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【第25週】多摩川ステークス「不機嫌なルーカス」

海外駐在していた数年間競馬から距離を置いたためか、モーリスという競走馬のことをあまりよく知らない(帰国して間もなく見た有馬記念で「オルフェーヴルという凄い馬」の存在に気づき、引退レースと知らぬままおおいに興奮した時分であった)。しかしモーリスの全兄弟であるルーカスという馬は個人的に強く意識し、応援し続けている。寸分の疑いなく名馬名なのである。誤字ではない。名馬ではなく、名馬名=グッドネーミングホース。
ルーカス・セベリーノ。わが愛するFC東京を長きにわたり支えてくれた、天性のスマイルとテクニックを併せ持ったブラジル人選手。一度は引退して故郷に帰っていたにも関わらず、J2リーグ降格後苦しむ古巣のために引退撤回、救世主として帰還を果たしたサイドストーリーも相まって、恒久的な愛情を捧げるべき、リビング・レジェンドなのである。
それだけ重みのある馬名を背負ったルーカスであるが、5歳の夏を迎えるここまでの成績は10戦1勝(1-3-0-6)と、なかなか結果を残せていない。クラシック戦線においてはホープフルステークス、スプリングステークスで2番人気に推された過去も持つ牡馬であり、周囲の期待を裏切ってきたと断じられても反論できない(ここまでの実績を確認すると10戦中9戦で鞍上が外国人騎手だったりする)。3勝クラスからなかなか抜け出せないまま登録されたのが日曜東京10Rの多摩川ステークス。このレース名がまた熱き感情を呼び起こす。川向こうのライバルチーム、川崎フロンターレとの対戦に銘打たれた「多摩川クラシコ」を想起させるのだ。多摩川決戦に挑むルーカス、もはや理屈抜きに(宗教的都合により)応援せざるを得ないのであった。

結論、前走にて露わとなった不協和音への修正を施さず、鞍上に再びダミアン・レーンを迎えたことが、陽気なセベリーノの癇に障ったようだ。パドック周回の時点からあからさまに首を(あらぬ方向に)曲げ、捻り、ひと気ない競馬場で静かに異音を奏でる。ゲートが開いても闘争心はOFFのまま。
背番号9を背負うも決してストライカーというタイプではなかった。状況次第でアシストに徹し、仲間に花を持たせる作業も厭わなかった。今日は(も)ダメだ、ゴールは仲間に譲ると悟ったか、直線で多摩川に沈むルーカスを尻目に入線したのが、レッドレグナントとレノーア。それぞれ鞍上に武藤、石川というかつてクラシコでゴールを決めた、同じ青赤ユニフォームに袖を通した勇士という、馬連二万五千円のオチなのであった。

【マイレージ残高】67,180円

加算マイレージ=800円
自宅で筋トレ 150円
ジョグ 13km 650円 [50円/km]

今週の馬券収支=0円
諸事情により結局馬券を買わなかった

予想らくがき帳
・一番人気、美浦の堀厩舎、大外枠のレーン。続くユニコーンステークスのカフェファラオで圧勝する光景を複雑な気分で見守る。
【マイレージポイント条件】
・ジョグ距離(km)あたり50円
・バイク距離(km)あたり20円
・スイム距離(km)あたり200円
・読書(図書館活用)完読した本の定価相当
・健康(駅まで徒歩)=片道200円
・健康(休肝日達成)=一日200円
・健康(ジム筋トレ)=フルセット200円
・健康(自宅筋トレ)=腕立て腹筋スクワット一回1円

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