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教育講演会~難病がくれた宝物~


「先のことを心配しても意味ないじゃん。実際に何か起こったら、その時、考えましょうよー」

「やりたいことがあるのに挑戦しない。もったいないよー。もっともっと挑戦して失敗しましょうよー」

「ドキドキワクワクできることばかりを考えましょうよー」

こんにちは!志免中PTA会長の内山です。
先日、志免町小中学校PTA教育講演会に参加し、これから生きていく上で糧となりそうな言葉をたくさんもらいました。

講師は落水洋介さん。
突然100万人に1人といわれるPLS(原発生側索硬化症)に。進行症で今後話すことも難しくなり、そして数年程度で寝たきりになるそうです。

そんな落水さん。「オレって、最高でしょ!?」「かっこいいでしょ!?」と会場を笑わせながら、全力で話しかけてくれました。

私はマラソンが趣味で、今も大会に出てタイムを更新しようと夢中で練習に取り組んでいます。ただ、時々、もし自分が障害者になったら・・・明日から走れないと言われたら・・・。日々、元気に走っている最中にも、ついこういうことを考えて、少し下を向いてしまうことがあります。

だからこそ、元々サッカーで北九州市の選抜チームでプレーしていた落水さんがどのように難病を受け入れ、そして今過ごしているのか、とっても興味がありました。

「今が一番幸せ」と何度も繰り返す落水さん。でも、そう思えるまで病気になってから2年近くかかったようです。多くのものを乗り越え、今があるのだと。

参加者がどんどんとその言葉に引き寄せられ、そしてそれぞれが自らの人生を顧みながら、落水さんの話に耳を傾けているようでした。

落水さんの話を聞いていると、「今この瞬間」をとっても大切にしていることが分かります。そしてもう1つ大切にしているものが「自分自身」です。「自分が大好き」だそうです。
自分が今、どれだけ笑顔でいられるか。そのために多くの方から助けてもらい、そして感謝し、そしてその人たちも笑顔にする。そんな生き方をされているように感じました。

小さなことで不満を言ったり、イライラしたり、漠然とした不安を感じたり、そしてそれらが心や頭の中を支配している時間がただただ過ぎ去って行くことも少なくありません。そんな時間も「貴重な今」なんですよね。

そして印象的だったのが、「比較しない」ということ。過去の自分との比較、他人との比較。誰かをうらやましがり、自分を卑下ばかりしていては、今、自分にある時間を楽しむことはできませんよね。

私はある日の練習で「右のシューズはOKだけど左のシューズのヒモが緩い」と感じました。走り出したら途中で止まりたくないのですが、どうしても気になったので、走るのをやめ左側を結び直したのです。「よし、OK!」そして、もう一度走り出したら、不思議なことにさっきまでバッチリだと思っていた反対の右側が緩く感じ、いえ、緩すぎるぐらいに感じ、気になってしょうがなく、また立ち止まって右側を結び直すことに。

このように私たちは知らず知らず相対的な評価や物事への感じ方をしているのかもしれません。

満足度や幸せの感じ方に何か基準があるわけではありません。人の目を気にしてやりたいことができないという人も多いですが、この場合も「誰かの評価」や「世間一般」といった、もしかしたらどうでも良いことを意識し過ぎるあまり、せっかくのチャンスの芽や素敵な出会いを逃しているのかも。そんなことを感じました。

最後に一緒に参加してくれた志免中PTA副会長の吉田さんと一枚!
落水さん、素敵な講演ありがとうございました。

「もし走れなくなったら・・・」それ以来、余計なことは考えることなく、「走っている自分、最高!」と落水さんのように口にしながら楽しんでいます。落水さんに感謝です!

落水洋介さんは講演会などを中心に社長として楽しく前向きに活動されています。以下、HPです。SNS等でもたくさん前向きな情報を発信されていますよ。
https://ochimizuyousuke.net/

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