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【重要】高島市民のみなさま。なんと!!一般会計予算案が否決されました。

3月15日の予算常任委員会(本会議に予算案をかける為の予備審議)傍聴に行ってきました。
審議内容は令和6年度高島市一般会計予算案についてです。

今回我々が注目していたのは
①「高島市新ごみ処理施設建の用地取得予算」
建設予定地の土地を市が地権者から購入する為の予算
②「周辺8地区に対する地域振興事業交付金の長期債務負担行為」
泰山寺地区に約2億円、周辺7地区に合計約2億円の振興費交付を20年間に渡って行うことを市は提案している
の予算が通るのか?という点でした。


予想外の展開!!当初予算案に対して組換え動議が出された!!

委員会は各担当部署より説明の後、質疑、討論、最後に採決という流れですが、今回、採決の前に「組換え動議」が建設慎重派の藤田議員・今城議員・是永議員・森脇議員4名により提出されました。

ーーーー「組換え動議」とはーーーー
市長に対し予算案の問題となっている項目を外し、組換えて再提出することを求めるものです。
一般会計予算案は市全体の様々な予算を含んでおり、これを採決する際は全ての予算に対して賛否を問う事となります。なので、
全体予算ではなく一部の予算に対して異議を申し立てる場合に提案する事になります。

提出された”組換え動議”の内容は


①現時点では、新ごみ処理施設を円滑に建設し運営していくための諸条件
(周辺自治体の合意が得られていない・搬入路と工事車両進入路が未確定)
が十分に整っていないため、新ごみ処理施設の整備にかかる公有財産購入費128,014千円は令和6年度高島市一般会計当初予算から除くこと。

地域振興事業交付金については、新ごみ処理施設が着工されていない現時点で、市が複数年に渡る長期の債務を負う必要性に乏しく、2つの区・自治会は当交付金を要望されていないため、令和6年度高島市一般会計当初予算においては地域振興事業交付金は単年度予算のみとしていただくこと。

そして議会は紛糾、、、


動議の取り下げを提案する河越議員と提出議員との口論の中で河越議員が今城議員の発言を阻止するような名指しの不適切と思われる発言もあり、議場は騒然とした空気になりました。

市のこれからを決める大切な議会の場で『どのような議論がなされているのか』一度、傍聴席に足を運んでみて下さい。
令和6年度3月議会の本会議(最終日)は
3月25日10時~
高島市役所本館3階本会議場にて開催

リアルタイムの配信はありますが、アーカイブは無く、議事録の公開は1か月以上あと。報道もありません。

討論の後、
賛成多数で動議が可決されるも、なんと!!市長が受入れを拒否!!
市側は原案通りの審査継続を要求することに。
全ての予算案を含む「令和6年度高島市一般会計予算案」の採決が行われ、やむなく反対多数で否決される事態となったのです。

19年間分の地域振興事業交付金(バラマキ?)を巡る討論

19年間の長期債務負担行為に対する討論では
澤本議員が「債務負担行為は市民の皆さんとの約束を守る為にあり、今は受取らないとしている区の分もしっかりと確保しておくのが当たり前だ」として、19年間分3億9200万円の予算付けの正当性を主張されていましたが、
建設慎重派議員からは、対象地区の内2地区が交付金を要望していない状況を踏まえて、「お金を渡したから結果が変わるわけではない」としてお金を渡して強引に進めるやり方自体に疑問の意が示されました。

※「」内の文言は音声データではなく傍聴時のメモを元に作成している為、”そのようなニュアンスの発言”として捉えてください。

京都新聞掲載全文

当初予算案 組み替え動議可決
高島市会予算委 新ごみ処理施設支出巡り


高島市議会は15日、予算常任委員会を開き、2024年度一般会計当初予算案の組み替え動議を賛成多数で可決した。新ごみ処理施設建設予定地(安川町田中泰山寺区)の購入費1億2800万円と、当該区や周辺7区自治会に25年度から19年間で配る地域振興事業交付金の債務負担行為3億9200万円について組み替えを求めた。当初予算案は否決するものとした。

動議は4人の連名で提出。提出説明後、藤田昭市議は建設に反対する区自治会があることに触れ「施設を円満に運営していくための諸条件が揃ってから用地取得する必要がある。着工されていない現時点で市が長期の賃務を負う必要性は乏しい」と指摘した。同交付金の必要性などを巡って質疑した結果、賛成8、反対7で動議を可決するものと決めた。

