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自分で買ったバラの花を持って街を歩き回るのは勇気がいるってことに気づいた

■確実に水浸しの部屋になる

家にお邪魔するため「人にあげる花を買う」という経験をした翌日、

そういえば自分のために花を買ったことは一度もない(人に花を買ったのも初めてでしたが)と思い、再度花屋を訪れました。

一度くらい部屋に花を飾ってみたいとは思っていたものの、猫がいるから諦めていたのです。

具体的にいうと、

①絶対の花瓶を倒される

②猫にとってはほとんどの花が有毒

という2点の理由からです。

主に①が要因で避けていたのですが、猫を飼うなら植物とオイル(アロマオイルとか)は避けた方が良いと聞いたこともあり、なおさら家に花を置く日はこないだろうなと思っていました。

それでも花を買いに行こうと思ったのは、

わがままを通す

という体験をするためでもあります。

特に一人で店に入った時、「良い客でいる」ことを優先にする性格であるため、店員さんに何かしらを要求することが苦手中の苦手です。

しかし、

相手にわがまま言えないってことは、

自分の意見がない、あっても貫けないってことでもあり、

それってコンサルタントとしてどうなの??

と思ったわけです。

だから今回は、花を買うという初めての体験を通して、「わがままを通す」ということも経験してみます。


■助けてGoogle先生

花屋の前に着きましたが、入る勇気がでず、

向かいの美容室を見つめたまま、10分が経ちます。

このままではだめだと意を決して花屋に入り、店内の花を見渡します。

見渡していても何も起こらないので、

このままではだめだと思い、店員さんを呼びます。

私「花を買いたいんですけど、うち猫飼ってて...」

店員さん「?」

正直な話、猫飼ってるって言えば、

「じゃあ猫ちゃんでも大丈夫なお花がいいですね!」

って返ってくると思ってたんです。

きっと知ってるだろう、と。

でもこれは、猫界の常識であっても、花界の常識ではなかった

結局私はその場で調べて、猫に無毒な花の一覧を店員さんに見せました。

「この中だと、バラとガーベラは置いてあって、これとこれとこれがバラで、こっちがガーベラですね」

と説明してくれる店員さん。

それぞれの花について説明をしてくれます。

このバラは花の開き方が特徴的、

このバラとこれを合わせると綺麗、

緑もあった方がいいので利休草も一緒に入れるといいかもしれない、これなら猫ちゃんにも害はないはず、

などなど。

そして「わがままを通す」というもう一つの目標も達成すべく、店員さんがおすすめしたもの以外についてもどんどん質問します。

それにもどんどん回答をくれる店員さん。

「これを合わせてもいいけど、茎を切ると白い液が流れてくるので、もしかしたらこれが猫ちゃんにとって有毒かもしれないです」

「これもバラの一種ですけど、他とは違って小さい花がいくつも付いているタイプで、」

さらに、花瓶を倒されたくないから、水じゃなくて脱脂綿みたいなのに花刺すやつ買いたいけどどうでしょう?という質問には、

「いいと思いますけど、でも刺しているから茎が折れちゃうかも」と。そっか、やっぱ水にしよう。

色々話した結果、私の要望に合わせて店員さんが見繕ってくれた花を購入。

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ラズベリーなんとかというバラと、ピンクのバラと、草。


■餅は餅屋に

わがままという名の要望を伝えてみて考えたのは、

店員さんは猫についてもっと知っておくべきだったか?

ということです。

答えは否、だと思います。

確かに猫についての知識があるに越したことはないし、猫飼ってるという発言を聞いて、「じゃあ猫に無毒な花を」と答えられるに越したこともない。

それでも今回、「猫飼ってる人に花を買わせる」ことができたのは、店員さん側に「花の知識があった」からです。

猫に関する知識は、猫飼ってる私が持ち寄ればいいわけで、むしろこうした私(お客さん)の意見を聞いた上で、最善の花を選んだわけですから、店員さんは職務を全うしたと言えます。


■やっぱオタクが1番っょぃ

浅く広く知識を持っていることもとても大事ですが、これは他の人にもすぐに真似ができてしまいます。

プロである以上、やはりまずは「自分の専門領域に対する深い知識」をつけることが最重要です。

これがあれば、突然未知の要望をぶつけられても、応用がききます。


■しゃべることも経験だ

知識は、一度つければいいというものではなく、アップデートが必要です。

さらに、ただ知っているだけではなく、それを深掘りして考え、自分の意見として持っておくことも求められます。

そうすると有効なのは、

議論

だと思います。

一人で知識をつける、一人で考える、だけではなく、

その知識や考えについて人と議論する。

話すことで気づけることもありますし、人の意見を取り入れることで、深掘りしながら知識をアップデートすることもできます。

議論は、人数が増えれば増えるほど、何も話さない人が出てきたり、発言を躊躇する人が出てきたりするので、2〜3人で行うのが良いと思います。

そして、2〜3人のグループを複数つくり、議論した内容の中からとっておきのものを発表し合い、最も良いものを表彰するといった制度があれば、モチベーションも上がるのではないかと考えています。

社内にある成功事例をシェアしようと思った時、ただシェアするだけではすぐに忘れてしまうことが危惧されます。

何事も、自分が経験したことの方が覚えていられるし、応用できる。

議論は経験です。

議論することで1つの事象を分析し、新しい知識として自分に定着させる。

まずはこの「2〜3人の議論」が有効であるのかどうか、人を誘って検証します。