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【ブラウン1号とC.W.ニコルとカーナビーツと生乾き臭とケツの穴が小さい男】

今日は最近仲良くしてくれている知人の話。


1.メガネがトレードマークの知人(通称・メガネ)は、とてもアブノーマルな男。

物理的な意味でケツの穴が大きいタイプの遊び方をする男。
多分新大久保の夜の街を、メガネ以上に楽しんでいる男はそうそう居ないように思う。
彼の体験記を聞いていると、色々なアレやコレを見てきたつもりのわたしにも、この世には知らない世界がまだまだあるんだなと気付かされる。
〈よし!わたしもやってみよう〉
とは全く思わないけれど。痛そうだし。見習いたくない。

2.若者が住みたい街一番の巨人(通称・大巨人)の知人は、とても心優しい男。

いつもみんなの良いところばかり、どっかから、奥の奥の隅の隅まで探して、見つけてきて褒めてくれるタイプの男。
わたしみたいなどうしようもない男でも、ちょっとは良いところあるんだなと気付かせてくれる。謝謝。
所謂(いわゆる)、論理的な意味のほうでケツの穴が大きいタイプ。
以前ストーカー被害にあったこともあるくらい、こいつの優しさに惹かれる女性は多いんだろう。見習いたい。そのくらい女性から愛されてみたい。ストーカーはされたくないけどね。
ちなみに、大巨人は、色の識別が苦手で青色を緑色だって頑(かたく)なに言い張る。いや、その帽子、青だよそれ。

3.任侠映画の中のチンピラしか着ないような柄シャツをいつも第2ボタンまで開けて着てくる知人(通称・柄シャツ)は、ラーメンが主食な男。

一見すると、往年のスペイン系ハリウッド俳優のような出で立ちだけど、奥手なところがあってかわいい後輩キャラ。なんでも、買ってあげたくなっちゃう女の子ってたまにいるんだけど、男では柄シャツだけ。
そして、一番フットワークの軽い男。
ちょっと連休があると、すぐ新幹線や飛行機で日本中を飛び回っちゃう。あまり生活圏内から出ないわたしには、凄く楽しそうに映る。
ちょっと予定まで時間があると、すぐラーメン屋さんに行っちゃう。柄シャツに15分与えたら、まず間違いなく、ラーメン屋さん行っちゃう。
ケツの穴はデカイほう。もちろん、論理的な意味で。
見習いたいところと、見習いきれないところと、両方ある。柄シャツは似合わないだろうから童顔のわたしには着られない。

なお、上記の3人にわたしを含めたメンバーで、ニコル会というサークル活動を細々としています。

こんばんは、しみやんです。

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昨日、年間を通して多忙を極める、大巨人が久々に夜空いているとのことで、昼ごはんを抜いて、昼間少し大巨人の仕事を手伝って、夜飲みに行くことに。

少し時間が空いたらラーメン屋さんに行っちゃうのが柄シャツなら、少し時間が空いたら喫茶店に行っちゃうのがわたし。

夜までもう少し時間があったので、高円寺の行ってみたかった喫茶店を訪ねてみることに。

線路の下から、少し入った路地の先。

店内は4、5席ほどのこじんまりとしたお店。
高円寺によくありそうなカウンターだけの飲み屋さんの居抜きっぽい店内で、壁がとても茶色い。

壁が茶色い飲食店というのは、良い店が多い。
タバコが吸えるから、壁が茶色いんだけども。

先客はカップルの二人。マスターは美人なお姉さん。

アイスコーヒーを注文してタバコに火をつけて、思い出す。

そうだ、お腹減ってたんだよな。

それなのにラーメン屋さんでもなく、定食屋さんでもなく、反射的に喫茶店に入ってしまうから、習慣というのはタチが悪い。
カウンターのみの喫茶店で、食べ物はあまり期待出来なさそうなので、なにも頼まずに諦めた。

コーヒーは、幸せそうなカップルと美人なマスターを眺めながら、美味しく頂いた。
400円で有意義な時間が過ごせた。こういう時間はこれからも大切にしていきたい。お腹減ったな。

その後、ちょっと別件の連絡があり喫茶店を出て、
13140円で缶コーヒーを買って有意義な時間を過ごす。こういう時間もこれからも大切にしていきたい。お腹減ったな。

いざ、大巨人との飲みイベ。
直前にメガネを誘ったところ、昨日は新大久保には行っていないらしく暇だったそうで、急遽来てくれることになり、3人で海鮮居酒屋へ。

[ニコル会]
*故C.W.ニコルさんを偲ぶ会。彼が最期まで山を守ったように、我々もそれぞれの大切なヒト(ここではニコルと呼ぶ)を護っていこうと2022年に、メガネ、大巨人、柄シャツ、わたしの4人で結成。
合言葉は、『アリガトゥゴザイミェス!』*


急遽の流れだったので、ちょっと遠くに住んでいる柄シャツは誘えなかったものの、久々のニコル会。

久々にお酒を酌み交わしながら、楽しかったアレやコレの話や、いま楽しんでるアレやコレの話まで。

会合の詳細はとてもじゃないけど割愛させてもらうけれど、それぞれのニコルに、それぞれのストーリーがあって、どれが一番とかじゃないそれぞれのドラマがある。


ニコル会公式テーマソング[オブラディ・オブラダ(日本語版)]

『今日もどこかで太郎が 花子を見そめてる
   男と女のドラマ 愛という魔法の世界』
〜オブラディ・オブラダ Covered by カーナビーツ〜


そんなこんなで、宴も酣(たけなわ)。
お酒を飲むと食べ物があまり食べられないわたしは、お腹が減っていた。

そこで不意に何処からか漂ってくる、洗濯物の生乾き臭。

日頃より、ニオイフェチをやらさして貰っているわたしからしたら、普通なら嫌気がさすニオイの筈なのに、昨日はソレがとても愛おしく感じるくらいの良い日だった。梅雨時期だしね。
一人だけ、大巨人だけ、勝手に梅雨明けしてニコルにツッコまれていたけども。

友達は多いほうじゃないし、あんまり世間に馴染んだりするのは得意じゃないし、敵は多ければ多いほうが楽しいとすら思っているけれど、それでも周りにいてくれる人くらいは大事しなきゃいけないなと感じた昨晩。そう、こういう時間、これからも大切にしよう。

居酒屋さんで有意義な時間を過ごし、やっぱりお腹が減ったので、桃の看板のお店の冷めた小籠包を一つ齧(かじ)って帰る車内、

理不尽な社会に反旗を翻(ひるがえ)すような事を大声で謳(うた)いながらも、結局自分が一番理不尽に相手を縛り付けているようなケツの穴が小さい男にはなりたくないなと思いながら、家路へ。

かと言って、メガネのように、物理的な意味でケツの穴がデカい男にもなりたくもないんだけれどね。痛そうだし。

余談ですが、部屋干しするなら、サーキュレーター(扇風機)を当てて乾かすと良いですよ、生乾き臭対策には。

(この投稿は全てフィクションです。)

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