ウズメディアvol.194 【ヴァンガード 2023.3 環境考察】

こんにちはウズメです。
今回はStride Deckset Messiahで登場したメサイアと3月の公認PR追加後の環境考察をします。
今年は一年間大会が開かれるので定期的にこのような環境考察や大会で勝ちたいユーザー向けの解説記事を執筆していくのでよろしくお願いします。

tier表

WGPチーム戦想定
同ランクは左のほうが強

S 全対面有利
A 環境の中心 カードパワーが高い
B SとAにも勝てる 最大値が高い
C 上と比較すると劣るが環境外には安定して勝てる 億が弱い×

各デッキ解説

エバ
圧倒的カードパワーと安定性だけでなんにでも勝ててしまうデッキ。
動きが単調でミスが許されないが完璧にプレイできれば不利な対面が存在せず他のデッキを使う理由がないので実質一強で、戦うには構築段階でメタを用意しなければいけないデッキも複数存在する。
殴り方が幅広いのでミス待ちプレイを狙いやすく、相手のプレイスタイル合わせて臨機応変に立ち回ることで負け試合を拾いやすいのも魅力だが、その分知識が求められるので使用者は選ぶタイプ。

並みのプレイヤーなら素直に超越デッキを使うことを推奨するが、中級者からステップアップしたいプレイヤーは学べることが多い。

クロノジェット
環境の中心。
カードパワーが圧倒的で《クロノドラゴン・ネクステージ》の合計5枚ドライブとガード制限を安定して耐えられるデッキは存在しないので2回使用すれば高確率で試合を決められる。
エバが環境TOPになってからは中盤のバリューを安定させるためにG3を厚くした素直な構築のミッドレンジに落ち着いた。

エバには理解度が高いと微不利だが並みなら有利、他の対面は先攻で動きが遅れても誤魔化せるカードパワーがある。

メサイア
新たに登場した超越デッキ。
動き出しは遅いが一度軌道に乗ってからは非常に高い出力を誇る。
一度盤面が完成すると《アローザル・メサイア》《アレスター・メサイア》が除去できない相手には一方的に試合を終わらせられるので、今後はデッキ選択からメサイアを意識する必要があり、このデッキが環境へ与えた影響は大きい。

クロノジェットと比較するとパーツ依存で序盤の動きで劣るが、初回超越で3枚ドローできるので先攻でも次の動きへ繋がりやすく、《創世竜 アムネスティ・メサイア》を2連続で使用してリソースと表のGゾーンを稼いで3超越目で仕留めるプランを狙うことで誤魔化しが効くので悪くはない性能。

欠点が多いが最大値は非常に高く、エバにも後列の《アローザル・メサイア》を毎ターン活用できるので比較的勝ちを狙えてチーム戦では高評価。

オバロ
PRのアルダーハチェット・ドラゴン》が登場したことでライドラインをドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド》にする構築が可能となった。
Vで完結しているので動きの再現性が高く、どんな試合でもトリガーが噛み合えば勝ちの状況までは持ち込む性能がある。

環境的には超トリガーが絡めば基本的に勝ちなのでゲームが伸びやすいエバには構築を寄せるとかなり戦いやすく、クロノジェットにはライドラインで《四精織り成す清浄の盾》をサーチして3ターンから襲えるので立ち位置が良かったが、メサイアが登場したことでチーム戦での枠が奪われるだけでなく直接不利もついているので評価が落ちた。

立ち位置が悪化したが最大値が高く回ると手が付けられず、ライドラインで守護者へアクセスして格下に負けにくいので、まだ十分戦える。

メガロノヅチ
今月から追加されたPRで強化されたデッキ。
元から振れが目立つが最大値が高く地雷枠として注目されていたのが、新規でリソースの安定性が向上して、環境では超越デッキが増えたので大きく評価を上げた。

