4月21日『ドイツーズのスクラップライブ』

漫才師ドイツーズ主催のネタライヴ。ドイツーズが選んだ最強漫才師が総勢7組×ネタ2本ずつ。客席は満員御礼、20時開演だったので終演は22時頃、ちょっと長かったかもしれんが、満腹な内容だったと思う。今回、我々はトップバッターでとお願いして、ツカミでたらたら喋ること無くネタのみを演った。他の出演者ではティーンズが爆笑をかっさらっていた。勿論、滅茶苦茶面白いし、自分も大好きなのだが、その面白さを果たしてインディーズライヴでは無く公式の場でどこまで出せるか。そこが課題であることを、本人たちも一番痛感している。でも自分は、彼らの面白さは本物だと思うし、いずれは、どこに出ても負けない強さを持った漫才師になると思っている。

終演後の反省会、毎回それぞれの漫才論が飛び出す。漫才において大切なこと、様々な考えがあるとは思うが、自分の中では結構はっきりしている。たとえば、無理をしない、相方を信頼して面白がる、飄々と楽しむ、己の変質性や偏見を俯瞰する、といったこと。ネタでいうと、悪い違和感を与えてはならない、軸をぶらさずに遊びながら進める…といったこと。

さて、話し合いの結果、5回続けてきたこのライヴを一旦終わらせることとなった。お客からしたら残念かもしれない。普通に良いメンツの良いライヴで、楽しんでもらえてたと思う。ただ、このライヴでいうと、演者側のコンセプトはそこには無い。ある意味、お客へのサービスとは違う部分に重きを置いたライヴだったのだ。主催者であるドイツーズ、元々は彼らがスクラップ&ビルドするために始まったのだが、果たしてどこまで自分自身をスクラップ出来たのか、それは他の出演者も同じく、ただ楽しいだけのネタライヴにしてはいけない、という想いがあるゆえ、毎月開催はやめることになった。そして再びこのメンバーで集まり今以上に面白いライヴを開催することを約束。ドイツーズが、おれたち誰にも負けないくらい面白い漫才が出来ました、となったら全員に招集をかけてくれ、そのとき一発スペシャルなライヴをしよう、という話でまとまった。それは2ヶ月後かもしれんし、4年後かもしれんな、と皆で笑って、解散。


何もいりません。舞台に来てください。