【官僚】

広義には、国家公務員・地方公務員をさす。 

狭義には、国や地方の行政政策を実質的に担う高級公務員のこと。 日本では現に高級公務員の地位にある職員に限らず、国家公務員Ⅰ種試験(現「総合職試験」)に合格し、一般行政職として中央省庁に採用された職員である「キャリア官僚」の身分にあるもの全体を示すことが多い。

 キャリア官僚は、公務員としての安定した待遇が得られる上、若くして幹部候補者として昇進ルートが敷かれ、なおかつ省庁を退職したのちも外郭団体への天下りで高待遇が保証されていたため長らく東大法学部経済学部を中心に人気職業であった。 しかしながら超長時間労働、サービス残業、政治家によるヒアリング(と称したパワハラ)、の実態が明らかになり、労働環境の悪さから「ブラック霞ヶ関」という標語も定着し近年は急速に人気が低下している。

若年世代の退職者も急増しており、早急な労働環境の見直しが求められる。(せめて残業代くらいは払おう) 



<参考文献>

「用語集 政治・経済【新訂第5版】」(清水書院)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?