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Blue Summer

蒸し暑いね、もうこのままずっと雨が降り続けるんじゃないのって軽口を言っていたらいつの間にか梅雨も明けてカンカン照りとなった。夏がやってきたのだ。

お仕事以外の自分ごとが悉く滞ってしまっていて、山積みのToDoを見上げては気怠げにうちわを扇いでいる。いや、暑いね。今日35度だってさ。それでもなんだか昔の方が暑かったように思う。けれど暑さなんかよりもずっと面白くてわからないことが身の回りにたくさんあった。そんな感じだったような気がする。懐かしいよな。

懐かしさ、というと「天気の子」を観た。新海誠作品はずっと見ていたからいや、今回はどうなるんだいと。どうなってもきっと良くも悪くもいつも通りなんだろうなって思ったら予想を超えて直球が来たというか。お、おぉ…なるほど…といった具合で。00年代をポップカルチャー(当時はポップカルチャーとしては扱われていなかったけれど)に浸かった人にはものすごい既視感のある内容だったし、多分そうでない人には新鮮に映るんだろうなと思った。エウレカセブンとか最終兵器彼女とか、イリヤの空とか。うっ……懐かしさで動悸が……。ひなちゃんかわいかったね。ブルーレイを予約しておく。そういえばあのラストシーンは村上春樹がフィッツジェラルドを翻訳している以上いつかやるだろうと思っていたら本当にでてきてびっくりした。でも良いよな。あれくらいわがままなほうがこっちも考える余地が生まれるような気がする。話ができる作品というのはきっと良い作品ってことなんだと思う。

映画というと「プロメア」も面白かった。トリガーというよりもガイナックスだなぁという感想。トップをねらえ!から脈々と受け継がれてきた魂の最新版なのかなと感じた。サントラと映像のシンクロ率がとてつもなく良い。他の作品を引き合いに出すのはナンセンスだということを百も承知で少しだけ触れるのなら、「スパイダーバース」でものすごい衝撃を受けたほとんど直後みたいなタイミングで日本の作品としてこれが観られて本当に良かった。すごいな、全然負けてない。超かっこいい。中島かずきさんや今石さん、コヤマシゲトさんの仕事は好きなことをやるぜ!て感じがしてやっぱり大好きです。大変なこともたくさんあるんだろうけれど。あとサンジゲンの3Dはやっぱりキレッキレだった。パンストの時に初めて名前を知った会社だったのだけれど、あれよりもさらにかっこよくなっているように思った。すごい会社だなぁ。

今年は本当にアニメ映画が豊作で他だと「海獣の子供」もすごかった。アニメーションで絶句する、だなんてなかなか出来る経験じゃない。自然への畏怖であるとか生命が紡いできた螺旋の壮大さに魂を引きずり込まれるような体験。凄まじい。ああ海って本来これくらい怖いんだよなってのを思い出すような。それでもラストの穏やかさにはどこか救われるような気持ちになる。命について考える機会が、多分昔よりも少なくなった今の暮らしの中でこういうものが観られることがどれだけ大事なことか、じっと考えずにはいられない。

湯浅監督の「君と波に乗れたら」も観に行きたかったのだけどちょっと立て込んでしまって観に行けなかった。ブルーレイ待ちです。バースデーワンダーランドは観に行ったけれど隣の男の子の感受性が豊かすぎて全く話に集中できなかった。そこで、泣けるのか、本当なのか。世の中には色んな人がいる。

先の展示から一ヶ月が経って、大体が仕事と映画館といった感じで、インドア路線まっしぐらです。暑いけど、あんまり暑さを実感せずに暮らしている。ずるい大人になったもんだぜ、電気代がこわい。

世間は夏休みシーズンに入って東京でも虫あみ片手に走り回る子供の姿を見ることができます。2019年に子供でいることがどんなことなのか、当の本人が、しかも20年前を振り返る形になってやっと文字になるのだと思うとそこにも小さな歴史を感じます。少年、君が言っているカブトムシってそれ本当にカブトムシなのかい。20年後に思い出してくれよな。

それと最後に、これは宣伝なのですがSUZURIの夏のTシャツ企画というのに参加しています。

https://suzuri.jp/lp/100tee/joze_phine_

オートミールというカラーがおすすめです。最後のグレーのやつです。

大きめで着るとかわいいので良かったら。よろしくお願いします。



このnoteなのですが、ちょっとスタイルを変更していこうと思います。というかとりあえず有料マガジンは8月いっぱいで終了します。いざ作ってみたけれど、どうやったら喜んでもらえることが出来るのか、結局全くわかりませんでした。ごめんなさい。多分何か大きなきっかけがない限りはクリエイター支援系はもうやらないと思います。イベントとか通販でグッズを買ってもらえればそれでいいかなと。そんな感じ。note自体も、Twitter以外で他人と繋がることも、真剣に考えて書いたものに数字がつくことにも必要性を感じないのでいろいろ検討します。またtumblrにでも戻ろうかな。どうかな。とりあえずは楽しく継続できる形を模索していこうと思います。

それではまた。



ご支援頂いたお金は新しいグッズの制作や遠方のイベントへの遠征、取材旅行の費用などに充てさせていただきます。あと単純にモチベーションがものすごくあがります。