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市場は諸行無常、至上の価値は市場からしか生まれないat寺カフェ

■お坊さんにアポとる

今回は、寺カフェに行ってきました。

寺カフェというのは、お坊さんが在中しているカフェです。

とはいってもお坊さんが食事を運んできてくれるわけではなく、「1時間1,500円でお坊さんに相談に乗ってもらえる」というプランがあるカフェです。

ちなみにこの1,500円はお布施扱いなので、消費税もかからなければ、お会計もレジを通さずお坊さんに直接渡します。

お坊さんは日替わりで1日1名在中しているので、事前に電話で対応できる時間を確認したうえでカフェを訪れました。


■10年後の私へ。生きていますか?

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お寺を思い起こさせる店内の端の席で、透明なスタンド越しにお坊さんと向かい合います。

1時間の中で、仕事のことを聞いたり(自分の気持ちを伝えることを心がけましょうといわれました)

恋愛のことを聞いたりしました

恋愛のこと。

恋愛のこと。。

私「私今、独身彼氏なし出産見込みなしでして、

今はこの現実を思い詰めてはいないのですが、

例えば10年後や20年後に、

あー結婚したい!!

子供産んどけばよかったー!!!

と思うんじゃないかと思って怖いんです」

お坊さん「あのね、大前提として、10年後に生きているかはわからないんです

確かに。

縁はこちらから追いかけるものではなくて向こうから来るものだから、

今は目の前のことを一生懸命やりましょう。

というお言葉をいただいたので、

まずは仕事とこのレポートと猫の世話を頑張ります


■藤井風をフルで聴く

もうすぐで1時間経つという終盤。

話題はお悩み相談から仏教トークになっていました。

「仏教って何から学べばいいんですかね」という私の一言から始まったこの会話、

最終的にはおすすめの本をいただいたり

「ブッダの教えをそのまま歌っているようだ」と言って藤井風の「帰ろう」をBGMとしてかけてもらったりしました。

二人で歌詞を見ながら感想を語り合う姿は、さながら女子会...

(今回相談に乗ってくれたのは女性僧侶の方でした)

最近話題だなーくらいにしか思っていなかった「藤井風」を、まさか寺カフェでフル再生することになるとは...

これもということでしょうか。


■ブッダも健康気にしてたのだろうか

メニューについても触れておくと、寺カフェというだけあって、「〇〇御膳」みたいなものが多かったです。

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そんな中、私が頼んだのが「ブッダボウル」

名前に惹かれて即決です。

中身は麦飯、ナッツ、野菜、

そしてタンパク質

具体的にどの具材がタンパク質だったのかは最後までわかりませんでしたが、とても美味しかったです。

そして一緒に付いてきたお味噌汁と漬物は、美味しいを超えてもはや癒しでした。


■お坊さんというコンサルタント

この寺カフェ、お寺とカフェのコラボと見ることもできますが、

私には、お坊さんがコンサルタントにも見えました。

ここでお坊さんは、集客手段の一つなわけで、ユーザーはこの「お坊さん」というサービスに惹かれてカフェを訪れます。

そして訪れたユーザーに、「お悩み解決」という価値を提供するわけですが、それと同時に、お客さんという、いわゆるエンドユーザーの悩みを聞き出すことにも成功しています。

エンドユーザーの悩みを直接聞けるって、すごくない...?

商品やサービスを提供する企業にとって、エンドユーザーの声を知ることは、市場を勝ち抜く上で欠かせません

「こういう人が使ってくれているんだろう」という憶測だけで商品を売り続けることはリスクです。

想定していたターゲットとは違う層がサービスを利用しているというのはよくあることです。

エンドユーザーの生の声に勝る根拠はありません。

しかし、「エンドユーザーの生の声を聞く」ことってなかなか難しくて、そもそもどんなことをすればよいのかわからないと悩む企業も多いのではないでしょうか?

やったこともない、ノウハウもないところから始めるのは、対象が何であれ一苦労です...

■「わからない」から代理店が存在する

大事ということはわかったけどやり方がわからない。

お客さんの声を直接聞くと言っても、そのための人材もないし時間もない。。

その悩みを解決するために、「エンドユーザーの生の声を聞く」こと自体を代理店が代行するのはどうでしょうか?

エンドユーザーの生の声を聞くといっても、方法は様々です。

アンケートをとる、

モニターを募集する、

体験会を開く、

突撃する...

提供するサービスの内容や予算感を踏まえた上で、どの方法でエンドユーザーに接触するのかを決め、詳細を詰めて実行する。

そして集まったデータをまとめて、この声をどう活かすのかを提案する。

こうした全てを代理店で担うというプランです。

エンドユーザーの声は一度聞けば良しというものでもないので、毎月ではないにしても、継続プランとしての提供が望ましいです。

それでハードルが高い場合は、

・まずは1回お試し

・どんな方法が最適かを無料診断

というやり方もできます。


■「縁」ドユーザーと呼ばせて

代理店の任務は、お客様のビジネスを拡大させること。

拡大のためには、エンドユーザーの声が欠かせません。

エンドユーザーの声を聞き、それをサービス改善に活かす。

改善されたサービスで再度集客を試みて、またエンドユーザーの声を聞く。

さらにサービスに改善を加え...

と進んでいくことで、ビジネスは拡大し、プロモーションにかけられる予算も上がっていくことでしょう。

また、代理店としての価値も上がり、お客様との関結びつきも強くなっていくはずです。

それに、「エンドユーザーの声を活かしてサービスを改善している」って、企業イメージとしてもプラスに働くと思うのです。

自分の意見が反映されたサービスなら、積極的に使いたいって思いますよね。

これでこそ、エンドユーザーファーストであり、エンドユーザードリブンです。

エンドユーザーにとってのお坊さんになれる代理店が必要とされているのかもしれないと感じる、寺カフェ体験でした。