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高級ドライヤーの力で、私は毛根からそうめんを生やすと決めた

■ちなみに最高額は更新した

毎週新しいことをすると決めてから早数週間。

前回購入した11,000円のファンデーションが最高額だったわけですが、今回はまた最高額を更新するだろうな、と思いながら家を出ました。

本日の体験は、

「販売員の説明を受けた上で、美容家電を買う」

です。

美容家電の最前線で働く販売員さんの話を聞くことでトレンドも抑えつつ、「本当に良いもの」を買うことがゴールです。

前回の倍の金額の覚悟。


■私、私と出会う

今回購入する美容家電は、ドライヤーです。

ドライヤーなんて風が出ればいいし、なんなら実家にいるときは、夏は扇風機、冬は石油ストーブで髪を乾かしていたので、ドライヤーはその代わりくらいしか思っていません。

でも、ドライヤーって、けっこう性能に差があるんですって。

風邪を出すためだけに存在するわけではないんですって。

ということで、「とにかく良いドライヤー」を求めて、ドライヤー売り場をウロウロ。

するとさっそく、販売員さんに声をかけられます。

「ざっくりとご説明しましょうか?」

と声をかけられ、振り返るとそこには、

え、私?

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身長は全く同じ、顔の作りもほぼ同じ、眼鏡をかけているという、私と似た風貌の販売員さんがいるではありませんか。

(正しくは、私に小動物感を足して黒髪ショートにした感じ)

秒で親近感を感じつつ、説明を受けます。

「髪を乾かすだけなら安いものでも全然良くて、」

と言われながら、まずは5,000円以下のコーナーへ。

販売員さんは、そのコーナーで1番高いドライヤー(4,460円)を指差し、

「このドライヤーが他と違うのは、髪の外側は乾かしつつ、中には潤いを閉じ込めてくれるところです。

例えるなら、

焼き芋ですね」

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例えが秀逸!!!

好き!!!!!!!!!


■焼くなり煮るなり好きにしてください

その後、ついに本命の高級ドライヤーの売り場へ。

い、いちまんえんをこえているものしかない...

ここでは、各ドライヤーの違いについて説明を受けます。

搭載されているモーターの違い、

ナノイーについて、

選べる機能の違い、などなど。

なるほどドライヤーってこういう仕組みで動いているのか。

ドライヤーをコンセントに繋いで、風量の違いなどを肌で感じさせながら、新しい情報をどんどんくれる販売員さん。

わかりやすいし詳しいし、あとやっぱり焼き芋の例えが最高。

この時点で私は決めました。

この販売員さんが勧めるものを買おうと。

この人が喜んでくれればいい、と。

だから私は今日、Panasonicのドライヤーを買うことになるのだと思うのです。

販売員さんが着ているベストに、思いっきり「Panasonic」って書いてあるから。


■かた焼きそば、髪についてたよ

そしてついにPanasonicのドライヤーの話になります。

同じシリーズでも、価格帯は3種類。

松竹梅ってやつですね。

それぞれにどんな違いがあるのか説明を受けつつ、最終的にはこのシリーズの松の元へ。

「これは、30秒かけると、

かた焼きそばみたいな髪がそうめんになります」

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た、食べ物シリーズーーー!!!!!!


■むしろ私がかた焼きそば

30秒お時間いただけるなら実践します、

と言われたので、実践してもらうことに。

髪の半分だけドライヤーしますねと言って販売員さんは自分の髪にドライヤーをかけていきます。

30秒後。

左右の髪触ってみてくださいーと言われて触る。

すごい!!!

販売員さんの髪もともと綺麗だから、

どっちもすごくサラサラ!!!


