【ボクシニ 〜20年のキセキ〜】22

2月14日

この日の朝の検診で退院日が
2月16日に決まった
順調に回復をしているためそう決断したらしい
予想よりも早いそうだ

待ちに待った退院だが
どこかピンッとこなかった
まるで他人事のような…


午後の面会時間
来てくれた家族に
退院日が決まったことを伝えると
みんなホッとした顔をした


「なんて顔してんのさ!」


他人事のような感覚のまま
家族に向かって投げかけては
そりゃ心配してたんだから当然だろう、と返事がきては


「大袈裟だなぁ〜」


他人事のような感覚のまま
自分の事とは思えないまま
時間は過ぎていく…


・・・


面会時間がまもなく終わりを迎える頃
廊下から話し声が聞こえる
徐々にガヤガヤと賑やかさが増してくる


ここじゃね?
ここだ、ここだ!
ちょっと覗いてみろよ
嫌だよ、お前がやれよ…


友人達だった
この日はわざわざ5人も駆けつけてくれた


友人A…今どんな状態なの?

「明後日退院が決まったよ」

全員…おぉー、マジか!やったじゃん!!

「今日どうして来てくれたの?」

友人B…いや、来よう来ようとは思ってたんだけど、もし見るも無惨な姿だったらどうしたらいいかわからないから来にくかったんだよ

「ははは!なるほど!!確かに…ってそれにしても来るの遅くない??」

・・・

事故当時の話
入院時の話
現状報告など
他愛もない話を交えながら笑いながら
あっという間に時間は過ぎて
面会時間が終わりを告げる…

「来てくれてありがとう!」

全員…またね!


なんだか今夜はゆっくり眠れそうだ
みんな、ありがとう…



つづく


#ボクシニ

#20年のキセキ

#入院生活 #友達 #かけがえのない #感謝 #ありがとう


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鍼灸師・スポーツトレーナー・治療家 本を読むことが苦手、というかできない… そんな畑違いの自分が小説に挑戦しました。 内容はノンフィクションです。 ぜひ一読ください。
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