【地方政治の現状】滋賀県高島市新ごみ処理施設建設問題の真相
2022年9月28日青天の霹靂
高島市安曇川町の「泰山寺地区が新ごみ処理場の建設候補地となった」との報道に周辺住民は耳を疑いました。何がどうなった????
ことの始まりは10年前
高島市のごみ処理施設は、2014年に環境基準値を超える有害物質(ダイオキシン)を含んだ煤塵を神戸市の処分場に搬入していた事が発覚し大問題に!!その後高島市の可燃ごみは三重県伊賀市の民間業者「三重中央開発」に委託処理されています。
2017年6月に市単独で環境センター後継処理施設を移転新設することが表明されて以降、2018年度および2021年度と2度にわたり建設候補地の公募による選定が実施されましたが、いずれも災害リスクの考慮や周辺住民の合意が得られなかった為事業着手に至りませんでした。
2021年市長選挙の争点もこの問題
よくまとまっている動画をどなたかが既に作成しておられましたのでご覧ください。「全く同じことの繰り返しや。。」
そして次は泰山寺地区がその渦中に、、
2022年(令和4年)9月28日。泰山寺地区が候補地として決まった旨が報道されました。発表当日は泰山寺地区の住民でも知らない人がいたほど、周辺地区住民にとってまさに寝耳に水のニュース。泰山寺地区での決定プロセスも明瞭に示されておらず疑問が残るままです。
そして市は発表からわずか3カ月後の12月に候補地を予定地として決定。翌2023年より建設に向けての準備に入りました。凄まじいスピードです。
それ以降
「スケジュールが拙速すぎる」
「泰山寺高原の景観が崩れることにより仕事に影響が出る」
「集落内をごみ収集車が頻繁に通るのは困る」
「風評・環境被害が懸念される」
といった声が市に届けられています。
ま、、まずは説明を、、、
崩れゆく前提。
発表当初、令和4年10月11月の説明会では市民から「早急に進めすぎではないか?」という意見が多く出ていました。当時市は「焼却を委託している三重の業者さんとの契約期限が令和11年となっており、新しく施設を建設して稼働するまで約6年かかるとして期限を逆算すると12月中に建設地を決定したいという背景があります。」と繰り返し回答していました。
しかし実際には1年更新の年次契約で、期限を記した契約書は交わされておらず、高島市側から「令和11年までに建設のめどがたった」と期限を提示していた事がR4年12月議会の一般質問の中で明らかになりました。
説明会の場での市の回答は当初から「虚偽」とも取れる言い回しで構成されており、市民に対して真摯な対応とは言えないものでした。
何の為の説明会なのでしょうか?
施設を泰山寺地区に建設することに賛成反対する以前に巨額の税金(約250億円)を投じて行われる公共事業の決定プロセスがこれでいいのか、誰の為の政治なのか?
という高島市政の現状に直面したのです。
市に寄せられた意見・質問①
https://www.city.takashima.lg.jp/material/files/group/26/2968_01.pdf
市に寄せられた意見・質問②
https://www.city.takashima.lg.jp/material/files/group/26/2kaimeiken.pdf
パブリックコメント結果(51件)
https://www.city.takashima.lg.jp/material/files/group/26/pabukome.pdf
まさにこれが地方政治の現状なのだと思います。
まずは知る事。
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