最近のニュース的な何か

 今月の研修課題テーマが「最近の気になるニュース」ということで、検索サイトヤホーでニュースをぼーっと閲覧していたところ、いくつかの気になる記事を発見した。 今週末(この文章を書いているのは2024年5月24日)に行われる競馬の祭典「日本ダービー」に関する記事だ。 「日本ダービー」とはJRAが開催する競馬レースの一つで、馬齢3歳の牡牝馬が出走可能な東京競馬場2400Mで開催される日本最高峰のレースである。 すべてのホースマンの憧れであり目標でもあるレースといわれている。 馬齢3歳の時にしか出走できないので、競走馬は一生に一度しか出走できない。 毎年約4,000頭の競走馬がJRAに登録され、その他地方競馬でも倍以上の競走馬が存在し、総数約8,000頭の頂点を決めるレースとなっている。 元イギリス首相のウィンストン・チャーチルも「ダービー馬のオーナーになることは一国の宰相になることより難しい。」と言うほど、関係者の憧れが感じられるレースである。 ちなみに、よく他のスポーツなどでもマッチレースやライバル同士の対決を「○○ダービー」と言うこともあるが、それも競馬のダービーからきているといわれている。 もともと、イギリスのダービー卿という人とそのライバルが、どっちの所有馬の方が速いかを競争させたのがこのレースの始まりだとか。 とまぁ、私がWikipediaを使わずに知りうるダービーに関する知識はこのあたりまでとし、私が競馬にはまった理由を語らせていただきたいと思う。

 私が中学2年生の時、ある1本のスーパーファミコンのカセットが大流行した。              
                                     「ダービースタリオンⅢ」
この悪魔的な面白さのゲームソフトは少年時代の私を魅了した。牧場主兼馬主となり、競走馬を育成するシミュレーションゲームが私の人生を180度変えてしまった。クラブの朝練が如く、早朝に起き登校するまでゲームをし、授業終了すると同時に帰宅、就寝までの間常にテレビの前でゲームに没頭した。 両親はそんなゲームばっかりしている少年を心配すると思いきや、何事にも興味を示さなかった少年が初めて何かに熱中している姿見て喜び、ある春の週末に競馬場に連れて行ってくれたのだ。 初めて観戦したレースは「桜花賞」。 桜の咲く中、10数頭の競走馬が一斉にすごいスピードで走り抜ける。 自分の目の前を大きなサラブレッドが一瞬で走り抜ける。 あの時の興奮は今でも忘れる事ができない。※ちなみに未成年の為、馬券購入はしておりません汗。
 少年の心をがっちり掴んでしまった競馬。 なぜ人は競馬に魅了されてしまうのだろうか。 サラブレッドが走る姿が美しい、血統が脈々と受け継がれるロマンなど理由は様々である。 1980年代、昭和から平成に代わるタイミングで「オグリキャップ」という馬が現れた。昭和が終わり、人々が新時代に不安を抱えている中、地方出身の1頭の競走馬が中央競馬のエリート集団を次々と破っていく姿に皆魅了された。 負けても負けても、頑張って走り続ける「ハルウララ」という競走馬もいた。 幾度のケガや困難を乗り越え、復活をした馬も多数いる。 人々はそんなサラブレッド達から元気をもらい、自分自身へのカンフル剤として競馬を観戦し魅了されていくのではないだろうか。
 かく言う私も競馬に元気をもらい、また時代の流れを感じている。当時好きだった馬のひ孫がレースに出ていたりする。そういった名前を見ると当時の思い出や時代の流れを感じ、物思いにふけてしまう。あの日両親と競馬場で見た桜の美しさや、友達とゲームで対戦した事、当時の彼女と競馬場で観戦した事など、競馬に関する思い出は私の人生においてすごく重要なものとなっている。
 さあ、今年もまたダービーの季節がやってくる。願わくば出走馬全頭が無事レースを終え、多くの人に感動と思い出を与えてくれると思っている。できれば馬券の方も・・・。


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