■申し訳なさそうな販売員さんvsかた焼きそば女

そこからも、ドライヤーの寿命やお手入れの仕方などいろいろ聞いて、そろそろ最終ジャッジのお時間です。

販売員さんが勧めてくれたのは、松竹梅の

松と風量も変わらないし、発売当初よりも性能が上がっているから、これでも充分だと思いますとのこと。

ちなみに販売員さんが使っているのもコレ。

(発売直後に買ったから、性能は今のより劣るらしい)

でももう私の心は決まってるの。

私、かた焼きそばをそうめんにしたい

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あと、販売員さんが1番時間をかけて説明してくれた商品が欲しい。

かけてくれた時間を、ちゃんと金で返したい。

だからこの、32,700円の松ドライヤーをください。

え?通常は1年保証だけど、付与ポイントを削ればその分で5年保証もつけられるって?

そんなものは要りませんが、でもつけておいてください。

もうお好きにどうぞ。

こうして、歴代最高額を3倍更新したかた焼きそばヘアの私は、清々しい気持ちで素麺ヘアの販売員さんにお礼を言い、店を後にしたのでした。


■自社商品、使ってる?

エンドユーザーとしては、

「実際に使ってみてどうだったか」

以上に欲しい情報なんてありません。

どれだけ崇高な理念を掲げていたって、

どれだけ有効な成分を配合していたって、

「使ったら効果なかった」ものには、お金を払いたくありません。

ということは、

「実際に使ったことのある人からすすめられる」のが1番納得感があるということで、

ということは、

真っ先に使うべきは自社商品なのではないか?

販売員さんも自社商品使ってたし。

服屋に行ったって、販売員さんはそのお店の服着てるし。

自社商品を使う。

当たり前のことを言っているようですが、

代理店ってこれやってないですよね?

お客さんの商品は使うけど、自社の代行サービスを自分で使ったりしないですよね?

自分で試したことない商品だからこそ、

その商品の課題点を、お客さんが先に見つけるのでは?

お客さんに言われて初めて、

「あ、なるほど...」って思うのでは?

自分で使ったことない商品だからこそ、良いサービスだと思っても、強く人におすすめできないのでは...?


■自チームの売上の一部を、他チームに代行してもらう

自社サービスを知るには自社サービスを使うところから。

ということで提案したいのは、

自分のチームの売り上げの一部を使って、他のチームに代行を依頼すること

商材は、自社で売り出しているプロダクトです。

まとめると下記。

▼プレイヤーと役割
・お客さん役のチーム
チームの実際の売上の一部を代行費として代理店チームに支払い、自社プロダクトの広告を運用してもらう。

この運用によって発生した売上は、お客さんチームの売上としてカウントされる。

広告費は会社が支払うが、代行費は自チームの売上から出るため、いくら売上が上がっても支払った代行費は戻ってはこない。

つまり、自社プロダクト運用分の売上が、支払う代行費を上回らないと、赤字。

・代理店役のチーム
お客さん役のチームから代行費をもらい、自社プロダクトの広告を運用する。

この時にお客さんチームからもらった代行費は、そのまま代理店チームの売上としてカウントされる。


上記のお客さんチームと代理店チームを毎月変えて、自社サービスを体験してみることで、

今のサービスの課題点を見つけ、さらには本当のおすすめポイントも見つけよう!という提案です。

コンサルタント自身が、

「こんなコンサルタントは嫌だ」

「あの人、めっちゃ良いタイミングで報告くれるな、マネしよ」

と気づきを得ることができれば、それはそのまま自社サービスの改善につながります


■大変なのはお前だけじゃないぞって話

自分でサービスを使ってみないと、結局は自分の

忙しい

私は頑張っている

といった感情に目が向いてしまいます。

お客さんの大変さを体験したことがないので、自分の大変さにばかり目が向いてしまうということです。

体験していない以上、本当の意味でお客さんを理解することはできません。

実際に使ったことがあるからこそ、

面白い例え話も出てくるわけですし、

「あなたにはこれがおすすめです」と胸を張って言えるわけです。

まずは自分サービスのエンドユーザーになること。

私の髪がそうめんになるまでは理解しきろうと決めた、ドライヤー購入体験でした。