3日目

 真夏においても北東北の夜は往々にして涼しさが勝り、光熱費の削減を図るため窓を開けて床に就けば、深夜の室温管理はお空の気分に任せることになる。
 昨晩はよく冷えた南東の風が室内に供給され、エアリズムのタンクトップとタオルケット1枚では少し肌寒かった。昼間の煮え切ったような外気はどこに飛んでいったのだろうか。

 今朝は雨になりそうだ。窓にも複数の水滴がつき始めた。雨では自転車が使えないので通勤手段を考える必要がある。よほどの大雨であればバスに頼ることとなるが、人混みを苦手とする私にとって公共交通機関利用時のストレスは相応のものとなる。やはり徒歩一択である。

 徒歩は素晴らしい。慢性的な運動不足を解決する唯一の手段且つ独りぼっちを満喫する機会の捻出手段として、私の人生においてそこそこの価値を保有している。自宅から職場まで4km程度の距離があるのがまた良い。往復歩行者として過ごせば、肉体の疲れと共に相応の達成感を得ることとなる。この達成感に浸るようにしていただく暮れのビールがとても美味いのである。

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