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TDR Kotelnikov GE に挑む

プロ絶賛の老舗コンプがセールで$10だったので買ってみました。
無料版は持っていたけどいまいち使わなかったけどね。結論的にGE版買ってよかったです。高いOPTコンプを買う必要はなかった。感じです。
それにしても、このコンプ、マニュアル難解です。説明する気がないのかも知れません。間違いを恐れずに深淵をまとめてみました。もっとも、Kotelnikov GEをわざわざ買う人なんて、相当マニアなので当記事を読む必要はなかろう。マニアではないけど買ってみた人は読んでみてね。

概要
PEAKとRMSで異なるリリースを設定できるコンプ
これによりナチュラルな掛かり方を追求できる。どちらか一方もできる。

マニュアルより 青がピーク、赤がRMS

パラメータ抜粋

PEAK CREST
短い時間であるところの、PEAK用の閾値(db)。
正の方向で閾値は高くなりダイナミクスは温存される。

SOFTNEE
閾値、スレショのソフトニー。
いきなりの圧縮感が強いなあ、とか自然な掛かり具合を取り戻したいなら、ソフトニー値を上げよ。

GR Limit
設定レベルに近づくと圧縮しなくなる。S字の圧縮曲線になる?
利用シーンが思い浮かばないが、古いOPT式コンプレサに似るかもしれない。

LOW FREQ RELAX
低音につられて全体が圧縮されすぎると不自然になるので、
これで低音を逃す。3db/octは音楽的に自然に聞こえる周波数分布の勾配

STEREO SENSITIVITY
反応感度のステレオバランスを調整します。
MとSが同じ圧縮だと若干不自然な場合がある。(MのキックやベースにつられてSに広がるコーラスの高音が圧縮される場合などだろうか。)この時はSの反応を下げる。
説明書では、LR独立だとぼやけるから、MSなんだそうだ。

YIN / YANG(陰と陽)
偶数倍音歪を生成。
YIN 低・中低域
YANG 中・高域
ネーミングもマニュアル説明文もほぼ意味不明。倍音は歪は暖かさ、滑らかさ、味、みたいな感覚に影響があるらしい。

FREQUENCY DEPENDENT RATIO(FDR)
帯域でレシオにバイアスをかけることができる。
サイドチェーン的ざっくりしたダイナミックEQのようなもの。との事。
高域はつぶしたくない、とか。
中域だけレシオを低くすると、まとまって聞きやすくなる、とか。

INTERTIA
GR量に応じてタイミング(アタックリリースの事か?)が加速する。
光学的な挙動。ふわっとかかる感じ。

-INTERTIA
ALTキーを押す事でINTERTIAと逆の挙動をする。
小さいGRの方が反応が早くなるという。
大きい音が強調される感じ。エキスパンダー的?

まとめ

生ヴォーカルにもいい感じになるよ。


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