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親の介護は突然やってくる(要介護4の父と要介護5の母)

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突然訪れた親の介護。いつか「やっと終わりました!」って投稿が出来るまで。
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2018年12月の記事一覧

退院して年を越す

とりあえず退院おめでとう。と気持ちだけは持っている。全く解決していない状況だから、病院を必要としている状況は変わらないけれど。何より本人は楽しそうだ。 「次は輸血しません」と家族に了承を得て、先生も選択した途端に出血は止まり、「明日にも危ない」と言われた父は帰ってきた。3ヶ月を病院のベットの上で過ごした身体は、普段の生活にもリハビリを必要としている。とはいえ、最低限トイレに行ったりは問題はなく、本人的には入院前と同じ生活を望んでいる。 とはいえ、冒頭に書いたように何も解決

死を選択できない人間は、いつまで生き続けるべきなのだろうか。

老いとともに、生と死、もしくは死を考えるなんて話題はあるけれど、その中間があるのだと思っている。 死を意識してから死ぬまでがそれ。死を迎えるまでの期間であって、その時がいつ来るか分からない時間。それも、今日明日という短い時間ではなく、来年なのか、10年後なのか、いや、でももしかしたら明日なのか。と、幅広い感じ。 長く続けば疲労感しか無いけれど、短ければ「まだなにか出来たのでは」と後悔するパターンでもある。 死を迎えることは誰にでも訪れること。それを悲観してもしょうがない

通院付き添い

退院しても通院はある。むしろ、入院中はスタッフの方々に対応してもらった院内の移動なども、家族の仕事として負担は増える。 病院で診察券を機械で読み取ると、このレシートみたいな紙が放出される。これの順番どおりに、色々な科をめぐるスタンプラリーの様なこと。 父のかかりつけ医院は大型の病院ということもあり、同じ建物内の移動で済むものの、患者でごった返し、更には老人特有の待ち時間で腹をたてクレームとばかりに騒ぎ立てるバカも居て、なかなか疲れる。 老害は「不安を背負った人に見られる

同年代にのしかかる介護

出版系の食事の場で、同年代の知り合いの母親がボケてしまい、そのサポートをガジェットで解決出来ないか?という連載を、誌面で始めたことを知る。聞けば母親も僕の母と1つ違い。40代世代にのしかかる課題は、思いの外、身近なところでも起きていた。 彼いわく、母のボケは通常の生活を行える程度ではあるものの、自転車に乗ったりもするから「正直不安しかない」とのこと。薬も1度に複数回分渡すと全て飲んでしまうので、毎日その日の分を持っていくことにしていると言う。 出版ということもあり、日々の

訪問介護の管理が凄い

訪問介護の担当者が「このカードを付けさせてもらっても良いですか?」と聞くので、なにかと思えばRFIDっぽい。 訪問介護は担当者が3人いる。その人たちの訪問と退出をこのタグとスマホで管理しているのだという。ピッとすれば事務所に連絡が行く。帰りにピッとすれば、退出が完了となる。 また、その日の報告や引き継ぎの情報もスマホで入力し、サーバ上で管理される。これならどこでも確認できる上に、現場での再確認なども簡単。 介護業界も日々改善されているんだなと驚いた。デジタルツールも慣れ

効率を追いすぎると心が萎縮する

実家への移動はクルマ。そもそもクルマ好きで、今ではクルマが絡む仕事しかしない程。なので電車移動は時間が読めるけれど、ストレスでしか無いんです。 クルマはクルマで今は僕の所有車と、父の所有車が手元にあるかたち。燃費は父の方が3倍良いので、試しに移動で使ってみたのだけど、これまたストレスしかなく、結局自分のクルマに戻す。 燃料高騰の最中、ハイオク仕様の10km/lを切るクルマは決して効率的では無いし、財布にも優しく無い。でも、心が安定したり、乗る楽しみを移動で感じられるのなら

