僕の中で、結束バンド(ぼっち・ざ・ろっく!)とマキシマム ザ ホルモンが繋がり合ったお話
(一部 ぼっち・ざ・ろっく! のネタバレ注意)
https://bocchi.rocks/
10月から放送中のアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』良いですね!!
音楽作品というと『けいおん!』『BECK』『天使の3P』などなど色々とありますが、個人的には一番感情移入しながら見ている作品です。
音楽作品の場合、元々は絵や文字だけで表現されていた音楽が実際に形になりますが、ぼっち・ざ・ろっく!においても作中に出てくるバンド『結束バンド』の曲が実際に形になっているのですが……これがまた良いんです!!
1.後藤ひとりが心の奥底に秘めた叫びが形に?『青春コンプレックス』
アニメのOP曲は『青春コンプレックス』、ED曲は『Distortion!!』なんですが、青春コンプレックスって曲がもう青春な作品のアニメのOP曲に本来なら似合わないようなぼっち全開歌詞!
まるで主人公の『ぼっちちゃん』こと後藤ひとりの鬱屈な想いを吐き出したかのような歌詞で個人的には最高なんです!!
(それに対してED曲のDistortion!!は、バンドメンバー全員で書いたかのようなこれぞバンドな歌詞!こちらも好き!)
2.過去を背負ったままそれでも前に進むカッコよさ
青春コンプレックスの中で特に好きな歌詞があって
それが2番サビ終わってギター・ソロ後の
と言う一節です。
この歌詞、もし仮に素直に前向きにするとしたら
私 俯いてばかりだ このままじゃダメ! 猫背はやめて 虎になるんだ
とでもなるんでしょうか。
いや……違う!!!僕がこの歌詞にとにかく心奪われたのは、俯いてばかりの自分を「それでいい」と肯定してそれでも前を向いているからだ!そのままで前に進んでいるからだ!!
「過去の自分を忘れて前に進む」って実に素直に前向きな言葉なんだなと思いますが……僕はそれよりも、過去を背負ったままそれでも前に向かう言うのが好きで……この歌詞をぼっちちゃんが書いたのだと想像すると、どんな心情で書いたのかを想像すると、涙が止まらない位に心打たれるんです。
(ここから僕の脳内妄想です)
おそらく、初めはぼっちちゃんは
『私 俯いてばかりだ このままじゃダメ! 猫背はやめて 虎になるんだ』
って言う歌詞を書いたと思うんです。過去の自分を忘れて前に進むって言う前向きさは、実に耳あたり良いですからね。
でも……でも……!書いた後にぼっちちゃんは自問自答したと思うんです!「この歌詞で、本当に良いの……?」と。
「俯いてたからこそ今の自分がある……結束バンドのメンバーの自分がある。だったら、そのままでいいじゃん!!猫背のまま、虎になってやる!!」と。
ぼっちちゃんにとって、ぼっちな自分というのは俯きたくなるくらいに辛い事……でもそれがあったからこそ、ギターを始めるキッカケになった!ギターをやっていたからこそ誘われて結束バンドのメンバーになった!大切な仲間たちに出会えた!!だから彼女は、辛かった想い出から逃げずに形にしたんです!それはただ辛いだけの思い出じゃないからその中には実は暖かさも詰まっているから。
3.井の中の蛙であれ
話は変わって、マキシマム ザ ホルモンの『ロック番狂わせ』と言う曲の中に
と言う歌詞があります。
『井の中の蛙大海を知らず』と言う言葉ありますが、意味としては小さい世界だけを物事を広く見られていない……みたいな良くない意味として使われてます。
そんな言葉を、ホルモンは「お前は小さい?知るかこの野郎!!俺は井の中の蛙のままでいい!お前らみんな井の底にひきずり落としてやるぜ!!」と言う風に……初めて聴いたとき、自分の中の常識がひっくり返ったような衝撃を受けました!「考え方1つでこんなに変わるんだ」と。
4.青春コンプレックスとロック番狂わせが、くすんだ赤い糸で繋がり合った
青春コンプレックスとロック番狂わせ……世間的には両曲に繋がりを見出している人ってそんなに多くないと思うんですが、僕は歌詞含めじっくりと、青春コンプレックスをフルで初めて聴いた時に
「この感じ!!ホルモンのロック番狂わせを聴いた時に味わったあの感じだ!!!」
となって、深夜にも関わらずテンションがマックスになりました。
……と、自分の中でのこのぐわっとした想いを形に残したくて、今こうしてこの記事を書いています。
結束バンドだと『ひとりぼっち東京』も、とても好きです。
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