「いい社長」なんて評価があるのかも知れませんが、それは大きな間違いです。もしそんな職場、そんなリーダーを目指している人がいるとしたら、すぐに辞めた方がいいです。

社員と仲良しの社長なんて、信頼ならないんです。ただの馴れ合いでいいなら、上辺だけの関係でそこまで真剣に付き合おうと思わないならそれでも何の問題もありませんが、自分の一度きりしかない人生の時間を使って、真剣に本気で何かを掴みたいと思うのなら、社長は社員と「仲良く」なんてならなくていいんです。なっちゃダメなんです。

きにんと敬語を使えなかったり、「ちゃん」付けで名前を呼んだりする組織に、モラルは育ちません。先輩や上司にも平気で『タメ口』だったり、言葉使いが無礼だったり、礼儀礼節のない組織です。モラルを無視すれば、『楽しそうな』職場を演出することはいくらでもできます。

でも、そういう組織は、いい時はいいかも知れませんが、ピンチのときにはかなりもろく弱さを露呈します。
真剣に叱れないから、マイナス要素を排除し切れずになぁなぁになってしまうことがよくあります。要は、社長やリーダーが本気で関わってないんです。自分も嫌われたくないし、雰囲気壊すのもイヤだからという保身です。

でも、その組織は上辺だけではいいかも知れませんが、時間が経つにつれて物足りなくなります。愛着も感謝も中途半端にしか湧いてきません。

モラルのある組織は強いです。絆、結び付きの関係性がものすごく深いので、自力結束して仕事をすることができます。

楽しい職場とは、楽な職場ではありません。

『楽しい』という言葉をはき違えてる人たちもたくさんいます。

楽しい=気楽
楽しい=気を遣わない
楽しい=怒られない
楽しい=厳しくない
楽しい=上下関係がない

全部その真逆です。それが土台にないと本当の楽しさなんて味わうことはできません。

本当の楽しさとは、もっとレベルが高いんです。

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