基本的には序盤から素直に攻めていくだけだが、超越デッキには速攻性能を活かしてライドスキップで蹂躙できる。
他にもデッキ圧縮を活用して5ターン目にデッキが9割トリガーにして超トリガーや6ヒールを狙う特殊な立ち回りを得意としているので大会に出るなら対面練習必須。

また、アグロデッキなので当然盤面が重要だがメインアタッカーの《忍竜 アンプレセデン》は効果で後列からアタック可能でバインドやデッキに戻されても簡単に呼び戻せるので、環境に存在する除去が刺さりにくいのも評価を上げた要因。

デッキパワーはそこまで高くないので、連続攻撃をする都合上どうしてもダメトリでの失速は避けられず格下にも平等に負ける可能性があるのが難点。

ユース
動きは悪くないが決定力に欠けるデッキ。
中級者はこのデッキの評価がやけに高いことが多いので問題点を述べるとこのデッキが一番強いのは3ターン目に《ユースベルク“反抗黎騎・翠嵐”》を使用したタイミングで、そこからはずるずる不利になっていく試合を眺めるだけになることが多い。
現環境デッキは4ターン目以降に追加のアクションを起こせるのにこのデッキはペルソナライド以外にすることがなく、超越が主流になったことでその差は顕著。

幸い有利加速カードの《突破の騎士ドルブレイク》が登場したので3ターン目のリードを活用しやすくなった。
4ターン目からは《ユースベルク“反抗黎騎・翠嵐”》を使わなくてもRの打点が十分なので、必ず《集積の魔女 セクアンナ》《ユースベルク“反抗黎騎・疾風”》のどちらかを使用してリードを維持してるうちに最低でも4点ノーガードは言わせることを目指した立ち回りができると長所を活かしやすい。

また、超越デッキには先攻でのメリットがなかったのも4ターン目の打点が伸びたので先にキルターンを目指すことが可能になり、G2を8枚採用したことで序盤の攻撃回数や、ランダム性こそあれ盤面のG2を除去できる確率も上がったので強化の方向性は悪くない。

現状は《ユースベルク“反抗黎騎・翠嵐”》よりも優先しなければいけないアクションが多く、超トリガーを《オルバリア》にしないとエバの守りを貫通できないので環境で安定して戦うには運が求められるが、理解度が低い相手にはかなり勝ちやすいので使用する場所を選べば非常に強力。

ドラジュエルド
荒城の華 エンプーサ》が良くも悪くも話題になったデッキ。
新規自体は悪くないものだったが、先攻の攻撃回数が増えてペルソナライドが続いたところで勝てないので環境で戦うには構築を工夫する必要がある。

具体的には《荒城の華 エンプーサ 》《パワージェム・ドラゴン》の代わりに《クリンスイープ・ドラゴン》《ウルトラサウンド・シーリエ》を採用する。
これで理論上はエバのインセプを退かせて、超越にはG2で札を増やしてスキップ、格下のデッキ相手には大幅な要求の差で勝つことができる。

ただ元々パーツ依存でペルソナライドが重要なのもあり実際の動きは非常に振れが激しい。
それでも地雷デッキとしては悪くなく、強気にV裏のスワラーを毎ターンバフしていればどのデッキにも完全ガードがなくなったタイミングで押し込めるし、環境外にも負けにくいのでそこそこだったが同じくスキップを狙えるメガロノヅチの動きが安定したので唯一性を失い現在の評価に。

WGPではトーナメントに上がるとライドラインが公開されるので守護者をマリガンでキープされやすいので注意。

えびす
元環境トップだったが規制の影響が大きく安定して戦うのが難しくなったデッキ。
メインギミックは非常に強力なので格下のデッキにはモンスターボックスを活用して安全に立ち回れるが、カードパワーで劣っているデッキには追加のアクションを求められるので噛み合いが求められる。