これを受け、福井正明市長は「受け入れることはできない」と強調。予定地購入費の2分の1が防衛省の補助の予定であるとし「国と高島市との信頼関係が崩壊する」と述べ、債務負担行為については「長いからだめというルールはない」とした。市側は一般会計当初予算案は原案通りの審査継続を要求。賛成7、反対8で否決するものとした。

同市議会事務局によると、予算案の組み替え動議に法的拘束力はない。提出者らは25日の最終日の本会議で一般会計当初予算案の修正案を動議で提出する予定。(山合了輔)

2024年3月16日京都新聞掲載記事より

まとめ

・組換え動議は可決されたが法的拘束力はない
・3月25日の本会議で再び市長より「当初予算案」が提出される
・それに対し再び慎重派議員から「当初予算案の修正案」が動議提出される

18名の高島市議会議員のみなさんのその一票で結果が変わります。結果は8対9でどちらかが採択されることとなるでしょう。
会派の方針ではなく、議員個人が周りの市民から得た声を反映させた結果であることを望みます。
身近な議員さんがいる方は25日の採決までにぜひ、
あなた自身の見解を市民の声として議員さんに伝えておいてください。

組換え動議全文

議第24号 令和6年度高島市一般会計予算の組み替えを求める動議
 議第24号 令和6年度高島市一般会計予算について、市長は、別紙により速やかに組み替えを行い、再提出することを要求する。

(別紙)
1.現状
 市は安曇川町田中の泰山寺地先における新ごみ処理施設の建設に向けて準備を進めている。
一方で、周辺の4つの区・自治会は、泰山寺地先における建設に反対をされており、その中の3つの区・自治会は、地区内の現道をごみの搬入路に使用することについても反対をされている。
 さらに、市が提案されている地域振興交付金については、対象となっている7つの区・自治会のうち、2つの区・自治会においては当面は当交付金の要望はしないことが決定している。
 このような中で、市は、用地取得費や20年間の債務負担行為を伴う地域振興交付金を始めとする新ごみ処理施設整備関連の令和6年度当初予算案を議会に上程された。
 
2.課題
 新ごみ処理施設を円滑に運営していくための諸条件が整ってから用地を取得することが望ましいが、周辺の3つの区・自治会の反対などによりごみの搬入路が決定していない。
 また、令和7年度から令和25年度の債務負担行為として計上されている地域振興事業交付金392,814千円は7つの区・自治会それぞれに対する交付金額の合計となっているが、そのうち2つの区・自治会は当交付金を要望されていないため、合計金額は392,814千円にはならない。
 さらに、新ごみ処理施設の建設がまだ着工されない時点において、20年先の将来に渡る長期の債務を市が一方的に負う懸念がある。
 
 このような課題を解決し、地域住民の方々に受け入れていただける新ごみ処理施設を目指すために、新ごみ処理施設整備関連予算について、下記のとおり、組み替えを要求する。
    

 
1.公有財産購入費(128,014千円)
 ごみの搬入路や工事車両の進入路が決定するなど新ごみ処理施設を円滑に建設し運営していくための諸条件が整ってから、用地を取得する必要がある。
 現時点では、新ごみ処理施設を円滑に建設し運営していくための諸条件が十分に整っていないため、新ごみ処理施設の整備にかかる公有財産購入費128,014千円は令和6年度高島市一般会計当初予算から除くこと。
 
2.地域振興事業交付金(令和7年度から令和25年度の債務負担行為392,814千円)
 地域振興事業交付金については、新ごみ処理施設が着工されていない現時点で、市が複数年に渡る長期の債務を負う必要性に乏しい。 
 このため、令和7年度から令和25年度の債務負担行為として計上されている地域振興事業交付金392,814千円を令和6年度高島市一般会計当初予算から除くとともに、令和6年度高島市一般会計当初予算においては地域振興事業交付金は単年度予算のみとしていただくこと。
 
3.歳入の組み替え
 公有財産購入費128,014千円と令和7年度から令和25年度の債務負担行為として計上されている地域振興事業交付金392,814千円、それぞれに対応する一般財源、地方債、国庫支出金などの歳入を組み替えて、削減した歳出との整合性を図ること。



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