実家の近くに仕事を作った話

そもそも要介護5となった母の自宅介護時代から、入院介護となった今も継続して実家に定期的に通っている。自宅介護時代は父の負担が気になったのもあるけれど、母が入院してからは父の一人暮らしが一番気にかかっていた。 でも、30代〜40代の社会人はそれなりに仕事が忙しいと思う。ウチは子供が居ないからまだ自由度は高いけど、その分仕事に集中させているとも言える。だから、時間を作らないと定期的に実家に通うことは難しい。どうしても仕事やその付き合いを優先してしまう。(ちなみに、僕は今中央区に

介護と仕事の両立。無理w

自分で時間を作れるスタイルで仕事をしているので、平日の昼間に入ってる通院や検査などの付き添いは僕が。土日に休日が決まっている姉は、実家と近いこともあって、洗濯物や買い物などの細々とした用事の担当と、なんとなく振り分けしている。 それぞれ無理なく動けそうなタイミングで結果的に決まった形でもあるのだけど、最近は父が勝手に予定を入れ込んで事後報告することもある。これが厄介。 今回の退院のタイミングや、普段と異なる病院への検査日程などは事後報告だった。このクソ忙しい12月に押し込

我が家は両親が要介護認定者

母は数年前より「要介護5」、そして今回父が「要介護4」となった。母の時は全てを父に任せっきりだったので、全ての手続などは理解していない。だから今回父の動きに伴う諸々の手続きが、個人的には全てに於いての初体験。なかなか複雑でもある。 僕の妻は「結婚した頃から義母は健康であったことがない」と言うほど、自宅に居ても、車椅子生活だったり寝たきりに近い状態だったり。それが十数年続いているってことになる。現在は僕のことも分かっているのか分かっていないのかさえ分からない。調子の良い時には

親が突然の入院生活

姉から連絡を受けたのが8月27日。「どうやら父の方が入院したらしい」とのこと。我が家は母の入院生活が長く、そのお見舞いが父の日課であり生きがいだったから、父の入院は驚いた。 とりあえず病院へ向かうのだけど、実家は八王子。僕の住まいは日本橋。距離にすると片道50kmくらい。高速を使えば1時間弱の距離だけど、渋滞が重なると2時間近くかかる時もある。そんな位置関係。 同じ八王子内で学校の先生をしている姉は、確かその時夏休み期間を利用した学校関連の講習とかで、普段と異なる環境に居

親の介護と対峙する姿勢

親に対して時間を割くこととか、もちろん働く世代の僕らに負担は大きなものなのだけれども、「子供だから親に対して当たり前の事。」とは少しも思っていなくて、「いのち残り少ない人に対して出来ることはしてあげたい。」って気持ちでただ動いてる感じ。だから、血縁関係なくても目の前に同じ状況の人が求めているなら、同じ程度に対応するだろうなって思う。 子として40歳にもなれば、親も人として完全では無いのはわかるし、その全てを尊敬できるか?といえば無理だから。試行錯誤の中で子育てしてくれたこと

問診付き添いのススメ

今回は精密な画像診断が可能なPETというCTの様な検査の為、いつもと異なる病院へ付き添い。 検査前に食事制限があるのに、通常通り朝食を済ませた父に落胆しつつ、とりあえず病院へ。聞けば時間を遅らせる事で本日の対応が可能とのこと。 とりあえず待合室で無駄な90分ほどを過ごし、本日の検査のための問診へ。 基本的な受け答えや書類の書き込みは父に促すが、耳も遠くなっている様子で聞き直すことも。これで免許を更新しようとしてるのだから親族としては困っている。この件はまた改めて。 で

訪問サービスの駐車場問題

父が退院した翌日、介護マネージャー、訪問介護の業者、レンタル器具の業者さんが自宅に集まり「今後こうして行きましょう」という場があった。 介護保険の適応が入院と重複できないから、諸々の打ち合わせや、レンタル器具の設置は既に終えてるものの、退院と同時に料金の発生となる。 とはいえ、これだけ事前に動く必要もあるのだから、彼らの報酬的にも多少のバッファがあるんだろうと思うけど、事前に相談にものってくれるし、家族の不安を消してくれる、とても心強い人たち。(ちなみに母の時の担当者は胡