良くも悪くもRのギミック依存なので攻めのトリガーでは逆転が狙いにくく、超トリガーのスペックも並み以下なので試合数を重ねてもイージーウィンが発生しにくいので評価が低いがユースと同じく使用する場所を選べば非常に強力。

大会に出るなら対面での練習必須なので規制後に触れていない方は注意。

チーム戦構成案

カードパワーが極端で上位5デッキはどれも超トリガーも強いので選択肢が少ない。
ライドライン選抜は会場によっては1枠だけだと抜けれないこともあるので基本的には強いデッキ推奨。

エバ クロノジェット メサイア
スタンダード構成。
チーム内に超越が2つあるのは不安定に思えるかもしれないが、エバが全勝する前提なら交互にどちらかが勝てばいいし、超越が上振れて相手のエバを倒せるとそのままチームが勝つ。
また、どれも超トリガーが強力なのでイージーウィンが起こりやすいのも試合回数を重ねるならアベレージに大きく影響する。

負けた時のことを考えても意味はないが、上位にPRが配られるので遠征して地区を回るならこのようなタイプの構成で回数を重ねたほうがリターンも期待できる。

懸念点はエバを使うプレイヤーの力量とメガロノヅチを入れた構成に不利がつきやすいこと。
とはいえどこまで行ってもヴァンガードなので経験上デッキパワーでの負けが発生しないだけましだと思うのが公式大会では一番良い。

エバ クロノジェット ユース
公務員構成。
どれもカードパワーが高く動きが安定しているのでライドライン選抜を狙ったチームへの勝率が高く、予選では特に勝ちやすいので上位賞のPR狙いならおすすめ。

予選はプレイスキルの差も込みで突破しやすいが、勝ちあがるにつれて理解度の高いチームにあたることになるので苦戦を強いられる。
トナメからは相手のデッキがわかるので対戦相手の構成と照らし合わせて勝たないといけないメンバーを把握しつつ、負けが濃厚の枠は通れば勝ちのプレイを積極的に狙ったり、横が接戦ならさっさと負けて相談ありのルールを活用する等、無理に個人の勝利を狙わずにチームで2-1する作戦でいけば優勝も狙える。

クロノジェット メサイア メガロノヅチ 
youtuber構成。
エバを使いたくない場合の妥協案だが、メガロノヅチのマッチ運次第ではチームがかなり有利になる。
特に対戦前にメガロノヅチの対面にGゾーンがあると残り二人のどちらかが勝てばいいので序盤から積極的に通れば勝ちのプレイを狙ったりもできるので、チーム戦の恩恵も受けやすい。

求められる力量が減るので運に良ければ多少ミスしても勝つし、3人のうちだれかはすぐ試合が終わると思うので相談ありチーム戦の雰囲気を楽しみつつ運が良ければ優勝も目指したいちょっとだけガチでやってる層には特におすすめ。

カジュアル層から競技層まで幅広く扱えるのでエバを外すことに抵抗がなければ結構あり。

チーム戦ワンポイントアドバイス

今回からチーム内相談が復活しました。
自分の対戦中は禁止ですが、マリガンと試合後は相談できるので調整段階である程度打合せして重要な場面では活用しましょう。
特にマリガンでは現環境はGゾーンの実装でマッチングが対戦前にある複数把握できるので、例えば超越ミラーが発生したプレイヤーのじゃんけんの勝敗やマリガン後の手札である程度勝率の予想がついたら、それに合わせて試合前から残り2人が取れるリスクやするべきマリガンを把握できます。

基本的な考え方は固定チームを組んでいた、みるたえさんがまとめているので参加するなら目を通しておきましょう。

https://note.com/miltaetae/n/n8ca90062b41a


最後に

最近書いた記事の宣伝。
今週末に地方カップがあるので環境で需要ありそうなのまとめて執筆しました。
エバとユースは今日同時に投稿してます。
大会出る方読んで急ぎの質問あればツイッターのDMで答えます。
クロノジェットはみるたえさんが書いてたいたのがおすすめ。

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