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FET コンプによるボーカルコンプレッション

アグレッシブな音作りコンプこと、FET。色々試した結論から言うと、お好みでどうぞ。という事なんだろうけど、まあ元も子もないので少し掘り下げようと思います。Pulsar1178の場合ですが。

まずは予備知識。

  • BPM120で4分音符は0.5秒、500ms

  • FETのアッタクタイムは0.02ms~0.8ms

  • Pulsar1178では、Look Behindにより、Attackタイムを10ms伸ばすことが可能

  • FETのリリースタイムは50msから1100ms

  • 日本語の子音は10~30msぐらい(当社調べ)

  • レシオ4,8はソフトニー、12,20はハード

そして好みですが、BPM74の曲で8分音符(≓400ms)が沢山登場する曲でしたが
MAXで-10GRかける
レシオ4
アタック0の最遅 0.8ms
リリース最早 50ms
300Hz以下はSCで逃がす(12db/oct)
MIXは80%あたりに(よくわかってない)

がクリアで前にきて、ハキハキして好みになりました。もともとハキハキしたボーカルだったんだけども。目的がまろやかにしたければ少しリリース伸ばすかなあ。

多分今度からアタック0の最遅 リリース最早から調整をはじめるとおもいます。
テンポや発音の個性によっても変わってくるんだろうけど、アタック最早、リリース遅めが好みなプロフェッショナルな人もいるわけだから、ほんと好みだし、調整の幅の十分にあるコンプなんだろうなあと思う。

0.02ms~0.8msの違いなんて分からないに決まってるじゃん、と言うなかれ。何の考えもなしにいじっているわけではなく、音量変化を絵的にイメージしながらだと、徐々に分かってくるんじゃないかなあ(個人感想)。
で、パラメータはどれも重要だけど、だんだんアタックとリリースでかなり変わる事が分かってくる(気がする)。
一番重要なのは各パラメータの理解とそれが与える音への影響を体感できるようにするって事だと思うから。

今日はこんな感じ。それは違うよ!というコメントも入れて頂いてOKです。

最後に1176を用いたポップミュージックについての論文を貼っておきます。頭の体操になる。
https://www.arpjournal.com/asarpwp/all-buttons-in-an-investigation-into-the-use-of-the-1176-fet-compressor-in-popular-music-production/


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